実施 2025.06 ・ 更新 2026.08.15
JFEケミカルで学習者数が倍増、学習状況の可視化と予約アプリ内製が支えたDX育成
※イメージ画像です

取り組み概要
やさしく事例解説
プロジェクト解析
実施・導入企業
こんな方へおすすめのAI解説です
- 研修を用意しても社員が申し込まない
- 誰がどこまで学んだか分からない
- 業務改善のアプリを社内で作れない
どのようなAIの取り組み?
学習状況をPower BIで可視化し、Power Appsで内製した予約アプリによって学習者数の倍増につながったDX人材育成の取り組み
業種
化学製品製造(製造業)
取り組み領域
人材育成/社内DX推進
使ったAI
AI/DX学習サービス「Aidemy Business」、Power BI・Power Apps
主な成果
学習者数が倍増
JFEケミカルは、コールタールに代表される石炭化学を主力とする化学メーカーで、タール蒸留能力は同業界で世界最大級の規模にあります。同社はアイデミーのオンラインDX学習サービス「Aidemy Business」を導入し、受講期間を3か月と定めて社員が学ぶ運用をとってきました。DX推進室では、その学習状況をPower BIで可視化し、進捗率と受講日数の関係を受講者ごとにグラフ化しています。さらに、受講希望者が自分でライセンスの空き状況を確認し、予約から取消まで行えるアプリをPower Appsで内製しました。Power Appsについては外部講師による2日間の基礎講座を各拠点の推進者向けに実施し、専門のヘルプデスクも設けています。
出典:Aidemy Businessでの学習を活かし、Apps、BIで業務効率化。_JFEケミカル株式会社様 | Aidemy Business 発行元:アイデミー(Aidemy Business)
やさしく事例解説
何に困って、AIを入れたのか
ライセンスに空きがあることをアナウンスしても、利用申請がなかなか集まらない。理由を受講者に尋ねると、空きがあるか分からずあきらめていたという答えが返ってきました。学習の中身に入る前、申し込みの手前で足が止まっていたわけです。
編集部の見立てでは、ここでの困りごとは学ぶ意欲の不足ではなく、空き枠という社内リソースの状態が本人の側から見えないことにありました。案内を見た時点ですでに埋まっているかもしれない、という不確かさは、それだけで申請をためらわせる十分な理由になります。あわせて、学習の実態を受講期間内に終わったか否かでしか捉えられない状態では、誰がどこで止まったのかも把握できません。入口の摩擦と、手元の見えなさが重なっていたのではないでしょうか。
どうやって、うまくいったのか
学習の見方を「期間内に終わったか」から「どのようなペースで進んだか」へ置き換えたことが、この取り組みの起点になっています。縦軸に進捗率、横軸に受講日数を取って受講者ごとの線を描く可視化は、修了率という一つの数字では消えてしまう学び方の違いを残します。実際に、開始直後から一気に進める人と、期間の終わりが近づいても進捗率が0%のままの人が、同じ画面上に並びました。合否を判定するためではなく運用を直す材料を取りに行った設計だからこそ、受講期間が繁忙期と重なっている受講者の存在まで拾えたのだと考えられます。
申請が来ない原因を推測で埋めず、受講者への聞き取りで「空き状況が分からない」という一点に絞り込んだ進め方が、次の内製につながりました。Power Appsで作られた予約アプリは、カレンダー上の日付の下に空き数を示し、予約・確認・取消という三つの動作だけを担います。機能を足すのではなく、ためらいの原因になっていた情報を常時見える場所へ置く。困っている人と手を動かす人の距離が近い内製だから、この絞り込みが成り立った面もあります。
習得の難しさに応じて学び方を切り替えた判断も効いています。データを見るPower BIはオンライン学習で手が届いた一方、Power Appsは実装まで到達するハードルが高いと見て、外部講師による2日間のオンライン基礎講座という形をとりました。受講対象を各拠点から選出した推進者に絞り、疑問が出たときに立ち寄れるPower Apps専門のヘルプデスクを併設する二段構え。作れる人を拠点ごとに置き、詰まった先の受け皿を用意する組み立ては、学んだ内容が実装に届かないまま止まる事態を避ける方向に働きます。
具体的に、どんな成果が出たのか
改善・向上したこと
推進したこと
この事例で出た成果
アプリを使えるようになってからは、ライセンスの利用申請が従来の何倍もの数で届くようになり、学習者数は倍増しました。DX推進室では、これが社員の自己啓発を促す方向に働いていると受け止めています。Power BIでの可視化からは、繁忙期と重なる時期の受講は避けるという次年度に向けた検討材料も得られました。今後はPower BIをデータを活用する側、Power Appsをデータを貯める側と位置づけ、紙や個人のExcelにとどまっていた記録を全社で使える形に蓄積していくことが目指されています。
うちでも使える?
応用しやすいのは、社内に「限られた枠を申請して使う」手続きがあり、案内は出しているのに申請が集まらない状態が起きている場合です。研修枠や設備の予約のように、空きの状態が数で表せる対象であれば、見える化の効きは早く出ると考えられます。日常の業務でMicrosoft系のツールを使っている環境なら、Power Appsのようなノーコードでの作り方は、専任の開発者を置かなくても着手できる範囲に入ります。
一方、割当に上司の判断や条件付きの優先順位が絡む手続きでは、空き数を出しただけで申請者の迷いが消えるわけではありません。可視化の側も、グラフを作る人と受講期間などの運用を決める人がつながっていなければ、図が増えるだけで翌年の設定は変わらないでしょう。まず試すなら、申請が伸びない手続きを一つ選び、申請してきた人ではなく出さなかった人に理由を聞くところから。空き枠が見えていないのか、案内そのものが届いていないのかで、打つ手はまるで変わります。
この事例は2025年6月時点の情報です。AI分野は変化が速いため、現在は同様の取り組みをより短い期間・少ない負担で実現できる場合があります。
プロジェクト解析
導入部門・データ活用
導入部門:情シス・社内DX
活用したデータ:数値・Excel・ログ
採用したAI技術・ツール
AIモデル・ツール
連携ツール
連携したシステム・外部サービス
プロジェクト実施・導入企業
アイデミー
AIを中心としたDX人材育成・組織づくりを支援する企業(Aidemy Business Part of Accenture)。オンラインDXラーニング「Aidemy Business」では270種以上のAI/DXコンテンツを提供し、人材要件定義・スキルアセスメント・研修設計・学習促進を一気通貫で伴走。伴走型研修「Aidemy Practice」ではPower BI・Power Apps研修を含む最新DXトレンド研修を提供している。
JFEケミカル株式会社
出典・参考情報
Aidemy Businessでの学習を活かし、Apps、BIで業務効率化。_JFEケミカル株式会社様 | Aidemy Business
発行元:アイデミー(Aidemy Business)
掲載企業の方へ:本記事は公開情報をもとに作成しています。内容の修正・削除、または貴社確認のうえでの公式掲載をご希望の場合はこちらからご連絡ください。
