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  5. 資材のCO2排出量算定をAIで自動化、工数約9割減の体感を得た前田建設の取り組み|前田建設株式会社×ゴーレムの導入事例

やさしく事例解説更新 2026.10.20

資材のCO2排出量算定をAIで自動化、工数約9割減の体感を得た前田建設の取り組み

導入企業前田建設株式会社建設・土木
×
支援企業ゴーレムAIサービス・ツール
取り組み領域
購入資材のCO2排出量算定(スコープ3)
使ったAI
Gorlem CO2(AIによるCO2自動算定ツール)
主な成果
算定作業の工数を体感で約9割削減
資材のCO2排出量算定をAIで自動化、工数約9割減の体感を得た前田建設の取り組み のヘッダー画像※イメージ画像です

こんな方へおすすめのAI解説です

  • CO2排出量の集計が手作業で重い
  • 仕分けが詳しい担当者頼み
  • 環境開示の数字を早く出したい
概要困りごと工夫成果うちでも?企業

01 — Overview

どのようなAIの取り組み?

全体像

資材のCO2排出量算定をAIで自動化、工数約9割減の体感を得た前田建設の取り組み の全体像の図解

取り組みの概要

総合建設業の前田建設株式会社は、購入資材にかかるCO2排出量(スコープ3のカテゴリー1と4)を、調達部資材グループの2名が手作業で算定していました。資材を「鉄」「コンクリート」「アルミ」といった素材ごとに人の目で振り分ける作業が、四半期ごとに約1ヶ月を占めていたのが実情です。同社は建設・不動産業向けのサービスを手がけるゴーレムのCO2自動算定ツール「Gorlem CO2」を採用し、仕分けの知識をAIに学習させました。担当者の作業は算定結果の確認が中心となり、工数は体感で約9割削減。専門知識がなくても集計できる状態に近づき、今後はサステナビリティ推進グループへ業務を移す予定です。

出典:maeda | ゴーレム(発行元:ゴーレム)

02 — Problem

何に困って、AIを入れたのか

前田建設では、資材のCO2排出量を算定するたびに、購入品を素材別に手で振り分ける作業が発生していました。担当は調達部資材グループの2名で、四半期ごとにほぼ1ヶ月が費やされ、ほかの業務の合間に進めざるを得ない状態でした。仕分けには専門知識が求められ、担当者によって結果にばらつきも出ていました。

編集部の見立てでは、困りごとの核心は作業量そのものより、「この資材は何の素材に当たるか」という判断の知識が、調達の一部の担当者に閉じていた点にあります。開示の責任を負う部署が自分で数字を出せず、調達部の手が空くのを待つしかない。この構造が、算定業務の持続性を危うくしていたと考えられます。

03 — Key points

どうやって、うまくいったのか

最も効いたと考えられるのは、資材の素材仕分けという「判断」の部分をAIに渡し、人の役割を算定結果のチェックに切り替えた分担の設計です。手間の大半は計算ではなく、品目ごとに鉄かコンクリートかを見極める分類にありました。その分類をAIに学習させてナレッジとして持たせたことで、専門知識を持つ人がゼロから判断する工程がなくなり、人は結果の妥当性を見る側に回れます。属人化していた知識をツールの中に移した、と言い換えてもよいでしょう。

次に、建設・不動産業に特化したツールを選んだ点も見逃せません。建設資材は品目が多く、業界ならではの名称も多いため、汎用的な仕組みでは分類の前提づくりから手間がかかりがちです。導入後に学習期間を設けずに利用段階へ進めたのは、業界向けに作られたツールの前提と、現場の資材構成が噛み合っていたからではないでしょうか。

さらに、集計結果をCSVで書き出し、そのままエクセルで扱える点が、既存の業務の流れを崩さずに済んだ要因と考えられます。算定結果はその後の開示資料づくりなどで加工されるため、出口が手慣れた表計算につながっていることは、現場が使い続けるうえで地味ながら重要な条件です。

04 — Results

具体的に、どんな成果が出たのか

四半期ごとに丸1ヶ月を要していた算定作業は、担当者の体感として約9割の工数削減につながっています。作業内容も、隙間時間を探して仕分けを進める形から、算定済みの結果を確認する形へと変わりました。仕分けの知識がAIに蓄えられたことで担当者による結果のばらつきが抑えられ、どの部署でも集計できる状態が生まれています。今後は、TCFD提言に沿った情報開示を担うサステナビリティ推進グループへ算定業務を移管する予定で、数字を使う部署が自ら数字を作る体制への移行が見えてきた段階です。

改善・向上したこと
対応時間・リードタイムの短縮属人化解消業務の自動化生産性向上
取り組み内容
AIツールの社内導入

05 — For your company

うちでも使える?

応用しやすいのは、購入品の明細がデータとして手元にあり、それを一定のルールで分類したうえで集計している業務です。CO2算定に限らず、品目の分類が専門知識に依存し、担当者ごとに結果が揺れている場面であれば、分類をAIに任せて人は確認に回るという分担は検討の余地があります。とくに、数字を使う部署と作る部署が分かれていて、受け渡しに時間がかかっている組織では効果を感じやすいはずです。

一方で、購入記録が紙や自由記述のメモに散らばり、品目名だけでは素材を判別できない場合は、AIに渡す前の情報整備がかなり重くなると考えられます。また、本事例の削減幅は担当者の体感として語られたもので、自社で効果を測るなら導入前の作業時間を記録しておく必要があります。まずは直近の四半期で、資材の仕分けに誰が何時間かけたかを手帳やカレンダーから拾ってみてはいかがでしょうか。

06 — Company

この事例の支援企業

ゴ

ゴーレム

AIサービス・ツール

建設・不動産業に特化したサービスを提供し、CO2自動算定ツールなどのGORLEM製品を展開している。

この事例で使われたサービスGorlem CO2

この取り組みに関心があれば、
ゴーレムの公式情報をご覧ください

公式サイトへ行く

記事の情報

出典
maeda | ゴーレム発行元:ゴーレム
作成
公開情報をもとに、WarpBiz編集部が調べてまとめた記事です。
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本記事は公開情報をもとに作成しています。内容の修正・削除をご希望の場合はこちらからご連絡ください。

07 — Category

カテゴリー詳細

どこで使ったか

部門
建設・土木の業務経営・企画調達・購買
業務テーマ
経営・企画›ESG・サステナビリティ
調達・購買›購買データの分析

どんなAIで

AIの種類
構築手法›機械学習モデル
自動化・開発›AI業務自動化
予測・分析・最適化›データ分析AI
活用データ
数値・Excel・ログ›購入資材データ

何を使ったか

使ったAI
Gorlem CO2
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