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  5. シフト作成AIで月15時間が約7時間に、介護施設のリーダー負担を軽くした運用|コニカミノルタの導入事例

✓ やさしく事例解説
介護・福祉
特別養護老人ホームの運営(社会福祉法人)

実施 2026.02 ・ 更新 2026.08.17

シフト作成AIで月15時間が約7時間に、介護施設のリーダー負担を軽くした運用

開発(実装支援・AI搭載支援)

※イメージ画像です

シフト作成AIで月15時間が約7時間に、介護施設のリーダー負担を軽くした運用 のプロジェクト概要図解

取り組み概要

やさしく事例解説

プロジェクト解析

実施・導入企業

こんな方へおすすめのAI解説です

  • 毎月のシフト作成に半日以上かかる
  • 勤務表づくりの負担が特定の人に偏る
  • 希望休の集約を紙とエクセルで回している
OVERVIEW

どのようなAIの取り組み?

シフト自動作成ソフトの活用で、毎月14〜15時間かかっていた勤務表づくりを約7時間まで短縮した特別養護老人ホームのAI取り組み

業種

特別養護老人ホーム(介護・福祉)

取り組み領域

職員のシフト作成・勤怠管理

使ったAI

シフト自動作成ソフト「miramos(ミラモス)」

主な成果

シフト作成時間が月14〜15時間から約7時間へ短縮

シフト作成AIで月15時間が約7時間に、介護施設のリーダー負担を軽くした運用 のプロジェクト概要図解

広島県尾道市の社会福祉法人尾道さつき会が運営する特別養護老人ホーム「星の里」は、定員70人の施設で多くの職員が交代制で働き、毎月の勤務表づくりが特定の現場リーダーに集中していました。同施設が採り入れたのは、コニカミノルタが提供するシフト自動作成ソフト「miramos(ミラモス)」です。人員配置基準や勤務間インターバル、職員同士の相性、スキルのバランスといった条件を踏まえた原案をAIに組ませ、公休や夜勤の枠を先に固めてから不足する時間帯を洗い出す手順に切り替えました。希望シフトの申請は職員のスマートフォンから直接受け付け、できあがったデータは勤務形態一覧表(様式9)の形式で出力して既存の勤怠管理ソフトへCSVで引き渡します。採用にあたっては、デモ(トライアル)で自施設の運用に合うかどうかを先に確かめています。

出典:介護職をシフト作成の泥沼から救え AIで時間半減 自動化を選んだ特養が示す新たなスタンダード | 介護ニュースJoint 発行元:介護ニュースJoint

EASY GUIDE

やさしく事例解説

何に困って、AIを入れたのか

エクセルで組んでいた頃は、完成までに毎月14時間から15時間ほど。シフト作成のための残業も珍しくなく、担当する現場リーダーからは「精神的にもしんどかった」という言葉が出ています。職員は協力的でも、個々の希望が絡み合うほど、調整の出口は遠のいていきました。

編集部の見立てでは、この困りごとの中心にあったのは作業量そのものではなく、誰の希望をどこまで通すかという判断が、特定の個人の名前で下され続けていたことではないでしょうか。かかった時間は結果であり、原因は決定の責任が一人に張り付いていた点にある。管理者が「リーダーは大変だからやりたくない」という空気を気にかけていたのも、負担の正体がそこにあると感じ取っていたからだと考えられます。

どうやって、うまくいったのか

公休や夜勤といった動かせない枠を先に確定させ、人員が足りない日付・時間帯を早い段階で目に見える形にする。この順序立てが仕組みの中核にあります。勤務表づくりが苦しくなるのは、一か所の変更が全体に波及して一からやり直しになる瞬間であり、その連鎖を作業の順番によって断つ設計です。制約の強い枠から埋めておけば、後から入る変更の影響は狭い範囲に閉じ込められます。難所を担当者の踏ん張りではなく手順で避けた点に、現場を見て組み立てた思想が表れています。

人員配置基準や各種加算の要件を満たしているかをAIが常に確認する機能も、負担の質を変えたところに意味があります。基準を外していないかという緊張は作業時間には現れませんが、報酬の返戻リスクを背負う立場ほど重くのしかかるものです。正しさを点検する役目を機械側に預けた切り分けが、人が向き合う範囲を「誰をどこに置くか」へ絞り込みました。

