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  5. スマホのGPSとAIで農作業日誌を自動作成、北海道10JAでの試験運用|株式会社日立ソリューションズ東日本の導入事例

やさしく事例解説実施 2025.04 ・ 更新 2026.10.01

スマホのGPSとAIで農作業日誌を自動作成、北海道10JAでの試験運用

導入企業いわみざわ農業協同組合、帯広市川西農業協同組合、小清水町農業協同組合、鹿追町農業協同組合、新篠津村農業協同組合、新得町農業協同組合、十勝清水町農業協同組合、中札内村農業協同組合、東旭川農業協同組合、ようてい農業協同組合農業・林業・漁業
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支援企業株式会社日立ソリューションズ東日本
取り組み領域
農作業記録/作業日誌の作成
使ったAI
農作業自動記録サービス(GPS位置情報の軌跡をAIで分析)
主な成果
作業記録の自動化と記載漏れ解消を試験導入で検証中
スマホのGPSとAIで農作業日誌を自動作成、北海道10JAでの試験運用 のヘッダー画像※イメージ画像です

こんな方へおすすめのAI解説です

  • 作業日誌がつい後回しになる
  • 現場の記録入力が定着しない
  • 作業の状況が人づてでしか伝わらない
概要困りごと工夫成果うちでも?企業

01 — Overview

どのようなAIの取り組み?

全体像

スマホのGPSとAIで農作業日誌を自動作成、北海道10JAでの試験運用 の全体像の図解

取り組みの概要

北海道内の10ヶ所のJAで、2025年4月から「農作業自動記録サービス」の試験導入が始まっています。サービスを開発したのは日立ソリューションズ東日本で、2024年度に道内のJAで行った事前実証が土台になっています。

仕組みはシンプルです。JA組合員である農業従事者のスマートフォンにアプリを入れておくと、GPSで取得した移動の軌跡を、栽培カレンダーや過去の作業実績と照らし合わせてAIが分析し、いつ・どこで・どんな作業をしたかの記録を自動で作ります。記録はJAや関係者と共有し、作業計画や指導に生かす構想です。現時点は有効性を評価する段階で、効果はまだ「期待」として示されています。

出典:農業DXが拓く未来へ。農作業自動記録サービスの全国展開に向けて、JA様での試験導入を開始:日立ソリューションズ東日本(発行元:株式会社日立ソリューションズ東日本)

02 — Problem

何に困って、AIを入れたのか

効率的な農業経営には日々の作業をデータにして分析することが欠かせない一方、スマートフォンやタブレットで記録する仕組みを試しても、作業の合間に入力する負担が重く、データ化は進んでいませんでした。背景には、従事者の高齢化と人手不足もあります。

編集部の見立てでは、ここでの壁は「デジタルに不慣れだから」という操作スキルの問題よりも、畑に出ている時間そのものが記録に向かない環境だった点にあります。手が土や機械でふさがっている最中に画面を操作するのは、誰にとっても不自然な動作です。入力画面をどれだけ使いやすくしても、人が入力する前提が残る限り、記録は後回しにされ続けたのではないでしょうか。

03 — Key points

どうやって、うまくいったのか

最も重要なのは、人に入力を求める発想そのものを捨て、作業者がポケットに入れているスマートフォンの位置情報を記録の素材に切り替えた設計です。作業者に求めるのはアプリを入れて持ち歩くことだけで、記録という行為が日常の動きの副産物に変わります。入力の手間を減らすのではなくゼロに近づけるという方向づけが、これまでの試行で越えられなかった壁への回答になっていると考えられます。

次に、位置の軌跡だけで判断させず、栽培カレンダーと過去の作業実績を組み合わせている点が効いています。同じ圃場を往復する動きでも、時期や過去の記録と重ねれば「何の作業か」を推定する手がかりが格段に増えます。農業ならではの季節性をAIの判断材料として取り込む発想は、汎用的な移動記録を作業日誌へと変換するための要所でしょう。

さらに、2024年度の事前実証を経て、課題認識を共有する10ヶ所のJAに広げるという段階の踏み方も見逃せません。単独の農家ではなく、組合員を束ね指導を担うJAを参画主体に据えたことで、個人の記録を地域で共有・活用する仕組みまで一度に検証できる構造になっています。

04 — Results

具体的に、どんな成果が出たのか

現在は試験導入の段階で、成果の数値はまだ公表されていません。示されているのは期待する効果で、作業日誌が自動で記録されて記載漏れがなくなること、ノートを遡らずに過去実績と比較できること、人づてだった情報共有をリアルタイムで行えることなどです。経営体全体の作業時間を集計し、実態に応じた指導支援につなげる狙いもあります。2025年度の結果を踏まえ、全国のJAや農業法人への提案を進める予定とされています。

改善・向上したこと
業務の自動化エラー・ミスの削減データ分析・意思決定支援生産性向上

05 — For your company

うちでも使える?

応用しやすいのは、作業の種類が「どこにいたか」と「いつの時期か」でおおむね見分けられる業務です。巡回点検、設備の保守、屋外の現場作業など、場所と工程が結びついている仕事なら、位置情報と作業予定表を重ねて記録を自動化する考え方は転用できる余地があります。記録を集める側(この事例ならJA)が、集めたデータで指導や計画を返せる立場にあることも、定着の条件になりそうです。

逆に、同じ場所で複数の作業を短時間に切り替える業務や、屋内の定位置で完結する仕事では、位置の動きから作業内容を推定する材料が乏しく、そのままでは当てはまりにくいでしょう。また、比較の基準となる作業計画や過去実績の記録がそもそも残っていない場合、推定の精度を支える土台から整える必要があります。

まずは担当者の一日の移動を地図上で振り返り、その軌跡から作業内容をどこまで言い当てられるか、試してみてはいかがでしょうか。

06 — Company

この事例の支援企業

株

株式会社日立ソリューションズ東日本

宮城県仙台市に本社を置き、自主技術と日立の総合技術を基盤に、北海道・東北から国内外へソリューションを提供する企業。

この取り組みに関心があれば、
株式会社日立ソリューションズ東日本の公式情報をご覧ください

記事の情報

出典
農業DXが拓く未来へ。農作業自動記録サービスの全国展開に向けて、JA様での試験導入を開始:日立ソリューションズ東日本発行元:株式会社日立ソリューションズ東日本
作成
公開情報をもとに、WarpBiz編集部が調べてまとめた記事です。
実施時期
この取り組みの実施時期は2025年4月です(更新 2026.10.01)。
この記事に載っている企業の方へ
本記事は公開情報をもとに作成しています。内容の修正・削除をご希望の場合はこちらからご連絡ください。

07 — Category

カテゴリー詳細

どこで使ったか

部門
全社共通・汎用業務
業務テーマ
全社共通・汎用業務›AIによる定型業務の自動化作業日誌の自動記録

どんなAIで

AIの種類
AIモデル・構築手法›機械学習(数値データからの予測・推論)
活用データ
機械・設備・位置›GPS・位置情報・走行データ
文書・ナレッジ›栽培カレンダー
数値・Excel・ログ›過去の作業実績

何を使ったか

使ったAI
農作業自動記録サービス
つないだシステム
モバイルアプリ(iOS/Android)
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