更新 2026.08.13
生成AI研修でツアータイトル案を一瞬で50件、阪急交通社の全社員への広げ方
※イメージ画像です

取り組み概要
やさしく事例解説
プロジェクト解析
実施・導入企業
こんな方へおすすめのAI解説です
- 社内で生成AIを使う人が一部だけ
- 企画のアイデアがマンネリ化している
- 何から研修すればいいか分からない
どのようなAIの取り組み?
初心者向けの生成AI研修を通じて、ツアータイトルの発案や旅程づくりに生成AIを使う道筋を全社員へ広げようとしたAI取り組み
業種
総合旅行会社(宿泊・観光)
取り組み領域
社員研修/ツアー企画業務
使ったAI
生成AI(ChatGPT)を使った初心者向け研修
主な成果
演習でツアータイトル案が一瞬で50ほど生成され、企画業務の効率化に手応え
総合旅行会社の阪急交通社は、システム部門など一部を除けば生成AIを業務で使う社員がほとんどいない状態から、全社員の基礎理解をそろえる研修に踏み出しました。研修を担当したのはIT教育を専業とするインターネット・アカデミーで、事前の打ち合わせで研修の目的を整理したうえで、AIを触ったことのない社員にも分かる内容を組み立てています。演習には、ツアータイトルのアイデア出しや、コースと日程の作成といった旅行会社の実務がそのまま題材として使われ、受講者はChatGPTを自分で動かしながら学ぶ形をとりました。扱われたのは「できること」だけではなく、生成AIの限界や著作権に関わるリスクも研修の中に組み込まれています。
出典:株式会社阪急交通社- 生成AI研修の事例、タイトル案を一瞬で50生成 - インターネット・アカデミー 発行元:インターネット・アカデミー
やさしく事例解説
何に困って、AIを入れたのか
生成AIを日常的に使っていたのはシステム部門など一部の社員に限られ、多くの社員はほとんど触れたことがありませんでした。経営層は業務での体系的な活用を方針として掲げていたものの、その手前で社員間の知識差が大きく開いていた、というのが出発点です。
編集部の見立てでは、ここでの詰まりは「使える人が足りない」という人数の問題ではなく、「生成AIで何ができるのかを思い描ける社員が少ない」という想像の問題だったのではないでしょうか。自分の仕事のどこに当てはまるかが浮かばなければ、ツールが手元にあっても使う場面そのものが生まれません。全社員がまず可能性を知ることを起点に置いた判断は、この構造を踏まえたものと考えられます。
どうやって、うまくいったのか
研修の中身を決める前に、打ち合わせで目的を整理し直したことが、この取り組みの土台になっています。IT教育を専業とするインターネット・アカデミーが目的の言語化と研修設計を担い、阪急交通社側は人材開発を担当する部門が全社への展開を受け持つ、という分担でした。初心者に何をどこまで伝えるのかが先に決まっていれば、盛り込む内容は自然と絞り込まれます。講師をエンジニアが務めた点も、専門用語の多い領域を噛み砕いて伝えるうえで効いたと考えられます。
学ぶ題材を一般的な例題ではなく自社の実務に置いた設計は、この研修の要になった部分です。ツアータイトルの発案や、コースと日程の組み立てという、社員が日常的に向き合っている作業がそのまま演習の対象になりました。汎用的な使い方の説明にとどめると、聞いた内容と自分の仕事との距離が埋まらないまま終わりがちですが、手を動かす対象が担当業務そのものであれば、その距離を測る作業まで研修の中で済んでしまいます。
できることと同じ比重で、生成AIの限界や著作権に関わるリスクを扱った構成も見逃せません。初心者向けの研修は活用イメージを膨らませる方向に傾きやすく、そのまま進めば出力を鵜呑みにする使い方が広がる恐れがあります。何でもAIが片づけてくれるわけではない、という線引きを最初に共有しておけば、全社へ広げたあとの手戻りは小さく抑えられるはずです。
具体的に、どんな成果が出たのか
改善・向上したこと
推進したこと
この事例で出た成果
演習で生成AIにツアータイトル案を出させたところ、50ほどの案が一瞬で並びました。そのまま使えるものばかりではないものの、ここを組み合わせると面白い、といったヒントが多く得られています。行ったことのない土地についても、立ち寄り先をつないだ提案が返ってきました。個人の経験に頼ってきた発案や日程づくりの負担が軽くなり、業務効率を上げられそうだという声が受講者から上がっています。翻訳やExcel関数の生成など、すぐ業務に使える機能を知って驚いたという反応も出ています。
うちでも使える?
この研修の効き方は、答えが一つに決まらない発散型の作業を抱える職場ほど当てはまりやすいと考えられます。ツアータイトルのように、案を並べたうえで人が選ぶ性質の仕事であれば、出てきた案の何割かが使えなくても、選ぶ側の手数が増えること自体に価値が生まれます。企画名やキャッチコピー、行程やスケジュールの叩き台づくりは、業種が違っても同じ構図です。
一方、料金や運行の条件、現地の最新状況のように、正確さがそのまま商品の信頼につながる情報では、生成された内容を人が確かめる工程を外せません。ここを省いてしまうと、効率化の成果より先に事故が表に出ます。試すなら、自部門で「案をたくさん出す場面」を一つだけ選び、普段は人が5案ひねり出しているところに50案出させてみる。使える案がいくつ残ったかを数えれば、自社での効き目は肌感覚でつかめます。
プロジェクト解析
導入部門・データ活用
導入部門:マーケティング
採用したAI技術・ツール
採用したAI技術:テキスト・言語AI
AIモデル・ツール
プロジェクト実施・導入企業
インターネット・アカデミー
IT研修・プログラミング研修を提供するIT教育スクール。長い歴史を持ちIT教育一本で取り組み、エンジニアが講師を担当する。W3Cメンバースクール。
株式会社阪急交通社
出典・参考情報
株式会社阪急交通社- 生成AI研修の事例、タイトル案を一瞬で50生成 - インターネット・アカデミー
発行元:インターネット・アカデミー
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