職員同士の相性やスキルの偏りを条件として設定できること、希望シフトをスマートフォンから直接受け取る流れも、人間関係の摩擦に効いた要素です。新人同士や外国人スタッフ同士を夜勤で重ねないといった配慮は、これまで担当者の頭の中にあった暗黙のルールで、それを設定として書き出せば判断の根拠が施設の側に残ります。紙を配って回収し転記する過程が消えれば、「言った言わない」の余地も生まれません。AIが組んだ原案という共通の出発点を置く運用は、不満の向かう先を人から仕組みへずらしたのではないでしょうか。

具体的に、どんな成果が出たのか

改善・向上したこと

対応時間・リードタイムの短縮
業務の自動化
エラー・ミスの削減
属人化解消
従業員満足度・働き方改善
生産性向上

この事例で出た成果

導入から数ヵ月の時点で、シフト作成にかかる時間は約7時間となり、以前の半分程度まで短くなっています。操作に慣れて設定が最適化されれば3時間から4時間程度まで減らせるという手応えも示されていますが、これは実績ではなく現時点の見通しです。勤怠管理ソフトへの受け渡しはCSVの取り込みで15分程度に収まり、手入力による転記ミスも生じていません。職員がシフトを自然に受け入れるようになり、感情的な反発が減った点も変化として挙がっています。管理者は、リーダー職を敬遠する空気を変えていきたいと今後を見据えています。

うちでも使える?

条件が近いのは、交代制で人を回しながら、資格の配置要件や夜勤回数、勤務の間隔といった外せない決まりを複数抱える職場です。病院や警備、24時間稼働の工場のように制約が積み重なる現場ほど、人手で解く負荷は跳ね上がるため、条件を機械側に渡す価値も大きくなります。逆に、勤務パターンが固定的で毎月ほぼ同じ表を使い回せる職場では、条件を設定する手間のほうが上回ることも考えられます。

もう一つの分かれ目は、自分たちのルールを言葉にできるかどうかです。誰と誰を同じ夜勤に入れないか、どの資格者を必ず置くかが担当者の感覚の中だけにあると、設定へ落とす段階でつまずきます。既存の勤怠管理ソフトがどんな形式のデータを受け取れるかも、先に確かめておきたい点です。まずは今月の勤務表を組むのに実際どれだけの時間を使ったか、一度だけ計ってみてはどうでしょうか。

この事例は2026年2月時点の情報です。AI分野は変化が速いため、現在は同様の取り組みをより短い期間・少ない負担で実現できる場合があります。

ANALYSIS

プロジェクト解析

プロジェクト内容

AI導入・支援形態

SaaS・AIツール導入

導入部門・データ活用

導入部門:全社共通・汎用業務

専用AIツールの導入
シフト作成AI
人員配置の最適化
勤怠管理
コンプライアンス・監査支援AI

活用したデータ:数値・Excel・ログ

人事・勤怠・給与データ

採用したAI技術・ツール

採用したAI技術:AIモデル・構築手法

その他のAIモデル・手法

AIモデル・ツール

miramos

連携ツール

連携したシステム・外部サービス

勤怠管理ソフト
COMPANIES

プロジェクト実施・導入企業

実施・支援企業 (VENDOR)

コニカミノルタ

介護施設向けのシフト自動作成ソフト「miramos(ミラモス)」を提供する企業。人員配置基準や勤務間インターバル、職員同士の相性などの条件を踏まえた勤務表の作成支援と、コンプライアンスの自動チェック機能を備えたソリューションを展開している。

この取り組みに関心があれば コニカミノルタの公式情報をご覧ください

導入先企業 (CLIENT)
社会福祉法人尾道さつき会(特別養護老人ホーム「星の里」)
業種:特別養護老人ホームの運営(社会福祉法人)

出典・参考情報

※本事例は以下の公開情報を元にWarpBiz編集部がリサーチ・作成しました。

介護職をシフト作成の泥沼から救え AIで時間半減 自動化を選んだ特養が示す新たなスタンダード | 介護ニュースJoint

発行元:介護ニュースJoint

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