更新 2026.08.13
アパレルECのLINE配信をAIで絞り込み、コスト67%削減を確認した検証
企業規模:100人以内
※イメージ画像です

取り組み概要
やさしく事例解説
プロジェクト解析
実施・導入企業
こんな方へおすすめのAI解説です
- LINEの一斉配信コストが重い
- 配信しても反応が伸びない
- 誰に送るべきか判断できない
どのようなAIの取り組み?
AIが配信先を絞り込むLINE配信への切り替えで、配信コスト67%削減とクリック率2.11倍を確認したAI取り組み
業種
アパレルEC(小売・流通・EC)
取り組み領域
マーケティング/LINE公式アカウントの一斉配信
使ったAI
BotBonnieのAIクリック機能(会話型マーケティングプラットフォーム)
主な成果
LINE配信コストを67%削減し、CTRは2.11倍に改善
アパレルECを手がける株式会社PLAY PRODUCT STUDIOは、同社が運営するブランドMAISON SPECIALのLINE公式アカウントで、月に何度も一斉配信を実施していました。その配信のコスト効率を上げるため、Appierが提供する会話型マーケティングプラットフォームBotBonnieの「AIクリック機能」を使った配信と、従来どおりの一斉配信とを比べる検証を行っています。題材にしたのは普段から流していた女性向けの告知訴求で、配信対象のセグメントは揃えたうえで、配信の方法だけを変えました。AIクリック機能は、クリックする可能性が高いユーザーをAIが抽出して配信先を絞り込む仕組みです。検証では、通常配信を100としたときの配信数とクリック数を突き合わせ、コストと反応の両面で差を測っています。
出典:PLAY PRODUCT STUDIO | Appier 発行元:Appier
やさしく事例解説
何に困って、AIを入れたのか
LINE公式アカウントからの一斉配信は、MAISON SPECIALにとって月に何度も回す定番の施策でした。そのコスト効率をどう改善するかが、今回の取り組みの出発点になっています。
編集部の見立てでは、ここでの困りごとの芯は「配信費が高い」ことそのものではありません。配信数がそのままコストになる以上、費用を抑える手段は最初から一つ、送る数を減らすことだけです。ところが、セグメントで区切った先にいる誰が実際に反応してくれるのかまでは分からないため、闇雲に数を削れば反応も一緒に落ちてしまいます。つまり本当の課題は費用の大きさではなく、削ってよい配信先と削ってはいけない配信先を見分ける手立てがなかったこと。ここに行き着くのではないでしょうか。
どうやって、うまくいったのか
変えたのは配信先の選び方だけ、という絞り込み方が、この検証の骨格になっています。訴求内容は普段から使っている女性向けの告知をそのまま用い、配信対象のセグメントも同一に揃えたうえで、通常の一斉配信とAIクリック配信を並べました。条件を一つに絞れば、差が出たときにその原因を配信先の選定に帰することができます。新しいクリエイティブや新しいセグメントを同時に持ち込まなかったことが、結果をそのまま判断材料として使える形にしたと考えられます。
反応しそうな相手の見極めを、人が組んだ条件ではなくAIの抽出に委ねた設計も効いています。属性で区切るセグメントは、その内側にいる一人ひとりの温度差までは表現できません。ここを人手のルールで詰めようとすると、過去に開封したかどうかといった分かりやすい条件へ落ち着き、その条件の手入れが日々の運用に貼り付いていきます。予測をAI側に寄せた設計は、絞り込みの精度を上げる作業を配信オペレーションから切り離す効果を持ちます。
すでに動いているLINE公式アカウントの運用に、外部プラットフォームの機能として重ねた点も見逃せません。新しい接点を立ち上げたのではなく、毎月何度も回している配信フローのうち、送り先を決める一工程だけを差し替えた形です。日常業務の延長線上に置いたぶん、検証のために特別な体制を組む必要が薄く、そのまま本番運用の判断へ接続しやすくなります。
具体的に、どんな成果が出たのか
改善・向上したこと
推進したこと
この事例で出た成果
通常配信の配信数を100とすると、AIクリック配信は33。配信数がそのままコストに直結するため、費用は67%の削減となりました。一方でクリック数は、通常配信の100に対して65が残っています。配信量を3分の1まで絞りながら反応は3分の2近くを維持した計算になり、CTR(配信数に対してクリックが発生した割合)は2.11倍に改善しました。数を削った先で反応まで比例して落ちる、という事態が起きなかったこと。それがこの検証の要点です。
うちでも使える?
応用しやすいのは、送った通数がそのまま費用になるチャネルで、同じ訴求を繰り返し大量に配信している運用です。LINE公式アカウントのように配信数と費用が連動し、かつクリックの履歴が一定量たまっていれば、反応しそうな相手を機械的に見分ける余地が生まれます。逆に、全会員へ確実に届けること自体が目的の配信、たとえば規約変更や出荷・在庫に関わる通知では、配信先を絞るという発想そのものが成り立ちません。配信頻度が低く履歴の薄いケースでも、抽出の判断材料が足りず、期待したほどの差は出にくいと考えられます。
まず試すなら、直近の配信を1回分だけ取り出し、配信数とクリック数を並べて比を出してみる。そのうえで、訴求とセグメントを動かさずに送り先の決め方だけを差し替えられる配信が自社にあるかどうか。判断はそこで分かれます。
プロジェクト解析
プロジェクト内容
AIツール・サービスの提供形態
導入部門・データ活用
導入部門:マーケティング
活用したデータ:数値・Excel・ログ
採用したAI技術・ツール
採用したAI技術:AIモデル・構築手法
AIモデル・ツール
連携ツール
連携したシステム・外部サービス
プロジェクト実施・導入企業
株式会社PLAY PRODUCT STUDIO(MAISON SPECIAL)
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