ピクシーダストテクノロジーズ株式会社
AIサービス・ツール
計算機科学と波動制御技術を融合し、ヘルスケアと空間・音響の領域で製品を展開。工事現場の検査記録を支援するTOTTARROWを提供。
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※イメージ画像です01 — Overview
西松建設は、京都女子中学校・高等学校のキャンパス整備を担う「京都女子中高出張所」で、鉄筋が図面どおりに組まれているかを確かめる配筋検査の記録業務を見直しました。使ったのは、ピクシーダストテクノロジーズ(PxDT)が提供する「TOTTARROW(トッタロー)」です。現場で撮影した360度動画をアップロードし、建物の3次元設計データであるBIMと重ね合わせることで、検査写真の帳票づくりを支援する仕組みで、PxDTの空間解析基盤「KOTOWARI」の技術が使われています。従来はマグネットと標尺を設置して撮影し、事務所に戻ってから写真を整理していましたが、その手間が大きく減り、現場の所長は工数が感覚値で50%以上減ったと評価しています。全数検査の現場では8割以上の削減が見込めることも確認されています。
出典:ピクシーダストテクノロジーズ、西松建設との配筋検査業務効率化により撮影から帳票作成までの工数を最大8割削減 | ピクシーダストテクノロジーズ株式会社のプレスリリース(発行元:ピクシーダストテクノロジーズ株式会社)
02 — Problem
配筋検査では、鉄筋の位置や本数を示す写真を撮り、帳票にまとめる作業が欠かせません。マンションなどでは全数撮影が広がり、撮影と整理に職員が1人とられる状態が続いていました。従来はマグネットや標尺を一つずつ設置して撮るため、約16m四方の1区画でも準備から撮影まで半日ほどかかっていました。
編集部の見立てでは、困りごとの本質は撮影枚数の多さそのものではなく、「撮る作業」と「どの写真がどこのものかを整える作業」が一体になっていた点にあります。写真1枚ごとに場所の目印を物理的に置き、後から人の手で紐づけ直すやり方では、検査対象が増えるほど準備と整理が比例して膨らみます。所長が当初から「戻ってきてからの整理がもっと簡単にできれば」と考えていたことも、負担の重心が撮影後の整理側にあったことを示しているように見えます。
03 — Key points
撮影を「1か所ずつの写真」から「区画全体を動画で流し撮りする」形に切り替えたことが、最も大きな転換点だと考えられます。これにより、写真ごとに場所を示すマグネットや標尺を置く工程そのものが不要になりました。記録の取得は現場で短時間に済ませ、写真の切り出しや帳票の作成はサービス側で処理するという役割の分け方が、現場から整理作業を外すことにつながっています。人が担うのは歩いて撮ることだけ、という単純さが現場に受け入れられやすかった面もあるでしょう。
位置の手がかりを現場に置く目印ではなくBIMという設計データに求めた点も、仕組みを成り立たせた要因です。動画と3次元の設計データを重ね合わせるため、どの映像がどの部材にあたるかを人が照合し直す必要がなく、デジタルメジャーで距離を測って鉄筋の本数や位置を確かめることもできます。加えて、この出力が公共工事で採用され、建築基準法上の中間検査でも従来の工事写真と同様の提示資料として扱われていることは見逃せません。新しい記録方式が正式な検査書類として通用するからこそ、従来の写真と二重に作る必要がなく、省力化が実際の工数減に直結したと編集部は見ています。
導入の経路にも工夫が見られます。展示会でサービスを知った西日本支社の課長が声をかけ、支社主催のオンライン説明会で現場の所長が自ら内容を確かめて導入を決めています。本社主導のトップダウンでも個別現場の単独判断でもなく、支社が情報の受け渡し役となって現場責任者が判断する流れが、試行までの距離を短くしたのではないでしょうか。
04 — Results
工事係の担当者によれば、マーカー設置から撮影まで半日ほどかかっていた約16m四方の1区画の撮影が、30分以下で済むようになりました。撮影から書類整理までの工数は、所長の感覚値で50%以上の削減とされ、全数検査の現場では8割以上の削減が見込めることも確認されています。定量面に加えて注目したいのが、全数を写真で残さない現場でも動画として全数の記録が残る点です。問題が起きたときに動画から必要な写真を後で作れるため、きちんと施工したことを自ら示せる安心感として現場で受け止められています。所長は新築現場であれば社内で導入してよいとの考えを示しており、PxDTも全数検査の現場や新築現場全般への展開を進める方針です。
05 — For your company
応用しやすいのは、「後から隠れて見えなくなるものを、位置情報とセットで大量に記録しなければならない」業務です。鉄筋はコンクリートを打てば二度と確認できないため、記録の網羅性と位置の正確さの両方が求められます。こうした性質を持ち、しかも基準となる3次元の設計データがそろっている現場であれば、動画で一括記録して後から必要な部分を取り出す考え方は検討の余地が大きいはずです。
一方で、位置合わせの基準にBIMを使う仕組みである以上、設計データが3次元で整っていない現場では同じ効果は得にくいでしょう。所長自身が「鉄筋の写真が多い現場」を推奨していることからも、撮影枚数が少なく帳票整理の負担がもともと軽い現場では、準備や新しい運用に慣れる手間に見合うかを見極める必要があります。また、出力が検査書類として認められているかどうかは導入効果を左右するため、自社の発注者や検査機関がどう扱うかの確認も欠かせません。
まずは次回の配筋検査で、1区画あたりの目印の設置、撮影、事務所での整理にそれぞれ何分かかったかを計ってみてはどうでしょう。どの工程に時間が偏っているかが見えれば、動画記録で外せる部分の大きさも具体的に判断できます。
06 — Company
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07 — Category
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