更新 2026.08.16
Python研修でAI・データ分析人材を育てる愛知県農業総合試験場の取り組み
※イメージ画像です

取り組み概要
やさしく事例解説
プロジェクト解析
実施・導入企業
こんな方へおすすめのAI解説です
- AIやデータ分析に詳しい人材がいない
- 何から学ばせるべきか決められない
- 研修の進み具合を把握できていない
どのようなAIの取り組み?
Pythonの習得を軸にした資格対策研修で、農業の試験研究機関にAIとデータサイエンスの基礎を根づかせようとした人材育成の取り組み
業種
農業試験研究機関(公共・公益事業)
取り組み領域
職員向けのAI・データ分析研修
使ったAI
Python(AI・データ分析の学習言語)
主な成果
Pythonの基礎知識を習得(資格試験は受験前)
愛知県農業総合試験場は、県の農業水産局に属する試験研究機関で、2022年からは大学やスタートアップ企業との共同研究体制を強化する「あいち農業イノベーションプロジェクト」を進めています。この中でAIやデータサイエンスの活用が期待される場面が増え、農業の専門性に加えて先端技術の知見を持つ職員を育てる必要が生じました。そこで選ばれたのが、AI活用の場で事実上の標準になりつつあるプログラミング言語Pythonの習得です。Python3エンジニア認定データ分析試験の合格を目標に据え、資格を運営するPythonエンジニア育成推進協会の認定スクールであるインターネット・アカデミーへ研修を依頼しました。オンラインでの受講を基本に、出題範囲を網羅した対策講座と、LMS(学習管理システム)による進捗管理を組み合わせた形で進められています。
出典:愛知県庁- AI人材育成のためのデータ分析研修の事例 - インターネット・アカデミー 発行元:インターネット・アカデミー
やさしく事例解説
何に困って、AIを入れたのか
農業総合試験場は、あくまで農業を専門とする研究機関です。ところが共同研究の現場ではAIやデータサイエンスの活用が前提として語られる場面が増え、組織が持ち合わせていた知見との間に開きが生まれていました。
編集部の見立てでは、ここでの困りごとは「AIを使えない」ことそのものではなく、大学やスタートアップと技術の中身を対等に議論するための共通言語が足りなかった点にあります。試験研究機関にとって、技術の妥当性を判断する役回りだけは外部に預けられません。どの手法が自分たちの研究テーマに合うのか、出てきた結果をどこまで信じてよいのか。その判断を自前で下せるかどうかが、プロジェクトの主導権を左右します。ツールの使い方ではなく、Pythonという土台の言語から学ぶ選択になったのは、そうした事情があったからではないでしょうか。
どうやって、うまくいったのか
学習のゴールを、Python3エンジニア認定データ分析試験という外部資格の出題範囲に固定した設計が、この取り組みの土台になっています。「AIに強くなる」という漠然とした目標は、どこまでやれば足りるのかが誰にも分からず、通常業務を抱えた職員ほど後回しになりがちです。合否という形で到達点が定義されていれば、学ぶ範囲も、必要な時間も、届いたかどうかも外から見える形になります。研究という本業を止めずに知識を積み上げるうえで、この範囲を区切る判断が効いたと考えられます。
研修先の選び方も、評判ではなく検証できる条件に判断軸を置いています。オンラインでの受講を基本とすること、対象資格の出題範囲を網羅していることを先に条件として固め、そのうえで資格を運営するPythonエンジニア育成推進協会の公式サイトに掲載された認定スクールから選ぶ、という順序です。学習内容の質を発注側が事前に見極めるのは難しいものですが、運営団体の認定という第三者の指標を使えば、判断の根拠を組織の外に置けます。インターネット・アカデミーは、この条件に沿って出題範囲に対応した対策講座と学習環境を提供する役割を担いました。
LMSで受講者の進捗と感想を吸い上げる運用は、研修を配って終わりにしないための仕組みとして働いています。各自のペースで進む形式は、つまずいた人がそのまま止まっても気づかれにくい弱点を抱えています。進み具合が管理者から見え、受講者の声も届く状態にしておけば、必要な相手に必要なタイミングで支援を差し込めます。
具体的に、どんな成果が出たのか
改善・向上したこと
推進したこと
この事例で出た成果
受講者はPythonの基礎知識を習得し、講師や資料が分かりやすく学びやすいという声が挙がっています。管理者の立場では、LMSによって進捗を把握しやすく、受講者の感想も吸い上げられるため、適切なサポートを提供しやすい状態になりました。Python3エンジニア認定データ分析試験の受験はインタビュー時点ではこれからで、受講者全員の合格を目指した支援が続けられています。
うちでも使える?
この進め方が効きやすいのは、外部の資格試験という形で学ぶ範囲が公開されている分野です。Pythonやデータ分析のように体系化された領域なら、出題範囲がそのままカリキュラムの設計図として使え、研修先を比べるときの物差しにもなります。専門分野を持つ組織が外部のパートナーと組んで新しい技術に踏み込む場面とも、相性はよいはずです。
一方で、資格の範囲は業務そのものではありません。自組織にしかないデータの前処理や、現場特有の判断をAIに落とし込む作業は試験勉強では埋まらないため、学んだ知識を試せる実データや共同研究の場が用意されていないと、知識が宙に浮いたままになりかねません。学習の進み具合を追う仕組みがなく、受講後の様子を誰も見ていない状態でも、同じことが起きやすいでしょう。
はじめの一歩としては、検討している資格の出題範囲に目を通し、自分たちの業務や研究テーマとどこが重なり、どこが重ならないのかを線引きしてみるあたりから。
プロジェクト解析
導入部門・データ活用
導入部門:全社共通・汎用業務
採用したAI技術・ツール
採用したAI技術:AIモデル・構築手法
AIモデル・ツール
連携ツール
連携したシステム・外部サービス
プロジェクト実施・導入企業
インターネット・アカデミー
IT研修・プログラミング研修を提供するIT研修サービス。Pythonの学習指針を定めるPythonエンジニア育成推進協会の認定スクールであり、W3Cメンバースクール。Python3エンジニア認定データ分析試験など資格試験の出題範囲を網羅した対策講座をe-learningで提供し、LMS(学習管理システム)による受講者の進捗管理や、IT人材育成に精通したコンサルタントへの相談にも対応している。
愛知県庁
出典・参考情報
愛知県庁- AI人材育成のためのデータ分析研修の事例 - インターネット・アカデミー
発行元:インターネット・アカデミー
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