更新 2026.08.13
AI関連ファンドの営業向けに、資産運用会社がChatGPTを実演で学ぶ研修
※イメージ画像です

取り組み概要
やさしく事例解説
プロジェクト解析
実施・導入企業
こんな方へおすすめのAI解説です
- AIの話を自分の言葉で説明できない
- 商品知識が机上の情報どまり
- 研修をやっても現場で使われない
どのようなAIの取り組み?
三井住友DSアセットマネジメントが、AI関連ファンドを販売する証券会社の営業担当者に向けて、インターネット・アカデミーの講師によるChatGPTの実演型勉強会を開いた事例
業種
資産運用(金融・保険)
取り組み領域
投信営業/販売会社向け研修
使ったAI
ChatGPT(文章生成AI)
主な成果
受講者が生成AIの実力を体感し、より具体的なセールストークができるようになった
三井住友DSアセットマネジメントが注力する商材のひとつに、AIの進化や応用によって高い成長が期待される企業の株式へ投資するAI関連ファンドがあります。このファンドを扱う証券会社の営業担当者からは、AIの注目度に対する適切な理解や凄さの実感が持てていないという声が上がっていました。そこで同社は、IT研修を手がけるインターネット・アカデミーに講師を依頼し、販売会社向けの勉強会を開催します。業務効率化を出口に据える一般的なChatGPT講座ではなく、生成AIの能力と有用性を学んでファンドのセールスに生かすことを狙いに、参加者が自分でChatGPTを操作する演習を含むカリキュラムを、両社の打ち合わせを重ねながら作り上げました。
出典:三井住友DSアセットマネジメント株式会社- 営業向け生成AI研修の事例 - インターネット・アカデミー 発行元:インターネット・アカデミー
やさしく事例解説
何に困って、AIを入れたのか
販売の現場から上がっていたのは、AIの注目度に見合った理解や凄さの実感が持てていない、という声でした。ニュースや新聞、雑誌で技術の進化そのものは追えていても、いざ顧客を前にすると臨場感のある話がしづらい。社内にAIの専門知識を持つ人材がいないため、これまでも外部の専門家を招いて知識を補ってきた経緯もあります。
編集部の見立てでは、ここでの困りごとの本質は知識量の不足ではなく、知識と実感のあいだに空いた距離にあったのではないでしょうか。投資信託のセールスは、商品の背景にある技術がどれほどのものかを担当者自身が納得していなければ、言葉に重みが乗りません。読んで知っている状態のままでは、顧客からの問いに一段踏み込んで応じることが難しい。埋めるべきだったのは情報の量ではなく、自分の手で確かめた経験の有無だったと考えられます。
どうやって、うまくいったのか
研修の出口を業務効率化ではなくファンドのセールスに置いたことが、このカリキュラムを一般的な講座と分けています。世に多いChatGPT講座は作業時間の削減を到達点に据えますが、ここで必要だったのは、生成AIの能力そのものを腹落ちさせ、商品説明に転用できる状態でした。目的地を売り物の語り方に定めたことで、扱う題材も演習の狙いも自然と別の設計になっています。
演習の中身を依頼側が先に言語化し、研修会社が提案で受け返す往復の進め方も、この勉強会を成立させた要素です。ChatGPTでコードを書く、データ分析をさせるといったアイデアを依頼側が最初に投げ、それを両社の打ち合わせで形にしていきました。用意されたメニューから選ぶ形の研修では、受講者の現場と教材のあいだにずれが残りやすい。題材を決めるところから関与する設計が、実感を得るという狙いに演習を引き寄せたのだと考えられます。
カリキュラムの変更に応じられる体制が、この往復を現実的な費用で回す土台になっています。インターネット・アカデミーは外部の講師ではなく社内の講師が登壇する形をとっており、内容の変更や新規作成を伴う要望に対しても、予算の枠内に収まるよう調整が行われました。作り込みを求めるほど費用が膨らむのが研修の常ですが、講師を内側に抱える形は、その制約を緩める働きをします。
具体的に、どんな成果が出たのか
推進したこと
この事例で出た成果
参加した営業担当者からは、実際に手を動かしたことでニュースを通じて理解していたAIの進化を実感できた、より具体的なセールストークができるようになったという反応が出ています。すでにChatGPTを使っていた参加者にとっては、AIへ最適な指示を出すプロンプトの要点を知れたことが収穫でした。研修後に自分で試す参加者や、資料を職場のメンバーへ広める動きも生まれています。狙いが受講者に届いたことを示す反応です。
うちでも使える?
応用しやすいのは、扱う商品やサービスにAIが関わり、担当者の理解の深さがそのまま説明の説得力に直結する場面です。金融商品に限らず、AI搭載をうたう製品を扱う販売代理店や、技術系サービスの相談窓口など、話し手の実感が問われる仕事は同じ構図にあります。一方で、正確な手順の習得や資格取得のように到達点が明確に決まっている学習では、体験の実感よりも体系立てた知識の伝達が効きます。実感を狙う研修は効果を数値で示しにくく、投資対効果の説明が厳しく求められる組織では通しづらい面もあります。
はじめの一歩は、自社の商品説明のなかで担当者が言葉に詰まりやすい質問を一つ選び、その質問にAIツールを実際に触りながら答えてみる時間を、次の営業会議に15分だけ差し込んでみてはどうでしょうか。
プロジェクト解析
導入部門・データ活用
導入部門:営業
採用したAI技術・ツール
採用したAI技術:テキスト・言語AI
AIモデル・ツール
プロジェクト実施・導入企業
インターネット・アカデミー
IT研修・プログラミング研修サービスを提供する企業。金融業界を含む企業向けの研修実績があり、社内講師によりカリキュラムを柔軟にカスタマイズできることを特徴とする。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
出典・参考情報
三井住友DSアセットマネジメント株式会社- 営業向け生成AI研修の事例 - インターネット・アカデミー
発行元:インターネット・アカデミー
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