株式会社renue
システム開発・実装AI研修・人材育成
現場常駐AIエンジニア(FDE)が業務を理解したうえでAIを実装する、AI導入・DX支援企業。
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※イメージ画像です01 — Overview
静岡県島田市で土木建築事業を営む株式会社丸紅は、AI開発を手がける株式会社renueと共同で、工事見積の作成業務にAIを組み込んでいます。対象は、設計図面から必要な構造物や材料の量を一つずつ読み取って数える「数量拾い」と、その数量に単価を掛けて金額を積み上げる積算です。平面図のPDFを取り込むとAIが構造図を解析し、数量の算出から工種別の金額集計、見積内訳のExcel出力までを一つのアプリで処理します。あわせてAIを扱うオペレータの育成も両社で進めており、共同検証では手作業で1件120分〜15時間かかっていた数量拾いが約35分になったことが実測されています。
出典:工事見積作成AI|設計図面から数量拾いを自動化 | 株式会社renue(発行元:株式会社renue)
02 — Problem
同社の見積業務は、長くベテラン職人の経験と勘に支えられてきました。建設業界の人手不足が深刻になるなか、若手への引き継ぎがもっとも難しい業務とされ、外注した数量のチェックが追いつかない、担当者によって拾い方がバラつく、古い紙図面の読み取りに時間がかかるといった問題も重なっていました。
表面的には「作業時間が長い」という悩みに見えますが、編集部の見立てでは、困りごとの根はもう一段深いところにあります。図面のどこをどう数えるかというルールが個人の頭の中にしかなく、組織として共有・点検できる形になっていなかったこと。時間の長さも、引き継ぎの難しさも、品質のバラつきも、この「ルールが言葉になっていない」状態から派生した症状だったと考えられます。
03 — Key points
最も大きな要因は、図面の種類ごとに「読み方」と「拾い方」を個別に実装する方式を採ったことにあると考えられます。汎用的な読み取りAIに任せるのではなく、平面図・構造図・横断図といった図面ごとに、同社が実際に使っている計算ルールをAIの処理として書き起こしています。この過程そのものが、ベテランの頭の中にあった暗黙のルールを組織の資産として取り出す作業になっていたはずです。さらに出力を「確認しやすい内訳」にし、最後の確認・編集を人の手に残した設計が、AIの読み違いを現場で拾える余地を確保しています。
次に効いているのは、システム開発とオペレータ育成を切り離さずに進めた体制です。renueは現場常駐型のAIエンジニア(FDE)を送り込み、図面形式や確認ルールを現場で理解したうえで実装し、実際の業務で使いながら改善を重ねています。「現地現物・ノウハウの共通化」を掲げた共同プロジェクトとして、使いこなす人材づくりまでを範囲に含めたことで、AIと人の役割分担が運用の中で詰められていったと読めます。
もう一つは、処理範囲を数量拾いだけで止めず、単価マスタとの掛け合わせや工種別の集計、Excelへの出力まで一続きにした点です。途中で手作業の転記が挟まると、そこで時間もミスも戻ってきます。最終成果物である見積内訳の形まで流れをつなげたことが、現場に定着しやすい構成につながったのではないでしょうか。
04 — Results
共同検証の実測では、物件規模により1件あたり120分〜900分(約2〜15時間)かかっていた手作業の数量拾いが、アプリ利用時には約35分(種別の数量拾い10分、計算10分、最終確認・編集15分)になりました。代表的な作業時間で1日3回実施すると仮定した換算では、工数は約85%短縮、年間2,460時間の削減に相当します。品質面でも、計算ルールの仕組み化により手戻りや拾い漏れを防ぐ効果が確認されています。代表取締役は、経験の浅い社員でも数量を拾えるようになり、若手や女性を含む多様な人材が積算業務に参加できるようになった点を最大の成果に挙げ、今後はこのシステムを全国の建設会社へ外販する構想も示しています。
05 — For your company
応用が見込めるのは、似た種類の図面を繰り返し扱い、相見積や下請け見積のように数量拾いを自社で担う場面が多い会社です。また、最終的に提出する見積書の書式がある程度決まっていれば、今回のように出力まで一気通貫でつなげやすくなります。
一方で、この手法は「自社の拾い方・計算ルールをAIに落とし込む」ことが前提です。ベテラン同士でも拾い方が食い違っていて社内で一つのルールに合意できない状態では、実装すべき正解が定まらず、AIはむしろバラつきを固定化してしまいかねません。案件ごとに図面の様式がまったく異なり、同じ種類の図面がほとんど繰り返されない業態も、図面ごとに読み方を作り込む方式の効率が出にくいでしょう。
まず試せるのは、最近の見積案件から図面を1枚選び、二人の担当者に別々に数量を拾ってもらって結果を突き合わせること。どこで数字が分かれたかが、AIに書き起こすべきルールの出発点になります。
06 — Company
システム開発・実装AI研修・人材育成
現場常駐AIエンジニア(FDE)が業務を理解したうえでAIを実装する、AI導入・DX支援企業。
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07 — Category
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