WarpBiz Logo
AIの活用事例を探す

AIの活用事例を探す >

WarpBiz
トップページ運営会社プライバシーポリシー利用規約編集ポリシー特定商取引法に基づく表記

© 2026 WarpBiz Inc. All Rights Reserved.

WarpBiz Logo
AIの活用事例を探す

AIの活用事例を探す >

  1. AI活用事例検索
  2. /
  3. 化学メーカー(製紙用薬品、プリンティング&コーティング)
  4. /
  5. 化学メーカーの社内RAG構築、閲覧権限の設定とデータ移行をどう解いたか|CHEMIPAZ株式会社の導入事例

✓ やさしく事例解説
製造業
化学メーカー(製紙用薬品、プリンティング&コーティング)

実施 2025.09 ・ 更新 2026.08.15

化学メーカーの社内RAG構築、閲覧権限の設定とデータ移行をどう解いたか

コンサル(導入支援・AI戦略支援)
開発(実装支援・AI搭載支援)

企業規模:500人以内

※イメージ画像です

化学メーカーの社内RAG構築、閲覧権限の設定とデータ移行をどう解いたか のプロジェクト概要図解

取り組み概要

やさしく事例解説

プロジェクト解析

実施・導入企業

こんな方へおすすめのAI解説です

  • 社内文書に機密が混ざりAIに読ませられない
  • 規程や制度の問い合わせ対応に手を取られている
  • ベテランの知見が退職で失われそう
OVERVIEW

どのようなAIの取り組み?

文書ごとの閲覧権限を保ったまま社内資料をAIが検索できる環境を整え、研究所の知見共有と管理部門の問い合わせ対応の効率化に取り組んだ事例

業種

化学メーカー(製造業)

取り組み領域

社内文書検索(研究所・管理部門)

使ったAI

RAG(Amazon Bedrock Knowledge Bases)

主な成果

総務部の利用者71%が問い合わせ対応の負荷軽減を回答

化学メーカーの社内RAG構築、閲覧権限の設定とデータ移行をどう解いたか のプロジェクト概要図解

製紙用薬品などを手がける化学メーカーのCHEMIPAZは、2024年3月に生成AIチャットツール「Generative AI Use Cases(GenU)」の社内利用を始め、同年11月に全社展開を終えました。次の段階として、社内文書をAIの回答に活かすRAG(外部の文書を検索して回答に反映させる仕組み)の構築に着手しますが、機密を含む文書ごとの閲覧権限をどう扱うか、Amazon EC2上のファイルサーバーにあるデータをどう検索対象に載せるかという二つの技術的な壁に突き当たります。ITパートナー4社を比較したうえで採用したのが、サーバーワークスの「RAG運用支援」でした。Entra IDとAmazon Cognitoの連携、Amazon Bedrock Knowledge Basesのメタデータフィルタリング、AWS DataSyncによる転送の自動化で二つの課題に対処し、月次の定例会で回答精度の改善を続ける体制を敷いています。

出典:導入事例(CHEMIPAZ株式会社様) - AWS伴走支援ならサーバーワークス 発行元:サーバーワークス

EASY GUIDE

やさしく事例解説

何に困って、AIを入れたのか

研究所には長年の実験データや技術ノウハウが積み上がっている一方、その多くを特定のベテラン研究員が「生き字引」として把握しており、今後数年で定年退職が増えれば自社独自の知見が消えてしまうという危機感がありました。管理部門からも、社内規程や制度資料をAIに取り込んで担当者の問い合わせ対応を軽くしたい、という声が上がっています。

編集部の見立てでは、ここでの困りごとの本質は「AIに読ませる文書が足りない」ことではありません。文書はすでにファイルサーバーにあり、部署やプロジェクトに応じた閲覧権限も付いていた。問題は、その権限の秩序を崩さずにAIの検索へ載せる手立てが自社側になかった点にあります。RAGの入口に立ちはだかったのは回答精度の巧拙ではなく、権限とデータの置き場所という、きわめて地味なIT運用の設計だったのではないでしょうか。

どうやって、うまくいったのか

効いた要因の一つは、RAG用に新しい権限体系を作らず、ファイルサーバーにある既存のフォルダアクセス権をそのまま検索制御へ写し取る設計を選んだことです。認証基盤にEntra IDを据えてAmazon Cognitoと連携させ、Amazon Bedrock Knowledge Basesのメタデータフィルタリングで文書ごとに閲覧できるユーザーを絞り込む構成が採られました。この形なら、誰がどの資料を見てよいかという判断は現行の運用がそのまま引き継がれ、AIを入れるたびに権限を定義し直す作業は生じません。機密性の高い研究データまで対象に含められたのは、既存の秩序を移植するという割り切りが効いたためと考えられます。

データ移行を一度きりの引っ越しではなく、日々続く同期作業として設計した点も見逃せません。AWS DataSyncによる自動転送は初回の大容量アップロードを楽にするためだけの仕組みではなく、RAGの運用が軌道に乗って全社へ広がったあとに毎日積み上がるファイルを前提に置いた選択です。当座は手作業でも回せそうに見える領域を先に自動化してしまう判断が、情報システム部門の負担を将来にわたって抑えたのでしょう。

