実施 2026.07 ・ 更新 2026.08.27
約3,000品番の需要予測にノーコードAIを導入、属人化した業務の引き継ぎ対策
※イメージ画像です

取り組み概要
やさしく事例解説
プロジェクト解析
実施・導入企業
こんな方へおすすめのAI解説です
- 需要予測が一人に頼りきり
- ベテランからの引き継ぎが不安
- 品番が多すぎて在庫が読めない
どのようなAIの取り組み?
約3,000品番の需要予測にノーコードの予測AIを取り入れ、属人化した業務の引き継ぎに備えた事例
業種
筆記具・描画材製造(製造業)
取り組み領域
需要予測/在庫配分
使ったAI
UMWELT(ノーコード予測AI)
主な成果
主要製品の検証で現状と同等程度の予測精度を確認
筆記具や描画材を製造・販売するアストラムは、約3,000品番の需要予測を、TRYETINGが提供するノーコード予測AI「UMWELT」で回す体制づくりを進めています。これまで予測は特定の担当者を中心に成り立っており、後継者への引き継ぎをどう成立させるかが差し迫った検討事項になっていました。採用にあたっては、いきなり全品番を対象にするのではなく、主要製品に絞った予測シミュレーションを行い、実務で使える精度かどうかを確かめる手順を踏んでいます。現在は既存の業務フローを踏まえながら自社に合った予測モデルの作成を進める段階にあり、あわせて予測にまつわる業務そのものの棚卸しも並行して行われています。
出典:【アストラム様】UMWELT活用事例|約3,000品番の需要予測にAIを活用。安定運用と属人化解消へ | 実例紹介| TRYETING Inc.(トライエッティング) 発行元:TRYETING Inc.(トライエッティング)
やさしく事例解説
何に困って、AIを入れたのか
アストラムでは需要予測を特定の担当者が中心となって担ってきました。後継者への引き継ぎが急務となったところで、業務の属人性の高さが、そのまま引き継ぎ負担の重さとして表面化します。約3,000品番の在庫配分を経験や勘だけに頼らず回したい、という要望も、この延長線上にありました。
編集部の見立てでは、この困りごとの核心は品番の多さではなく、判断の根拠が担当者の頭の中にしか存在しなかった点にあります。数が多いだけであれば手を増やせば済みますが、なぜその数量を置いたのかを本人以外が説明できない状態では、引き継いだ相手が同じ判断を再現できません。「担当者のノウハウを引き継ぎつつ」という言葉が示していたのは、精度を保ったまま判断の根拠を人の外に出す、という難しさだったのではないでしょうか。
どうやって、うまくいったのか
導入前の検証対象を、約3,000品番すべてではなく主要製品に絞り込んだことが、この取り組みの起点になっています。全品番を横並びで比べようとすれば、データの準備だけで検討が止まりかねません。判断に必要な範囲を先に決め、そこで納得できる結果が出るかを見る進め方は、検討の速度を保つうえで効いたと考えられます。
合格ラインを「現状と同等程度」に置いた基準設定も見逃せません。目的が属人化の解消である以上、求められるのは今の担当者を上回る精度ではなく、担当者が替わっても精度が落ちないことです。上積みまで求めれば検証は長引き、判断そのものも難しくなりますが、同等で足りると決めておけば、評価の物差しが目的と正面から一致します。
販売実績データを入れれば予測が返ってくるという扱いやすさと、利用者ごとには料金が発生しない課金の形は、担当する人数を増やしても負担が跳ね上がらない条件を作ります。属人化の解消は、結局のところ扱える人を一人から複数へ広げられるかに帰着しますから、操作の敷居と費用の両面で人数の制約を外した設計は、目的とよくかみ合っている。さらに現在は、既存の業務フローを見ながら自社に合う予測モデルを組み立てる作業と、これまでの業務の棚卸しが同時に進んでいます。ツールに業務を寄せるのではなく、形骸化していた手順を洗い直しながらモデルを組む順序は、引き継ぎに耐える運用を残すうえで意味を持ちそうです。
具体的に、どんな成果が出たのか
改善・向上したこと
この事例で出た成果
主要製品に絞って実施された検証では、現状と同等程度の予測精度が確認され、それが導入の判断につながりました。現時点で得られているのは精度面の見通しであり、業務そのものへの効果はこれからの段階です。担当者からは、ノウハウを引き継ぎながら誰でも精度の高い予測を行える状態への期待が示されており、将来的には在庫の適正化や機会損失の低減まで広げたいという方向性も掲げられています。
うちでも使える?
品番ごとの販売実績が一定期間たまっていて、その数値を土台に予測を組み立てている業務であれば、同じ進め方は移しやすいはずです。とりわけ、予測を担う人が実質一人で、引き継ぎが視野に入っている状況では、まず主要な品目だけで現状の予測とAIの予測を突き合わせるやり方は、企業の規模を問わず試せます。
一方で、発売間もない商品が売上の中心を占めていて過去の数量を参照できない場合や、取引先の内示や販促計画のような実績データの外にある情報が数量を大きく左右する場合は、同じようにはいきません。担当者が実際に見ているのが数字ではなく現場のやりとりだった、という業務では、AIに渡せる材料がそもそも足りないことになります。
手始めに置きたいのは、主要な数十品番について、直近の予測値と実績のズレを一覧にしてみること。自社の予測が今どの程度当たっているのかが見えていなければ、AIの精度が十分かどうかも判断できません。
この事例は2026年7月時点の情報です。AI分野は変化が速いため、現在は同様の取り組みをより短い期間・少ない負担で実現できる場合があります。
プロジェクト解析
プロジェクト内容
AI導入・支援形態
AIツール・サービスの提供形態
導入部門・データ活用
導入部門:全社共通・汎用業務
活用したデータ:数値・Excel・ログ
採用したAI技術・ツール
採用したAI技術:AIモデル・構築手法
AIモデル・ツール
プロジェクト実施・導入企業
TRYETING Inc.(トライエッティング)
プログラミング不要で分析や自動化ができるノーコードDXツール「UMWELT」を提供する企業。多種多様なアルゴリズムの組み合わせや、企業ごとに異なるデータフォーマットの標準化に対応する。
アストラム株式会社
出典・参考情報
【アストラム様】UMWELT活用事例|約3,000品番の需要予測にAIを活用。安定運用と属人化解消へ | 実例紹介| TRYETING Inc.(トライエッティング)
発行元:TRYETING Inc.(トライエッティング)
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