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  5. ロート製薬、製品仕様書づくりの自動化から始めた品質部門の生成AI活用|ロート製薬株式会社×株式会社EQUESの導入事例

やさしく事例解説更新 2026.08.26

ロート製薬、製品仕様書づくりの自動化から始めた品質部門の生成AI活用

導入企業ロート製薬株式会社製造業従業員 1,000人以上
×
支援企業株式会社EQUES
取り組み領域
品質管理・品質保証/製品スペック作成
使ったAI
生成AI(文章の自動生成)
主な成果
生成AIを品質管理業務に活かす実践的な知見を獲得
ロート製薬、製品仕様書づくりの自動化から始めた品質部門の生成AI活用 のヘッダー画像※イメージ画像です

こんな方へおすすめのAI解説です

  • 規制対応の書類作成に追われている
  • 専門人材が採れず育成にも時間がかかる
  • 全部を自動化しようとして着手できない
概要困りごと工夫成果うちでも?企業

01 — Overview

どのようなAIの取り組み?

全体像

ロート製薬、製品仕様書づくりの自動化から始めた品質部門の生成AI活用 の全体像の図解

取り組みの概要

目薬や化粧品などを手がけるロート製薬では、自社工場の品質管理・品質保証を担う品質統括部が生成AIの活用に踏み出しました。狙いは業務のすべてを自動化することではなく、まず3〜4割でも効率化して現場の負担を軽くすることです。最初の対象に選んだのは、製品スペック(仕様書)の作成でした。ただ、最先端のAI実装は自社のIT部門が持つノウハウだけでは難しいと判断し、外部パートナーとして株式会社EQUESに依頼しています。AIの技術力に加えて製薬業界の事情に通じている点、そして費用面で小さく始められるプログラム「AI×DX寺子屋」が用意されていた点が、依頼の決め手になりました。

出典:【ロート製薬】製品スペック作成の自動化から始めるAI活用。品質統括部が実践するスモールスタートなDX戦略とは | EQUES(発行元:株式会社EQUES)

02 — Problem

何に困って、AIを入れたのか

医薬品の製造はGMP(医薬品の製造管理および品質管理の基準)に沿った厳格な管理が求められ、その要求水準は年々上がっています。ロート製薬は医薬品から化粧品、機能性食品まで扱う製品ジャンルが広く、そのぶん品質部門が抱える業務量も膨らんでいました。品質分野の専門人材は獲得競争が激しく、キャリア採用も育成も短期では埋まりません。

編集部の見立てでは、困りごとの本質は人手の数そのものより、増え続ける仕事を吸収する手立てが構造的に塞がれていた点にあります。厳格なルールの下で生産やバリデーションを行う以上、既存のプロセスは簡単には変えられず、業務量が増えても「やり方を変えて楽をする」という逃げ道が使えません。しかも打開策として思い描いていたのが「新しいシステムを入れて100%自動化する」という大きな絵だったため、実現の難しさが先に立ち、着手そのものが遠のいていた面もあったのではないでしょうか。

03 — Key points

どうやって、うまくいったのか

目標水準を「100%の自動化」から「3〜4割の効率化」へ引き下げた発想の転換が、この取り組みを動かした最初の分かれ目だったと考えられます。すべてを機械に置き換えようとすると、例外処理や検証の手当てまで一度に設計しなければならず、規制の厳しい品質部門ではその段階で話が止まります。完璧を求めず、人の手を残したまま負担の一部だけを削る水準に落とせば、既存プロセスを大きく作り替えずに済む範囲が見えてきます。

最初の対象を製品スペック(仕様書)の作成に絞り込んだ選び方も、着手のしやすさを左右しました。仕様書は記載する内容の型が決まっており、元になる情報も社内に存在するため、生成AIが比較的得意とする「ある情報を決まった形に整えて書き出す」作業に近い性質を持ちます。品質保証の業務は範囲が広く、どこを入口にするかで難易度が大きく変わるだけに、型のある文書作業から入る判断は現実的でした。

パートナーを選ぶ物差しを、AIの技術力と製薬業界への理解の二つに置いた点も、この領域では効いてきます。品質部門の文書は規制要件と結びついており、業務の背景を知らない相手と進めると、何を自動化してよく何を人が担保すべきかという線引きの説明から始めることになります。さらに、費用面でスモールスタートを切れる形態を選んだことで、社内では「チャレンジ」の色が濃い試みを、大きな投資判断を経ずに走らせられる。自社IT部門の守備範囲を冷静に見極め、足りない部分だけ外から補うという役割分担が、この立ち上げ方を支えています。

04 — Results

具体的に、どんな成果が出たのか

今回の取り組みでは、システムを入れて終わりにするのではなく、生成AIを実際の品質管理業務にどう落とし込み、どう活用していくかという実践的な知見とノウハウが社内に残りました。業務効率化に向けた手応えも得られています。現時点で示されている成果は削減率のような数値ではなく、次の一手を自分たちで考えられる状態になったことです。品質統括部からは、発注者と受注者という関係にとどまらず手法や可能性を一緒に検討する進め方への評価が示され、今後も伴走を受けながら社内業務の継続的な改善とDX推進を進めていく方針が示されています。

取り組み内容
AIリテラシー向上組織変革・DX推進

05 — For your company

うちでも使える?

応用しやすいのは、書式や記載項目が決まっていて、元になる情報が社内にそろっている文書作成の仕事です。規制対応の書類、検査記録の取りまとめ、取引先へ提出する仕様書のように、ゼロから考える割合より既にある情報を決まった形に整える割合が高い業務ほど、生成AIの下書きが効いてきます。

一方で、同じ品質部門の仕事でも、逸脱の原因調査や規格外品の判定のように、その都度の判断と根拠の説明が求められる領域は簡単ではありません。GMPのように手順の変更そのものに検証が必要な業務では、AIを間に挟むこと自体が手続きの対象となり、導入の重さが変わります。この事例の要点は、そうした難しい部分を最初から抱え込まず、型のある文書作業に入口を絞ったところにあります。

まず試すなら、自部門で毎月繰り返し作っている書類を1種類だけ選び、生成AIに下書きさせて人が直し終えるまでの時間を計ってみる。3〜4割でも軽くなる見込みが立つかどうか、判断はそこからで十分です。

06 — Company

この事例の支援企業

株

株式会社EQUES

AIの高度な技術力と製薬業界に関する深い知見を併せ持つスタートアップ。品質保証領域におけるAI(QAI)の活用に取り組み、スモールスタートしやすい「AI×DX寺子屋」を提供している。

この取り組みに関心があれば、
株式会社EQUESの公式情報をご覧ください

記事の情報

出典
【ロート製薬】製品スペック作成の自動化から始めるAI活用。品質統括部が実践するスモールスタートなDX戦略とは | EQUES発行元:株式会社EQUES
作成
公開情報をもとに、WarpBiz編集部が調べてまとめた記事です。
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07 — Category

カテゴリー詳細

どこで使ったか

部門
全社共通・汎用業務
業務テーマ
全社共通・汎用業務›AIによる定型業務の自動化

どんなAIで

AIの種類
テキスト・言語AI›文章自動生成
活用データ
文書・ナレッジ›仕様書・コード・技術資料
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