更新 2026.08.15
横河ブリッジのIT・AI基礎研修、現場から業務効率化の提案が増えた背景
※イメージ画像です

取り組み概要
やさしく事例解説
プロジェクト解析
実施・導入企業
こんな方へおすすめのAI解説です
- DXの第一歩が決められない
- 業者に要望をうまく伝えられない
- ベテランの経験頼みの業務が多い
どのようなAIの取り組み?
ITとAIの基礎を学ぶオンライン研修を通じて、現場の社員から業務効率化のアイデアが挙がるようになった取り組み
業種
橋梁の製作・架設(建設・土木)
取り組み領域
生産管理部門のDX推進/IT人材育成
使ったAI
AI・ITリテラシー研修(AIプログラミング講座)
主な成果
現場社員から業務効率化の提案が挙がるようになった
橋梁の設計から製作、架設までを一貫して手がける横河ブリッジが、生産本部大阪工場の工務課を対象に、IT研修サービスを手がけるインターネット・アカデミーのオンライン研修を受講しました。受講したのはITリテラシー講座とAIプログラミング講座の二つで、AIで何ができるのかを知り、現場の業務に結びつけて考えられる基礎知識を身につけることが狙いです。工務課は橋梁の生産計画を立て、製作の工程管理と予算管理を担う部署にあたります。研修後は、受講した社員から社内の業務効率を高めるアイデアが挙がるようになり、現場では生産性向上につながるツールの導入や、オンラインのコミュニケーションツールを使って他部署へ情報を共有する仕組みづくりが進んでいます。
出典:横河ブリッジ- IT・AI基礎研修事例、業務効率化の提案が増加 - インターネット・アカデミー 発行元:インターネット・アカデミー
やさしく事例解説
何に困って、AIを入れたのか
橋梁やインフラの現場は職人肌の気風が強く、昔ながらのやり方を受け継いでいく風潮がありました。2020年頃からのICT・DX化の流れを受けて社内でも作業効率向上のための推進が動き出したものの、いざ検討を始めると最初の一歩をどう踏み出せばよいのか分からない状態が続きます。踏み込んだシステムの構築は専門業者へ委託するつもりでしたが、そこで浮かび上がったのは、自分たちの導入イメージを正確に伝えるためのITの基礎知識が足りないという事実でした。部署をまたいだIT活用の連携がうまく回らないという問題も抱えていました。
編集部の見立てでは、この困りごとの本質は技術者がいないことではなく、やりたいことを発注できる言葉に翻訳できないことにあったのではないでしょうか。長年の経験とノウハウで回してきた現場ほど、判断の勘所は個人の頭の中に蓄積され、外へ説明する形にはなりません。委託先に渡す設計図がないまま検討を始めれば、行き止まりに突き当たるのは自然な成り行きです。
どうやって、うまくいったのか
委託先に自分たちの構想を伝えるための基礎知識、という位置づけで学ぶ範囲を定めた点が、この研修設計の核にあると考えられます。踏み込んだシステムの構築は専門業者に任せる前提だったため、必要だったのは開発できる技術力ではなく、AIで何ができて何ができないのかを見分けられる土台のほうでした。ITリテラシー講座で用語と全体像を押さえ、そのうえでAIプログラミング講座でAIの仕組みそのものに触れるという組み合わせは、この土台づくりに素直に噛み合っています。
受講者の理解度に歩幅を合わせて進める講義の運びも、結果を左右した要素ではないでしょうか。簡単な内容であっても都度「質問はありますか」と確認を挟む進め方は、知識の取りこぼしを防ぐだけでなく、分からないと口に出してよい場だという合図を受講者に送ります。IT技術に不慣れな人が最初につまずくのは内容の難しさよりも聞き返せない空気のほうで、その障壁を下げる設計が学習を前に進めたと見ています。
学ぶ相手を、橋梁の生産計画と工程管理、予算管理を担う工務課に置いたことも見逃せません。繰り返し発生する作業や、経験に頼って弾いている予想工数といった具体的な題材を日々抱えている人が学べば、講義で聞いた話はその場で自分の業務に接続します。しかも受講したのはIT技術への苦手意識が薄い社員で、最初の受け手を選ぶ順番そのものが社内へ広げる際の足がかりになる組み立てでした。
具体的に、どんな成果が出たのか
改善・向上したこと
推進したこと
この事例で出た成果
研修前の期待は、社員がIT用語を少し理解できるレベルになれば十分という程度のものでした。ところが研修後は、受講した社員のほうからIT技術を使って社内の業務効率を高めるアイデアが挙がるようになっています。現場では生産性向上につながるツールが実際に導入され、それを扱えるIT知識を備えたマネジメント人材も増えました。オンラインのコミュニケーションツールで他部署へ情報を共有する仕組みづくりが社内に広がり、研修を受けていない部署からも内容や様子を知りたいという声が出ています。今後は幅広い世代の社員へ対象を広げることが検討されています。
うちでも使える?
この進め方が効きやすいのは、システムの構築そのものは外部に任せる前提で、まず社内に発注の判断軸を持ちたい会社です。特に、業務の段取りが熟練者の経験に支えられていて、その中身を外部に説明しきれずに検討が止まっている組織であれば、基礎知識を先に入れる順番には意味があります。
一方で、同じようにはいかない条件もあります。今回アイデアが出てくる状態まで届いたのは、受講した社員が自分の業務の困りごとを具体的に持っていたからで、日々の業務と切り離した形で基礎講座だけを流しても、提案が生まれるところまでは進みにくいでしょう。受講者がIT技術に苦手意識のない層だった点も条件のひとつで、苦手意識の強い社員に同じ進め方がそのまま通用するかどうかは、この事例からは判断できません。横河ブリッジ自身も、幅広い世代への展開を次の課題として挙げています。
最初の一歩として、外注を検討している業務をひとつ挙げ、その打ち合わせに同席する社員が要望をどこまで自分の言葉で説明できるか、確かめてみてはいかがでしょうか。
プロジェクト解析
導入部門・データ活用
導入部門:全社共通・汎用業務
プロジェクト実施・導入企業
インターネット・アカデミー
IT研修・プログラミング研修を提供するW3Cメンバースクール。ITリテラシー講座やAIプログラミング講座などの法人向けIT研修をオンラインでも実施し、IT人材育成に精通したコンサルタントによる研修事例の紹介や人材育成計画の相談にも対応している。
株式会社横河ブリッジ
出典・参考情報
横河ブリッジ- IT・AI基礎研修事例、業務効率化の提案が増加 - インターネット・アカデミー
発行元:インターネット・アカデミー
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