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  5. 研修動画300本の制作計画、文章校正AIで字幕とスライドの確認を現場で完結|朝日新聞社の導入事例

✓ やさしく事例解説
教育サービス
企業向け人材育成・研修サービス、eラーニングコンテンツ制作

実施 2025.06 ・ 更新 2026.08.18

研修動画300本の制作計画、文章校正AIで字幕とスライドの確認を現場で完結

開発(実装支援・AI搭載支援)

※イメージ画像です

研修動画300本の制作計画、文章校正AIで字幕とスライドの確認を現場で完結 のプロジェクト概要図解

取り組み概要

やさしく事例解説

プロジェクト解析

実施・導入企業

こんな方へおすすめのAI解説です

  • 誤字チェックが特定の人に集中している
  • どこまでの表現が許されるか判断できない
  • 公開直前のミスで作り直しが発生する
OVERVIEW

どのようなAIの取り組み?

文章校正AIを取り入れ、研修動画の字幕やスライドの表現チェックを制作現場で完結させたAI取り組み

業種

人材育成・企業研修(教育サービス)

取り組み領域

教材コンテンツ制作/文章校正

使ったAI

文章校正AI「Typoless」

主な成果

校正の大部分を現場スタッフだけで完結できる体制に

研修動画300本の制作計画、文章校正AIで字幕とスライドの確認を現場で完結 のプロジェクト概要図解

大手企業向けの人材育成支援を30年以上手がけてきたサイコム・ブレインズ(現・MBK Wellness株式会社 サイコム・ブレインズ事業本部)は、法人向けデジタルラーニングサービス「ビジネスマスターズ」で配信する研修動画のラインアップ強化を進めています。1講座およそ60分の講義は話す内容をすべて字幕にするため数千字規模になり、加えてシナリオ原稿、投影用スライド、LMS(学習管理システム)に載せる講座概要文や設問とその解説まで、校正対象は広範囲に及びます。年間100本程度だった制作を、コンピテンシー(人の能力要件)に関する基本コンテンツ約300本を1年で仕上げる計画へ引き上げる局面で、2025年6月に文章校正AI「Typoless」を採用。誤字脱字に加えて炎上リスクのある表現の指摘まで撮影前の工程に組み込み、制作チーム5人で運用しています。

出典:MBK Wellness株式会社 サイコム・ブレインズ事業本部 様|Typoless導入事例 発行元:朝日新聞社

EASY GUIDE

やさしく事例解説

何に困って、AIを入れたのか

映像教材の校正は、撮影前のシナリオとスライド原稿、映像編集後の最終版スライドと字幕、そして完成後の映像全体という段階を踏みます。仕上げ以降で文章の誤りが見つかると、再編集や場合によっては再収録まで戻ることになります。校正を任せられる人材はなかなか見つからず、繁忙期には社外にも依頼していました。ビジネス教育の各テーマを理解していなければ内容の誤りには気づけない一方、その知識を持つ人は校正の専門家でも炎上表現の専門家でもないため、チェックの目をすり抜けるリスクが残ります。

編集部の見立てでは、ここでの困りごとの本質は校正の物量ではなく、判断のよりどころが社内になかったことにあります。どこまでの表現が許容されるのかを決める物差しがなければ、誰が確認しても最後は個人の感覚に帰着し、人手を足しても品質は安定しません。しかも受け手は社内のハラスメント教育まで所管する人事・教育部門です。無意識の思い込みが残ったまま教材として世に出るリスクは、誤字よりもはるかに重い。

どうやって、うまくいったのか

効いたのは、表現の可否を決める基準を社内の感覚から切り離し、新聞社のレギュレーションという外部の物差しに置き換えた点だと考えられます。炎上リスクを指摘する機能は、人によってばらつく線引きを一つの基準へ収束させる役割を果たします。この置き換えには副次的な効果もあり、監修者が修正に納得しない場面でも、マスメディアの線引きとして示せば、制作側が個人の見解で説得する必要がなくなります。基準を外部化する設計は、品質の均一化と社内調整の摩擦低減を同時に引き受けている構図です。

