実施 2025.09 ・ 更新 2026.08.16
ローム、Copilot定着研修で毎日利用が増加。共有8事例で月約17時間削減
プロジェクト期間:半年未満
企業規模:1,000人以上
※イメージ画像です

取り組み概要
やさしく事例解説
プロジェクト解析
実施・導入企業
こんな方へおすすめのAI解説です
- ツールを配ったのに使う人が限られる
- AIは難しそうと敬遠されている
- 研修が実務の成果につながらない
どのようなAIの取り組み?
eラーニングと実践ワークショップを組み合わせた伴走型のCopilot定着支援で、未活用層の日常利用を広げたAI取り組み
業種
半導体・電子部品製造(製造業)
取り組み領域
全社の生成AI活用推進・社員教育
使ったAI
Microsoft 365 Copilot(生成AI)
主な成果
発表会で共有された8ケースで月間約17時間の業務削減
半導体・電子部品メーカーのローム株式会社は、以前から社内教育や日本マイクロソフトのコンサルティングサービスを使ってMicrosoft 365 Copilotの全社利用を進めていましたが、使いこなす社員とまだ触れていない社員の差が開いていました。そこで人材育成を専門とするスキルアップNeXtの伴走型Copilot定着化支援サービスを取り入れ、約2か月にわたる研修を希望者向けに実施しています。内容はeラーニング、生成AIアイデアソン講座のライブ講義、質問会と発表会からなる「Copilot道場」の三本柱で、Microsoft製品との連携方法を演習で確かめながら、自分の業務での活用アイデアを形にしていく組み立てです。定員100名に対して応募が集まり、参加者は抽選で決められました。
出典:ローム株式会社 | 法人向けサービス | スキルアップAI | 組織・人材変革を加速するAI/DX伴走パートナー 発行元:スキルアップNeXt(スキルアップAI)
やさしく事例解説
何に困って、AIを入れたのか
ロームでは社内教育に加えて日本マイクロソフトのコンサルティングサービスも使いながら、全社的にCopilotの利用を推し進めていました。それでも、使いこなす社員とまだ触れたことのない社員の差は開いていき、後者への対応が手薄になっていた、という状況です。背景には「AIは難しそう」という心理的な壁もありました。
編集部の見立てでは、ここでの詰まりはツールが行き渡っていないことではなく、推進施策の届く先が偏っていたことにあります。利用を呼びかける情報は、すでに関心を持つ層には自然に届きますが、関心のない層はそもそも情報を取りに行きません。結果として、熱心な人ほど上手くなり、触れていない人は触れないまま置いていかれる。差そのものが自動的に広がる構造ができあがっていたのではないでしょうか。
どうやって、うまくいったのか
学びの入り口をツールの操作説明に置かなかったことが、この設計の要になっています。用いられたeラーニングは、Copilotの使い方だけでなく生成AIの歴史や利用上の注意点まで扱う内容で、ロームが外部研修を選ぶ決め手にもなりました。未活用層にとって最初の障害は操作の難しさではなく、得体の知れないものを触ることへの抵抗感です。何なのかを先に理解させてから手を動かす順番にしたことが、「難しそう」という感覚をほどく役割を果たしたと考えられます。
学びの出口を、自分の担当業務での削減アイデアに固定した点も効いています。生成AIアイデアソン講座のライブ講義でMicrosoft製品との具体的な連携方法を演習しながら確かめ、質問会でつまずきを解消し、最後の発表会で自分の工夫を人前に出す。この三段の流れは、受講者に「研修が終わるまでに実務で一つ試す」という具体的な締め切りを与えます。社員同士の意見交換と講師からのフィードバックが強い動機になったという反応は、成果を共有する場そのものが学習を推し進めていたことを示すものでしょう。
参加者を希望者から募り、定員100名を超える応募を抽選で絞った運用も見過ごせません。手を挙げた人だけが集まる場は、説得から始めなくてよいぶん進みが速く、抽選で選ばれたという経緯は「参加できた自分が部内に持ち帰る」という受け止めを生みます。未活用層へ一斉に施策を配るのではなく、意欲のある層を起点に社内へ経路を作る組み立て。
具体的に、どんな成果が出たのか
改善・向上したこと
推進したこと
この事例で出た成果
研修の前後で「毎日Copilotを活用する」と答えた受講者の割合が大きく増え、発表会で共有された8ケースだけでも月間約17時間の業務削減が生まれています。受講後は生成AI全般に関する問い合わせや相談が増え、研修を受けた社員が自主的に部署内で推進活動を始める動きも出ました。関心は対象外だった管理職層にも広がり、部門長クラスから活用を促す声が上がったことで、ライセンス購入といった生成AIへの投資判断がしやすくなっています。
うちでも使える?
相性がよいのは、ツールの契約は済んでいるのに使う人が一部に偏っている、という状態の組織です。日々の文書作成やメール、会議のように誰もが抱えている作業が対象なら、受講者が自分の業務で試す題材に困らず、浮いた時間も本人の言葉で説明できます。
一方で、この形をそのまま持ち込みにくい場面もあります。発表会で互いの工夫を見せ合う仕組みは、似た業務を持つ受講者がある程度の人数集まってはじめて回るため、数名規模では刺激が生まれにくいでしょう。抽選になるほど手が挙がる状況も、どの会社でも再現できるとは限りません。募集への反応が薄いようなら、順番を入れ替え、生成AIとは何かを説明する短い時間を先に置く必要があります。
小さく始めるなら、次の社内ミーティングの終わりに5分だけ、「今週AIに任せてみた作業」を一人ひとつ話す時間を作ってみてはどうでしょうか。人前で言う前提があるだけで、試す理由は生まれます。
この事例は2025年9月時点の情報です。AI分野は変化が速いため、現在は同様の取り組みをより短い期間・少ない負担で実現できる場合があります。
プロジェクト解析
導入部門・データ活用
導入部門:全社共通・汎用業務
採用したAI技術・ツール
AIモデル・ツール
連携ツール
連携したシステム・外部サービス
プロジェクト実施・導入企業
スキルアップNeXt
AI/DX人材育成の専門企業。様々な業界業種で1,000社以上の企業・自治体のAI/DX推進を支援しており、eラーニング・ライブ講義・ワークショップで構成される伴走型のCopilot定着化支援サービスや各種生成AI講座を提供している。
ローム株式会社
出典・参考情報
ローム株式会社 | 法人向けサービス | スキルアップAI | 組織・人材変革を加速するAI/DX伴走パートナー
発行元:スキルアップNeXt(スキルアップAI)
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