実施 2026.01 ・ 更新 2026.08.17
社員約100名に10時間の生成AI研修、ハルメクで全社的な活用機運が生まれた背景
※イメージ画像です

取り組み概要
やさしく事例解説
プロジェクト解析
実施・導入企業
こんな方へおすすめのAI解説です
- AIを怖がる社員が多く活用が進まない
- 一部の詳しい社員しかAIを使っていない
- 社内にAIを教えられる人がいない
どのようなAIの取り組み?
生成AIを実際に操作するワークショップ形式の研修を社員約100名に行い、全社的なAI活用の機運づくりに取り組んだ事例
業種
シニア女性向け雑誌・通販(メディア・広告・コンテンツ)
取り組み領域
全社の生成AI活用・社員研修
使ったAI
ChatGPTなどの生成AI(テキスト生成AI)
主な成果
社員約100名が生成AIの活用スキルを習得し、研修の推奨度は10点満点中約9点
50代以上の女性に向けて雑誌やカタログ通販、Webメディアを展開するハルメクホールディングスが、AlgoXに依頼して社員約100名に10時間のAI研修を行いました。内容は座学中心ではなく、受講者がChatGPTなどの生成AIツールを実際に操作するワークショップ形式で、新企画のアイデア出しやSNS投稿文の作成、市場動向のリサーチといった実務に近い題材を扱っています。研修とあわせて、社内で生成AI活用を広げるための伴走支援も提供されました。受講後は社員の意欲が高まり、経営層の主導と社員の自発性が重なって、全社でAIを使っていこうという流れが生まれています。
出典:【AlgoX・AI研修ご支援事例】ハルメクホールディングス×AlgoX 社員100名にAI研修を実施、社員一人ひとりのスキル向上で全社的な生成AI活用を促進 - AI総研|AIのコンサル・開発・研修を一気通貫で支援|年間300万人が利用するAI活用の相談窓口 発行元:AI総研(AlgoX)
やさしく事例解説
何に困って、AIを入れたのか
ハルメクグループでは、紙媒体と電話・FAXを軸にした事業が長く続いてきたため、社内にデジタルに明るい人材が少なく、Web広告やSNS広告のような領域では社外のパートナーに頼る場面が多くなっていました。生成AIについても、個人的に使っている社員はいたものの、自分たちの業務で本当に使えるのかは分からず、「AIは怖いもの」という誤解を抱えたままの社員も少なくありませんでした。
編集部の見立てでは、ここでのつまずきはツールの知識量ではなく、自分の仕事と生成AIを結びつける具体的な像が誰の中にもなかったことにあります。信頼を大切にするシニア女性を顧客とする事業では、新しい技術に慎重であること自体が真っ当な姿勢でもあり、その慎重さを「取り除くべき抵抗」と見なして押し切るほど、現場はかえって動きにくくなります。だからこそ、一人ひとりが自分の手で試して納得する過程が欠かせなかったのではないでしょうか。
どうやって、うまくいったのか
受講者にツールを実際に触らせるワークショップ形式へ振り切った設計が、この取り組みの中心にあります。機能や仕組みを説明する座学型の研修が多いなかで、ここでは新企画のアイデア出し、SNS投稿文の作成、市場動向のリサーチといった手元の仕事に近い題材で、受講者自身が生成AIを動かしています。使えるかどうかという疑いは、説明で解けるものではなく、自分の業務で出てきた結果を見て初めてほどけます。手を動かす時間を10時間確保した点は、理解ではなく実感を目的に置いた設計と読み取れます。
経営層と現場が同じ研修を受ける形にしたことも、その後の広がりを左右した要素です。社長は全回を受講し、人事責任者も同じ内容を受けたうえで自分の業務に持ち帰っています。研修を現場任せにすると、決裁する側に判断材料が残らず、投資もルール整備も止まりがちになります。同じ体験を共有した状態をつくる進め方が、経営の号令と現場の納得を同時に成り立たせたと考えられます。
研修を単発で終わらせず、社内への定着に向けた伴走支援を組み合わせた点も見逃せません。委託先の選定でも、基礎知識のインプットにとどまらない実務志向と、研修後も継続して伴走するかどうかが決め手になっています。加えて、どの業務で生成AIが効き、どの領域ではまだ使えないのかという線引きまで具体的に示す説明の仕方は、受講者の期待値を実像に合わせる役割を果たします。過大な期待から入ると、最初のつまずきで熱が一気に冷めてしまうためです。
具体的に、どんな成果が出たのか
改善・向上したこと
推進したこと
この事例で出た成果
研修を通じて社員は生成AIの位置づけを正しくつかみ、活用スキルを身につけました。受講後のアンケートでは、この研修を他社にも勧めたいかという設問で10点満点中約9点(平均)という評価が出ています。人事責任者自身も、長文メールの下書きや大量の会議資料を箇条書きに整理する作業に使うようになり、生産性の向上を実感しています。全社としてもAI活用の文化が育ち、今後は業務効率化にとどまらず、蓄積してきた顧客の声を反映したコンテンツづくりへの活用が目標に掲げられています。
うちでも使える?
この進め方が効きやすいのは、特定の業務を自動化したいというより、社内にAIへの心理的な壁があり、まずは全員の理解水準をそろえたい会社です。紙や電話を中心に仕事が回ってきた組織ほど、実際に手を動かす場を用意する意味は大きくなります。一方で、研修は業務プロセスそのものを組み替えてくれるわけではありません。顧客情報や制作前の原稿など社外に出せないデータを扱う工程では、利用ルールと環境の整備が先に必要になりますし、効果が意識や行動の変化として表れる分、投資判断の材料をどう測るかは別に決めておく必要があります。
まず試すなら、次の会議で使う資料を一つ選び、生成AIに読ませて論点を箇条書きにさせてみるところから。経営層が同席する場でその結果を見せると、社内の温度は動きやすくなります。
この事例は2026年1月時点の情報です。AI分野は変化が速いため、現在は同様の取り組みをより短い期間・少ない負担で実現できる場合があります。
プロジェクト解析
プロジェクト内容
AI導入・支援形態
導入部門・データ活用
導入部門:全社共通・汎用業務
活用したデータ:文書・ナレッジ
採用したAI技術・ツール
採用したAI技術:テキスト・言語AI
AIモデル・ツール
プロジェクト実施・導入企業
AlgoX
AIのコンサルティング・開発・研修を一気通貫で支援し、AI活用の相談窓口「AI総研」を運営する企業。企業向けに実践型のAI研修と、AI活用推進に向けた伴走支援を提供している。
株式会社ハルメクホールディングス
出典・参考情報
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