画面を、すでに全社展開済みのGenUのまま使い続けた選択も、この取り組みの性格をよく表しています。ベンダー独自のパッケージを土台にすれば、使えるLLMや機能はその仕様に縛られる。進化の速い領域で選択肢を手放さないという方針が、RAGという新しい仕組みを既存の利用導線へ無理なく接ぎ木する形につながりました。加えて、定量的な評価とユーザーからのフィードバック分析で課題を洗い出し、月次で改善を回す前提の支援を選んだことは、構築後にRAGが放置される事態への備えになっています。

具体的に、どんな成果が出たのか

改善・向上したこと

社内ナレッジ活用
属人化解消
生産性向上
業務の自動化
対応時間・リードタイムの短縮
アクセス権限管理の高度化

推進したこと

AI基盤・インフラ構築
既存システムとのAI連携
AI活用の社内展開・定着
AIガバナンス・リスク管理

この事例で出た成果

AWS DataSyncの活用により、手作業では数十分から数時間かかっていた大容量ファイルの転送が数分で完了するようになり、数十GB規模のデータも短時間で扱えています。RAGを利用した総務部へのアンケートでは、利用者の71%が問い合わせ対応の負荷を軽減できたと回答しました。管理本部全体での負荷軽減は現時点では見込みの段階ですが、研究所では特定の研究員に集中していた知見を他の研究員が共有・活用できる環境が整っています。全社のGenU利用件数は2025年6月の1,537件から7月は2,347件へ、月間アクティブユーザーは147名から184名へ増え、Good評価の割合は86%を維持しています。

うちでも使える?

この進め方が効くのは、ファイルサーバーのフォルダ権限が実態と合っていて、Entra IDのような認証基盤がすでに社内で動いている組織です。権限の設計図が現行運用として存在していれば、それをAI検索側へ写すという発想がそのまま使えます。逆に、共有フォルダが誰でも自由に置ける状態になっていたり、担当者が去ったまま所在の分からない資料が紛れ込んでいたりすると、権限を移植した瞬間に、見せてはいけない文書が検索結果へ出るか、絞りすぎて誰の役にも立たないかのどちらかに転びます。紙のまま残る実験ノートや個人のPCに眠る資料も、この方式の射程には入りません。

小さく始めるなら、全社共通の規程集のように、権限が単純で更新元が一つに定まっている文書群を最初の対象に選んでみてはどうでしょう。権限設計の難所をいったん避けたまま、AIの回答が実務にどこまで耐えるかを確かめられます。

この事例は2025年9月時点の情報です。AI分野は変化が速いため、現在は同様の取り組みをより短い期間・少ない負担で実現できる場合があります。

ANALYSIS

プロジェクト解析

プロジェクト内容

AI導入・支援形態

プロジェクト伴走支援(共創・内製化)
AIシステム受託開発
AI顧問・技術アドバイザリー

導入部門・データ活用

導入部門:全社共通・汎用業務

社内データのAI検索構築
社内データ検索・データ抽出
社内専用AIアシスタント構築
高セキュリティ環境構築
会議の記録・要約
ナレッジベース構築
システム連携
社内規定検索
総務QAチャット
研究開発支援

活用したデータ:文書・ナレッジ

マニュアル・業務規定・FAQ
仕様書・コード・技術資料
実験データ

採用したAI技術・ツール

採用したAI技術:テキスト・言語AI

社内データ検索
社内Q&A対応
チャットボット
問い合わせ対応
文章自動生成
RAG(社内データ等をAIが参照して回答)

AIモデル・ツール

Amazon Bedrock
Generative AI Use Cases(GenU)
Amazon Bedrock Knowledge Bases

連携ツール

連携したシステム・外部サービス

AWS
Microsoft Entra ID
Amazon Cognito
専用Webアプリ・業務システム
AWS DataSync
COMPANIES

プロジェクト実施・導入企業

実施・支援企業 (VENDOR)

株式会社サーバーワークス

AWSに特化した事業を2009年より展開するAWS伴走支援事業者。AWS認定の最上位パートナー(AWS Premier Tier Services Partner)で、AWS請求代行、AWS設計・構築支援、AWS運用・サポート、AWS活用支援などのサービスを提供する。RAGの性能を定量評価で可視化し、LLMを活用した評価やユーザーフィードバック分析を通じて課題を特定、継続的な改善サイクルの確立を支援する「RAG運用支援」を提供している。

この取り組みに関心があれば 株式会社サーバーワークスの公式情報をご覧ください

導入先企業 (CLIENT)
CHEMIPAZ株式会社
業種:化学メーカー(製紙用薬品、プリンティング&コーティング)従業員数:300〜500人規模

出典・参考情報

※本事例は以下の公開情報を元にWarpBiz編集部がリサーチ・作成しました。

導入事例(CHEMIPAZ株式会社様) - AWS伴走支援ならサーバーワークス

発行元:サーバーワークス

掲載企業の方へ:本記事は公開情報をもとに作成しています。内容の修正・削除、または貴社確認のうえでの公式掲載をご希望の場合はこちらからご連絡ください。

この事例を見た方は以下の事例も見ています
類似事例を読み込んでいます

関連度の高い事例を選定しています。少しお待ちください。

WarpBiz
トップページ運営会社プライバシーポリシー利用規約編集ポリシー特定商取引法に基づく表記

© 2026 WarpBiz Inc. All Rights Reserved.