更新 2026.09.16
議事録作成が2〜3時間から15分へ、運送会社の音声AI活用
※イメージ画像です

取り組み概要
やさしく事例解説
プロジェクト解析
実施・導入企業
こんな方へおすすめのAI解説です
- 会議のたびに議事録作成で数時間つぶれる
- 議論に集中したいのでメモを取れない
- 担当者ごとに議事録の質がばらつく
どのようなAIの取り組み?
録音データを文字起こしして要約するAIサービスにより、経営会議の議事録作成を2〜3時間から15分程度に短縮したAI取り組み
業種
貨物運送・海上コンテナ輸送(運輸・物流)
取り組み領域
経営会議・営業会議の議事録作成
使ったAI
モコボイス(音声認識・要約AI)
主な成果
議事録作成を2〜3時間から15分に短縮(約90%削減)
九州を基盤にセメント輸送や海上コンテナ輸送、一般貨物運送を手がける九州産業運輸が、会議記録づくりに mocomoco inc. の音声AIサービス「モコボイス」を採り入れました。毎月2時間ほどの経営会議では、終了後に録音を聞き直しながら議事録を起こす作業に2〜3時間がかかり、担当者の負担が重くなっていました。導入後は、Zoomの録音やスマートフォンで録った音声をアップロードすると議事録が自動で生成される形に変わり、記録の対象は経営会議だけでなく営業会議や顧客との運送単価の交渉にも広がっています。要約機能の使い道は議事録にとどまらず、新卒採用で実施した社員インタビューの音声を書き起こして要約し、採用サイトに載せる「先輩の声」の下地としても使われました。
出典:九州産業運輸株式会社様 導入事例 | 【公式】モコボイス by mocomoco inc. 発行元:mocomoco inc.
やさしく事例解説
何に困って、AIを入れたのか
毎月の経営会議は2時間ほど。その記録を起こすのに2〜3時間を要していました。議論に集中したいためメモを取る余裕がなく、会議後に録音を聞き直して書き起こすしかない状況です。午前に会議、午後は議事録という日は疲弊し、その後の業務にも集中できなくなっていました。営業会議や運送単価の交渉のように本来は記録を残すべき場でも、時間が足りず各自のメモ止まりです。
編集部の見立てでは、困りごとの本質は作業時間の長さそのものではなく、記録を残すかどうかが担当者の時間的な余裕に左右されていた点にあります。会議2時間に対して記録作業が2〜3時間という比率では、どうしても優先順位の高い会議しか形にできません。作成者によって品質の幅が出ていたことも、同じ構造から派生した症状だと考えられます。
どうやって、うまくいったのか
入口を、すでに現場にある録音手段に合わせた点が効いています。Zoomの録音データも、スマートフォンで録った音声も、アップロードすれば同じように議事録になる。新しい機材をそろえたり会議の進め方を変えたりする必要がないため、経営会議で始まった使い方が営業会議や顧客との単価交渉へそのまま横に広がりました。記録を増やすために業務側を作り替えずに済んだ設計が、適用範囲の広さを支えています。
選定の判断軸を「文字起こしができるか」ではなく「そのまま使える文書になっているか」に置いたことも見逃せません。以前に試したZoom搭載のAI議事録機能は、内容にまとまりがないという理由で見送られています。展示会で存在を知ったあとは実際の音声で試用し、人が作ったものと遜色ない品質を確認してから稟議へ進むという順序を踏んでいます。導入効果を数字で見積もる前に、成果物そのものを社内で確かめる進め方が、合意形成の速さにつながったのではないでしょうか。
要約機能を議事録専用の道具として囲い込まなかったことも、この事例に固有の工夫です。新卒採用で実施した社員インタビューの音声を書き起こして要約し、それを土台に文章を整えて採用サイト向けのコンテンツへ仕上げています。音声を読める文章に変える装置として捉え直せば、素材は会議室の外にもあるという発想の転換がここにあります。
具体的に、どんな成果が出たのか
改善・向上したこと
この事例で出た成果
2〜3時間かかっていた経営会議の議事録作成は、15分程度で完了するようになりました。2時間半を基準にすると約90%の削減にあたります。議事録づくりで消耗して午後の業務効率が落ちる状況もなくなり、生まれた時間と労力は他の業務に振り向けられています。あわせて、誰が担当しても一定以上の品質の議事録が仕上がるようになり、作成者による出来のばらつきという長年の課題も解消されました。
うちでも使える?
応用しやすいのは、会議の録音がすでに何らかの形で残っていて、記録の使い道がはっきりしている職場です。オンライン会議の録画機能でも手元のスマートフォンでも入力として成立するなら、設備投資をほとんど伴わずに試せます。経営会議のように定期的に発生し、かつ作成者が固定されている記録業務ほど、削減できる時間が読みやすくなります。
一方で、顧客との交渉のように録音そのものに相手の理解が必要な場面では、機械の性能とは別に社内外の合意づくりが先に立ちます。取り扱う荷物や許可区分の呼び方など、社内でしか通じない用語が多く飛び交う会議では、生成された文書の固有名詞を確認する手間が残ることも想定しておきたいところです。議事録に求める型が決まっていない組織では、自動生成された文章のどこを直すべきか判断できず、かえって迷いが増える場合もあります。まずは直近の会議の録音を一本だけ通して、人が書いた議事録と並べ、どこに赤を入れれば社内で通る水準になるかを見比べてみてはどうでしょうか。
プロジェクト解析
プロジェクト内容
AI導入・支援形態
AIツール・サービスの提供形態
導入部門・データ活用
導入部門:全社共通・汎用業務
活用したデータ:文書・ナレッジ
採用したAI技術・ツール
採用したAI技術:テキスト・言語AI
AIモデル・ツール
連携ツール
連携したシステム・外部サービス
プロジェクト実施・導入企業
mocomoco inc.
音声データから議事録を自動作成するAIサービス「モコボイス」を提供している。
九州産業運輸株式会社
出典・参考情報
九州産業運輸株式会社様 導入事例 | 【公式】モコボイス by mocomoco inc.
発行元:mocomoco inc.
掲載企業の方へ:本記事は公開情報をもとに作成しています。内容の修正・削除、または貴社確認のうえでの公式掲載をご希望の場合はこちらからご連絡ください。