次に注目したいのは、生成AIと校正専用システムに別々の役割を割り当てた判断です。シナリオ初稿のアイデア出しのような制作の上流には生成AIを使い、言葉の最終確認は、事実と異なる内容を生成しうる仕組みには委ねない。校正を生成AIにやらせるには膨大なプロンプト(AIへの指示文)を書き込まねば精度が上がらず、その時間は別の業務に回したほうがよいという時間配分の判断も、この線引きを支えています。AIをどこにでも当てはめるのではなく、外してはいけない最終工程だけ性質の異なる仕組みに固定する。この割り切りが実運用を成り立たせたのではないでしょうか。

三つ目は、校正を撮影前の上流へ寄せ、現場のファイル形式のまま回せるようにした工程設計です。シナリオはWord、スライドはPowerPoint、LMS登録用の文章はExcel、字幕はsrt、配布資料はPDFと形式が入り乱れる制作現場では、形式を揃える作業そのものが運用の壁になります。多様なファイルをそのまま校正にかけられることで、デザイナーのように文章表現の訓練を受けてこなかったメンバーでも工程に組み込める。基準の外部化と合わせて、校正という行為を専門技能から手順へ変換したところに、この取り組みの要点があります。

具体的に、どんな成果が出たのか

改善・向上したこと

生産性向上
エラー・ミスの削減
属人化解消
品質・安全性向上
人手不足の解消
対応時間・リードタイムの短縮

この事例で出た成果

校正の大部分は現場スタッフだけで済ませられるようになり、最終的な映像チェックを監修者と責任者が担う体制は保ったまま、それ以外の工程は任せられる形になりました。文章表現や文法の訓練を受けていないデザイナーなどにとって、拠って立つ基準ができたことの意味は大きいと語られています。とりわけスライドについて撮影前の段階で早めに確認と修正ができるようになり、再編集の手間が減った点が最も大きな変化として挙げられています。

うちでも使える?

応用が効きやすいのは、外部に出す文章を専門の校正者ではないメンバーが継続的に量産していて、表現の可否を判断する基準が社内にない現場です。教材に限らず、営業資料、採用向けコンテンツ、店頭掲示物なども同じ構造にあります。制作物が動画や印刷物のように「後から直すと前工程まで戻る」性質を持つほど、上流でチェックを終える設計の価値は大きくなります。

一方で万能ではありません。この事例でも、歴史上の人物名のような固有名詞の取り違えは社内で気づきにくく、カスタム辞書を自前で整える余裕がないという課題が残っています。指示語が何を指すかといった文脈依存の判断や、句読点の位置で意味が変わる文の解釈も、今後への要望として挙げられている領域です。つまり、表記や表現の基準に落とし込める部分は任せられても、内容の正しさを見る目は手放せません。

まずは直近に世へ出した資料を一つ選び、誤りが見つかったのが公開の前だったか後だったかを振り返ってみてはどうでしょうか。後ろにずれているほど、上流でのチェックが効く余地は大きいはずです。

この事例は2025年6月時点の情報です。AI分野は変化が速いため、現在は同様の取り組みをより短い期間・少ない負担で実現できる場合があります。

ANALYSIS

プロジェクト解析

プロジェクト内容

AI導入・支援形態

SaaS・AIツール導入

導入部門・データ活用

導入部門:全社共通・汎用業務

専用AIツールの導入
教材コンテンツ制作
校正・ファクトチェック

活用したデータ:文書・ナレッジ

企画書・提案書・過去スライド
動画シナリオ原稿
字幕テキスト
講座概要文・設問解説

採用したAI技術・ツール

採用したAI技術:テキスト・言語AI

文章校正AI
ライティング支援
文章自動生成

AIモデル・ツール

Typoless

連携ツール

連携したシステム・外部サービス

学習管理システム(LMS)
Microsoft Office
COMPANIES

プロジェクト実施・導入企業

実施・支援企業 (VENDOR)

朝日新聞社

文章校正AI「Typoless」を提供。新聞社のレギュレーションに基づく表記チェックのほか、炎上リスクのある表現を知らせる炎上リスクチェッカーを備え、Microsoft OfficeやPDFなど多様なファイル形式の校正に対応する。

この取り組みに関心があれば 朝日新聞社の公式情報をご覧ください

導入先企業 (CLIENT)
MBK Wellness株式会社 サイコム・ブレインズ事業本部
業種:企業向け人材育成・研修サービス、eラーニングコンテンツ制作

出典・参考情報

※本事例は以下の公開情報を元にWarpBiz編集部がリサーチ・作成しました。

MBK Wellness株式会社 サイコム・ブレインズ事業本部 様|Typoless導入事例

発行元:朝日新聞社

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