株式会社エクサウィザーズ
AIサービス・ツール
法人向け生成AIサービス「exaBase 生成AI」を提供する企業。高セキュリティ環境やRAG機能などを備えたサービスを展開している。
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※イメージ画像です01 — Overview
山口県下関市に本社を置く創業約80年の建設会社、株式会社コプロス(従業員121名)は、株式会社エクサウィザーズの法人向け生成AIサービス「exaBase 生成AI」を社内に導入しました。販売代理店として山口フィナンシャルグループ傘下の株式会社YMFGグロースパートナーズが関わっています。
狙いは、多忙なベテランが若手の指導に時間を割けない状況の解消です。入社直後のITリテラシー研修では、Excelの関数や操作方法といった基礎的な質問をまずAIに尋ねる流れに切り替え、人は現場での実践指導や企業文化の教育を受け持つ形に再編しました。活用は営業部門にも広がっており、商談の録音をテキスト化してAIに分析させ、上司と若手が次の打ち手を検討する場面でも使われています。
出典:創業80年の建設会社が挑む「人が育つ」組織改革。生成AIがベテランと若手の“共通言語”となり、研修時間を25%削減 - 株式会社エクサウィザーズ(発行元:株式会社エクサウィザーズ)
02 — Problem
コプロスでは、現場の最前線に立つベテランが常に業務に追われ、新入社員は「今は忙しそうだから」と質問を先送りしがちでした。教える側にとっても、手を止めて指導する時間の確保は重い負担です。建設業界全体の人材不足が続くなか、一人前に育つまでの時間をどう縮めるかが問われていました。
編集部の見立てでは、ここで不足していたのは知識そのものではなく、「聞く」という行為にかかるコストです。答えは先輩の頭の中にある。けれども、それを引き出すには相手の作業を中断させる気まずさと、待たされる時間がついて回る。Excelの関数のように誰が答えても同じになる質問まで、この重たい経路を通っていたことが、教育全体の流れを詰まらせていたのではないでしょうか。
03 — Key points
効いた要因としてまず挙げたいのは、「誰に聞いても答えが同じ基礎的な質問」だけをAIに渡すという線引きです。正解が一つに定まる操作手順のような領域なら、AIの回答を新人自身が試してすぐ確かめられ、誤答があっても影響は小さく済みます。「まずはAIに聞いてみて」というルールを研修の進め方そのものに組み込んだことで、使うかどうかを個人の気分に委ねず、質問の流れ自体を付け替えています。実践的な指導や企業文化の伝達は人の担当として残しているため、AIが教育を肩代わりするのではなく、人の指導を本来の仕事に寄せる設計になっている点も見逃せません。
次に、デジタルに慣れた若手を活用の先頭に立てた進め方です。若手がAIで業務を効率化して成果を見せると、ITに不慣れなベテランが「これならこういうこともできないか」と要望を出し、その過程で現場の知恵が若手に渡るという循環が生まれています。トップが号令をかけてベテランにツールを覚えさせる順序をとらず、見える成果を起点に関心を引き出したことが、世代間の抵抗感を下げたと考えられます。約10年前からデジタル化を進め、「この人に聞けばわかる」というキーマンが社内に配置されていた土壌も、この若手主導の動きを支えていたはずです。
三つ目は、上からの場と下からの道具を同時に用意した定着の仕組みです。社長を交えた月一回の会議で社内の成功事例を発表して部門を超えて共有する一方、現場ではテンプレートの整備を進め、誰でも迷わず使い始められる入口をつくっています。また、入力データが学習に使われない仕様や国内リージョンでの処理、禁止ワード設定といったセキュリティ面を導入の決め手に据えたことで、図面や顧客情報を抱える業種でも利用範囲を広げやすい前提が整っていました。
04 — Results
従来20〜25時間ほどかけていたExcelなどの基礎講習を含む新入社員研修について、推進役の専務取締役は感覚値としながらも、工数の約25%を削減できていると捉えています。数値はあくまで体感ベースですが、講師役の負担が軽くなり、より実践的な指導に時間を回せるようになった点は定性的な変化として示されています。加えて、AIをきっかけに若手とベテランの「縦のコミュニケーション」が増え、人対人の対話がむしろ増えたと評価されています。営業では顧客情報の属人化防止や受注確度を高める壁打ち相手として機能し、最新ツールがそろう環境は採用面でも武器になっています。今後は社内データを使ったRAG(社内資料を検索してAIの回答に生かす仕組み)の精度向上や、出力をそのままPowerPoint資料にすることへの期待が語られ、「社内版知恵袋」の構築も構想段階にあります。
05 — For your company
応用しやすいのは、新人研修のなかに表計算ソフトの操作や関数の使い方など、正解がはっきりしていて自分で試せばすぐ確かめられる内容が一定量含まれている会社です。この事例でAIが受け持ったのは、まさにそうした汎用的な知識の部分でした。若手の中にツールを使いこなせる人がいて、その成果をベテランに見せる場をつくれるなら、世代をつなぐ効果も狙えるかもしれません。
反対に、新人がつまずく質問の多くが自社固有の施工手順や社内ルールなど「社内にしか答えがないもの」である場合、汎用の生成AIだけでは答えられません。その領域に踏み込むには社内資料をAIに参照させる仕組みが要りますが、コプロス自身もPDFやデータベースなどデータ形式によって回答精度が変わる難しさを今後の課題に挙げており、ここは別の準備が必要な段階と見るのが妥当です。機密情報を扱う業種なら、入力データの扱いに関する確認も導入前に欠かせません。
まずは次の新人研修で、表計算の講習を一コマだけ「講師が説明する前に、AIに聞いて自力で解いてみる」形で運営してみてはどうでしょうか。講師がどれだけ手を離せたかが、そのまま判断材料になります。
06 — Company
AIサービス・ツール
法人向け生成AIサービス「exaBase 生成AI」を提供する企業。高セキュリティ環境やRAG機能などを備えたサービスを展開している。
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07 — Category
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