更新 2026.10.04
AIチャットで4カ月3300回超の質問に応答、従業員5名の昆布製造業の商品案内
企業規模:10人以内
※イメージ画像です

取り組み概要
やさしく事例解説
プロジェクト解析
実施・導入企業
こんな方へおすすめのAI解説です
- 電話のたびに作業の手が止まる
- 商品に詳しい人しか質問に答えられない
- お客様の本音をなかなか聞けない
どのようなAIの取り組み?
Webサイトを学習させたAIコンシェルジュで、約4カ月に3300回を超える質問へ自動応答した取り組み
業種
昆布製品の製造販売卸(製造業)
取り組み領域
Webサイトの問い合わせ対応/商品案内
使ったAI
おりこうAIコンシェルジュ(AIチャットボット)
主な成果
約4カ月で3300回を超える問い合わせに自動応答
福井県で1932年に創業し、昆布製品の製造から販売卸までを従業員5名で担う有限会社中西昆布の事例です。専任の事務担当がおらず、商品についての問い合わせが入るたびに誰かが作業を中断し、詳しいスタッフや社長が不在なら客を待たせてしまう状態でした。そこで、AIツール「おりこうAIコンシェルジュ」を導入し、社内では「AIシャチョー」と名付けて運用しています。自社WebサイトのURLを読み込ませて商品に関する質問への回答を作らせ、回答内に商品ページへのリンクを添えたり、Q&A機能で特定の商品へ誘導したりする設定も加えました。導入から約4カ月で3300回を超える問い合わせに応答し、電話対応の負担軽減に加えて、特定商品の注文増加や顧客の声の蓄積にもつながっています。
やさしく事例解説
何に困って、AIを入れたのか
従業員5名で製造から販売卸までをこなす同社では、電話が鳴るたびに製造の手が止まり、商品に踏み込んだ質問になると昆布に詳しいスタッフか社長しか答えられませんでした。出先から戻った社長が折り返すまで、客を待たせる場面もあったとされています。
表面上は電話対応の手間の問題に見えますが、編集部の見立てでは、根にあったのは「商品を語れる知識が数人の頭の中にしかない」という偏りです。小さな会社ほど、商品説明そのものが営業の役割を兼ねています。その説明役が製造や外回りと掛け持ちである限り、問い合わせは負担であると同時に、取りこぼされる商談でもあったのではないでしょうか。
どうやって、うまくいったのか
回答の元になる知識を、すでに公開している自社Webサイトから取り込んだ点が、少人数での導入を現実的にしたと考えられます。URLを入力して学習ボタンを押すだけで回答が作れるため、FAQを一から書き起こす工程が要りません。商品説明をサイトに書き溜めてきた蓄積が、そのまま応答の土台として再利用された形です。
次に効いているのは、質問に答えるだけで終わらせず、購入までの導線を設定で組み込んだ運用です。回答に商品ページへのリンクを添え、どの出汁昆布を選べばよいか迷う人には「味くらべセット」を案内するといった具合に、迷いやすいポイントに具体的な提案を置いています。商品名と写真の一覧では伝わりにくい用途や価格帯を、会話の中で補う役割を担わせたことで、問い合わせ窓口が売り場の接客係に近い存在になったと読めます。
もう一つは、AIに「AIシャチョー」という名前を付け、匿名で気軽に聞ける窓口として位置づけたことです。名前や連絡先を入力して返信を待つ問い合わせフォームと比べ、質問のハードルは大きく下がります。その結果、「おぼろ昆布ととろろ昆布の違い」のような、わざわざ電話では聞かれにくい素朴な疑問まで集まる仕組みになったと考えられます。
具体的に、どんな成果が出たのか
改善・向上したこと
この事例で出た成果
導入から約4カ月で、AIは3300回を超える問い合わせに応答しました。電話対応や折り返しの負担が減り、従業員それぞれが自分の業務に集中できるようになっています。出汁に関する質問が多く寄せられるなか、「特選出し昆布」の注文が増え、「味くらべセット」を案内する設定も注文増加につながりました。新規顧客のネット注文も増えた実感があり、集まった顧客の生の声は新商品のヒントとして活かしていく考えです。
うちでも使える?
応用しやすいのは、商品やサービスの説明がすでに自社サイトにある程度書かれていて、似た質問が繰り返し届く小規模な事業者です。とくに、用途や選び方で迷う客が多い商品を扱う場合は、回答に商品リンクやおすすめのセットを組み込むことで、問い合わせ対応を販売の場に変えられる余地があります。一方、サイトに商品情報がほとんど載っていない会社では、学習させる材料がなく、まず説明文を整えるところから始める必要があります。また、在庫状況や個別の見積もりなど、その都度確認しないと答えられない質問が中心の業務では、Webサイトの情報だけで返せる範囲は限られるでしょう。
手始めに、直近で受けた電話やメールの質問のうち、自社サイトを読めば答えられたものがどれだけあったかを数えてみてはいかがでしょうか。その割合が、AIに任せられる範囲のおおよその目安になります。
プロジェクト解析
プロジェクト内容
AI導入・支援形態
AIツール・サービスの提供形態
導入部門・データ活用
導入部門:全社共通・汎用業務
活用したデータ:文書・ナレッジ
採用したAI技術・ツール
採用したAI技術:テキスト・言語AI
AIモデル・ツール
プロジェクト実施・導入企業
有限会社中西昆布
支援ベンダーについて
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