実施 2025.12 ・ 更新 2026.08.15
住友生命、生成AIアバターと台本なしで対話する営業ロールプレイ研修
プロジェクト期間:1年 〜 2年
※イメージ画像です

取り組み概要
やさしく事例解説
プロジェクト解析
実施・導入企業
こんな方へおすすめのAI解説です
- 新人の話し方が人によってバラバラ
- ロープレの相手役に先輩の時間が取られる
- 本番の商談みたいな練習ができない
どのようなAIの取り組み?
生成AIを組み込んだAIアバターと台本なしで会話し、営業職員のコンサルティング力を鍛える研修システムを機能強化したAI取り組み
業種
生命保険(金融・保険)
取り組み領域
営業職員の研修・ロールプレイング
使ったAI
生成AI(AIアバターとの対話)
主な成果
先行システムでスキルの標準化と指導の効率化に一定の効果
エクサウィザーズと住友生命は、営業職員の研修に使うAIロールプレイングシステムを共同で強化し、2025年12月23日から運用を始めました。もとになるシステムは2024年4月から動いており、新人期間中に身につける標準的な話法を練習する用途で使われてきたものです。今回の強化では、生成AIを組み込むことで台本のない自由な会話ができるようになり、練習相手となるAIアバターの性別・年代・家族構成などを選べるようになっています。会話のあとは、その要約から直すべき点を生成AIが判定し、その場で画面に表示します。エクサウィザーズ側は、企画構想の支援、技術情報の提供と技術検証、システムの実装と運用を担当しています。
出典:エクサウィザーズ、住友生命とAIロールプレイングシステムの機能を強化 ~様々なお客さまを想定したAIアバターと、台本のない自由なロールプレイングが可能に~ - 株式会社エクサウィザーズ 発行元:株式会社エクサウィザーズ
やさしく事例解説
何に困って、AIを入れたのか
住友生命は、保険の提供に加えて健康増進やウェルビーイングに関わるサービスにも取り組む方針を掲げており、そこではお客さまのニーズや課題に寄り添うコンサルティングのスキルが前提になります。そのため新人期間中に標準的な話法を身につけることが求められ、約1年前から、その練習にAIロールプレイングシステムが使われてきました。
編集部の見立てでは、ここでの困りごとの本質は練習の回数ではなく、練習の相手役と評価者が人に依存していたことにあります。ロールプレイは相手がいて初めて成立し、どこを直すべきかの指摘も指導役の力量と時間に左右されます。加えて、台本に沿った練習は型を覚えるには適していますが、相手が想定外の反応を返した瞬間に立て直す力までは育ちにくい。この二つが重なると、型は身についても実際の面談で応用しきれないという状態が生まれやすかったのではないでしょうか。
どうやって、うまくいったのか
台本ありの練習を先に定着させ、そのうえで台本なしの自由会話へ広げた段階設計が、この取り組みの土台になっています。2024年4月に始めた段階では、新人が身につけるべき標準的な話法という、正解が明確で評価もぶれにくい範囲に用途を絞っていました。約1年の運用で使われ方が固まったあとに自由会話へ踏み出しているため、生成AIの応答が揺れやすい領域を、いきなり研修の中心に据えずに済んでいます。
練習相手を性別・年代・家族構成といった条件で選べるようにした設計も、この業務の性質をよく捉えた判断です。保険や関連サービスの提案は、相手のライフステージや家族の状況によって話の運びが変わるため、練習で会うべき相手が一種類では足りません。相手の条件を選択可能な変数として扱えるようにしたことで、これまで「どんなお客さまを想定するか」を指導役が口頭で設定していた部分が、システム側の機能として固定されました。
会話の要約から修正点を判定して即時に返す仕組みは、練習と振り返りを同じ場で閉じるための要になっています。実施直後にフィードバックが出るため、指導役の立ち合いや後日の面談を待たずに次の一回へ進められます。エクサウィザーズが企画構想の支援から技術検証、実装、運用までを通して担い、業務や理念の理解を前提に設計している体制も、既存の研修に無理なく差し込める形へ寄せる助けになったと考えられます。
具体的に、どんな成果が出たのか
改善・向上したこと
推進したこと
この事例で出た成果
公開されている効果は、2024年4月から運用してきた先行システムについてのもので、スキルの標準化や指導の効率化といった面で一定の効果が見られています。削減率や時間などの数値は公表されていません。生成AIによる台本なしの会話とAIアバターの条件選択に対応した強化版は、2025年12月23日に運用が始まった段階であり、その効果はこれから確かめられていく位置づけです。
うちでも使える?
応用しやすいのは、対人の会話に一定の型があり、相手の状況によって話の運びが変わる仕事です。窓口対応、店頭接客、代理店向けの説明など、新人期に覚える定型の話法があり、かつ相手の属性で組み立てを変える必要がある業務なら、練習相手をAIに置き換える発想はそのまま持ち込めます。逆に、正解が一つに定まらない高度な交渉や、実物や現場の操作を伴う技能の習得は、画面上の会話では再現しにくい領域です。指導役が何をどう評価しているかが言葉になっていない場合も、AIが返す指摘が的を外しやすくなります。
進め方としても、この事例のように台本ありの範囲から始め、運用が落ち着いてから自由会話へ広げる順番は参考になります。最初の一歩としては、次に行うロールプレイで指導役が出した指摘をそのまま数個書き留めてみるのが手軽です。その言葉が揃うほど、AIに任せられる範囲の輪郭が見えてきます。
この事例は2025年12月時点の情報です。AI分野は変化が速いため、現在は同様の取り組みをより短い期間・少ない負担で実現できる場合があります。
プロジェクト解析
プロジェクト内容
AI導入・支援形態
導入部門・データ活用
導入部門:営業
活用したデータ:文書・ナレッジ
採用したAI技術・ツール
採用したAI技術:テキスト・言語AI
AIモデル・ツール
連携ツール
連携したシステム・外部サービス
プロジェクト実施・導入企業
株式会社エクサウィザーズ
AIを利活用したサービス開発による産業革新と社会課題の解決を事業内容とする企業(証券コード4259)。代表取締役社長CEOは春田真。AI・生成AIを活用するためのプラットフォーム「exaBase」を中核に、課題解決のコンサルティングからUI・UXの設計・試行、サービス/システムの実装・運用まで一気通貫で支援できることを強みとする。
住友生命保険相互会社
出典・参考情報
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