実施 2026.03 ・ 更新 2026.08.17
AI議事録で作成時間を半分以下に、ドラッグストアが変えた会議記録のつくり方
※イメージ画像です

取り組み概要
やさしく事例解説
プロジェクト解析
実施・導入企業
こんな方へおすすめのAI解説です
- 会議の議事録づくりに時間を取られている
- メールに埋もれて大事な連絡が遅れる
- 議事録の中身が書く人によってばらつく
どのようなAIの取り組み?
AIによる自動文字起こしと要約で、会議議事録の作成時間を半分以下に短縮したAI取り組み
業種
ドラッグストア(小売・流通)
取り組み領域
会議の議事録作成/社内情報共有
使ったAI
LINE WORKS AiNote(AI議事録・音声認識)
主な成果
議事録作成時間を従来の半分以下に短縮
ドラッグストア事業を展開する株式会社ウェルパークは、店舗と本部の情報共有をメール中心で行っていた体制を見直し、チャットとスケジュールを一元管理できるLINE WORKSへ社内コミュニケーション基盤を切り替えました。続いて着手したのが、録音を聞き返しながら手入力していた会議議事録の作成です。複数のAI議事録ツールを比較してトライアルを行い、複数の参加者が発言し合う会議でも発言を正確に拾えた点を決め手にLINE WORKS AiNoteを選定。自動の文字起こしと要約によって、1時間の会議で2時間以上かかっていた作成作業は30分から1時間へと短縮されました。現在は総務部にとどまらず、商品部や店舗開発部、人事部、監査室、営業部など会議体を持つ部署が広く利用し、商談内容の証跡を残す用途にも使われています。
出典:株式会社 ウェルパーク | 導入事例 | 法人のお客さま | ソフトバンク 発行元:ソフトバンク
やさしく事例解説
何に困って、AIを入れたのか
1日に数十件のメールを受け取る社員もいる状況では、至急の案件であっても連絡が他の受信メールに埋もれ、確認までに時間がかかる。本部と店舗で異なるスケジュール管理ツールが使われていたため、現場では最新情報がどこにあるのか分からない状態も生じていました。会議の議事録に至っては、機密性の高い経営会議や取締役会の録音を個室でイヤホン越しに何度も再生しながら手入力するという、担当者に重くのしかかる作業でした。
編集部の見立てでは、ここでの困りごとの芯は作業量そのものではなく、情報の在りかと記録の基準が人によって揺れていたことにあります。メールもスケジュールも議事録も、どこを見れば正しいのかを受け手側が判断しなければならず、議事録では何を残し何を落とすかの線引きが作成者ごとに変わる。つまり社内の記録が属人化し、後から参照する際の確からしさが安定しなかった点が本質的な課題だったのではないでしょうか。
どうやって、うまくいったのか
選定の段階で、自社の会議の実態にそろえて精度を確かめた進め方が効いています。一人が講義形式で話す音声であれば、比較対象となったツールはいずれも相応の精度を出しました。差が出たのは複数の参加者が言葉を重ねる実際の会議で、この条件を判断軸に据えたことで、カタログ上の性能ではなく現場で使えるかどうかを基準に選ぶことができた。ツール比較を営業資料ではなく自社の音声で行う、この検証設計が導入後の落差を防いだと考えられます。
もう一つは、あえて使い方のマニュアルを全体配布しなかった導入の組み立てです。多くの従業員が日常的に慣れ親しんだ操作感に近いツールを選び、説明書を読ませるより先に触ってもらう順序にした。学習の負担を最初から発生させない設計であり、実際にチャット機能に関する問い合わせはほとんど生じていません。新しい仕組みの定着を阻むのは機能の不足より導入時の摩擦であるという前提に立った判断と読み取れます。
AIの要約を、作業の肩代わりではなく記録の公平性を支える仕組みとして位置づけた運用の考え方も見逃せません。人が書けば残す・残さないの判断に個人差が出ますが、感情の入らない自動記録は発言の抜け漏れを避けられる。機械的であることを欠点ではなく利点として扱ったこの捉え方が、経営会議や取締役会のような重い会議体、さらには認識のずれが起きやすい商談記録へと用途が広がる土台になっています。
具体的に、どんな成果が出たのか
改善・向上したこと
この事例で出た成果
1時間の会議で2時間以上を要していた議事録作成は、30分から1時間で終わるようになり、従来の半分以下に短縮されました。精度も上がり、内容確認の手戻りが減っています。人の判断が入らないことで記録の客観性が高まり、商談では合意内容を後から正確に振り返れる証跡としても機能。利用は総務部から商品部・店舗開発部・人事部・監査室・営業部へと広がり、会議体を持つ部署がほぼ使う状態になりました。今後は利用部門の拡大に加え、一定の管理者が記録内容を確認できる監査権限など、閲覧権限や監査機能の改善に期待が寄せられています。
うちでも使える?
会議の録音を担当者が聞き返して文字に起こしている職場、議事録の粒度が書き手によって変わってしまう職場であれば、応用の余地は大きいと考えられます。特に、本部と現場が離れていて連絡経路が分散している組織では、記録と連絡の基盤をそろえる効果が出やすいはずです。
一方で、そのまま当てはめにくい条件もあります。この事例が成り立った前提には、従業員が日常的に使い慣れた操作感のツールを選べたことがあり、社内に馴染みのない画面を持ち込む場合は同じように説明なしでの浸透は望めません。方言や専門用語が多い現場音声、発言が重なりやすい打ち合わせでは精度の出方が変わるため、汎用的な評価だけで判断するのは危険です。
最初の一歩としては、直近の会議の録音を一つ用意し、実際に複数人が話している場面で候補ツールがどこまで発言を拾えるかを試すこと。きれいなナレーション音声ではなく、いつもの会議の音でためすのが判断の分かれ目になります。
この事例は2026年3月時点の情報です。AI分野は変化が速いため、現在は同様の取り組みをより短い期間・少ない負担で実現できる場合があります。
プロジェクト解析
プロジェクト内容
AI導入・支援形態
導入部門・データ活用
導入部門:全社共通・汎用業務
活用したデータ:文書・ナレッジ
採用したAI技術・ツール
採用したAI技術:テキスト・言語AI
AIモデル・ツール
連携ツール
連携したシステム・外部サービス
プロジェクト実施・導入企業
株式会社ウェルパーク
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