実施 2024.08 ・ 更新 2026.08.15
山口県の企業・自治体職員向け、半年間で企画立案まで学ぶAI人材育成プログラム
プロジェクト期間:半年〜 1年
※イメージ画像です

取り組み概要
やさしく事例解説
プロジェクト解析
実施・導入企業
こんな方へおすすめのAI解説です
- AIを任せられる人が社内にいない
- 研修を受けても知識だけで終わる
- AIで何から手をつけるか決まらない
どのようなAIの取り組み?
理解度の診断から企画の発表までを半年間でつなぎ、山口県内の企業・自治体の職員をAI活用の担い手に育てるプログラムを設計した取り組み
業種
デジタル技術振興財団(公共・公益事業)
取り組み領域
AI人材育成/DX推進
使ったAI
生成AIを含むAI・データ活用(育成テーマ)
主な成果
2024年8月下旬から2025年3月まで実施予定で成果は未公表
一般財団法人 山口県デジタル技術振興財団が新たに始める「AIトランスフォーメーション人材育成事業」で、株式会社AVILENがプログラムの監修と提供を担当します。背景にあるのは、山口県が「やまぐちデジタル改革基本方針」の柱の一つとして『デジタル・エリアやまぐち』の形成を掲げ、行政や企業の内部からDXを進められるリーダー人材を育てる方針を定めていることです。プログラムは2024年8月下旬から2025年3月までの約半年間、実践型として組まれ、DX・AI活用の基礎リテラシーを可視化するアセスメント、eラーニングによる事前研修、企画立案を伴う集合研修、講演会・発表会という流れで進みます。対象は山口県内の企業・団体・自治体等の職員とデジテック for YAMAGUCHIの会員で、参加費は無料。優秀な発表事例や受講者インタビューの記事化も計画に含まれています。
出典:AVILEN、AIトランスフォーメーション人材育成事業を通じて山口県内のAI活用推進を支援〜一般財団法人 山口県デジタル技術振興財団が主催の実践型育成プログラムを監修・提供〜 | NEWS(ニュース) | 株式会社AVILEN 発行元:株式会社AVILEN
やさしく事例解説
何に困って、AIを入れたのか
山口県では、DX推進の鍵となるデザイン思考やAI・データ利活用の技術を習得し、行政・企業等の内部でDXを推進できるリーダー人材を育てる方針が定められています。AIや生成AIが分野を問わず広がるなかで、県内の企業・団体のAI活用をどう後押しするかが、方針を実際の施策に落とす段階での論点になっていました。
編集部の見立てでは、ここでの行き詰まりは道具の不足ではありません。AIを使えるサービスそのものは地方の事業者でも手に入る一方、それを自分たちの仕事のどこに当てるかを決め、企画の形にまとめられる人が組織の内側にいない。この「内側にいない」という一点が困りごとの本質であり、だからこそ外部への発注で個別の案件を片付けるのではなく、職員自身を育てて層をつくるという解き方が選ばれたのではないでしょうか。
どうやって、うまくいったのか
集合研修の前にアセスメントと事前のeラーニングを置いた順番に、この設計の芯があります。基礎リテラシーを先に可視化し、学習の入口をそろえておけば、理解度のばらつきをそのまま対面の場に持ち込まずに済む。そのぶん集合研修の時間を、用語の説明ではなくAI・データ活用を自分の仕事に引き寄せる作業と企画づくりに振り向けられます。限られた回数のなかで何を対面でやり、何を事前に片付けるかを切り分けた組み立てです。
出口を発表会に据え、具体的な企画を必ず形にさせる構成も見逃せません。知識の習得だけを目的にすると、受講後に何が変わったのかを本人も所属組織も説明できないまま終わりがちですが、企画という残るものを出させれば、学んだ内容が自分の職場の課題と結びついた状態で手元に残ります。さらに優秀な発表事例や受講者インタビューを記事として公開する段取りまで組み込まれており、これは受講者への動機づけであると同時に、県内の他の企業や自治体が「同じ立場の人が何を企画したか」を後から参照できる材料を残す仕掛けでもあるでしょう。
主催を県のデジタル技術振興を担う財団が持ち、プログラムの監修と提供を外部の事業者であるAVILENが担うという役割の切り分けも、この取り組みを成立させている条件です。受講者を集める力や県の方針との接続は地域側にしかなく、AI活用を実務のレベルまで落とすカリキュラムは事業者側の蓄積に依るところが大きい。対象を県内の企業・団体・自治体等の職員とデジテック for YAMAGUCHIの会員まで広げ、参加費を無料にしている点も、一社単位ではなく地域単位で担い手の層を厚くするという狙いに沿っています。
具体的に、どんな成果が出たのか
推進したこと
この事例で出た成果
本記事が題材にしたのは2024年7月の発表内容であり、プログラムの実施期間は2024年8月下旬から2025年3月までの予定です。したがって受講者数や育成の効果といった結果は、この時点では公表されていません。示されているのは、AI活用スキルとビジネス的ノウハウを併せ持つ「AIトランスフォーメーション人材」を県内に育て、AIXの機運を醸成するという目的と、優秀な発表事例や受講者インタビューを記事として公開する計画までです。実際にどこまで届いたかは、その記事化された内容によって初めて確かめられることになります。
うちでも使える?
この形が生きるのは、同じ悩みを抱えた組織が複数集まっていて、募集や場づくりを引き受ける事務局役が存在する場合です。業界団体やグループ会社、商工団体のように、一社では研修の頭数も費用も出しにくい集団であれば、カリキュラムは外部に任せ、人を集める部分は地元側が持つという分担がそのまま応用できます。半年という期間の長さも、企画を練って発表まで持っていく前提なら妥当な設計だと考えられます。
一方で、単独の中小企業がこの形をそのまま真似るのは難しいところがあります。参加費が無料でも、受講者が半年間さき出す時間は自社の負担ですし、企画立案を出口に置く方式は、出てきた企画を実行に移す裁量や予算が組織側にないと、書いて終わりになりかねません。まず試すなら、次の全体会議の15分を「AIで自分の仕事をどう変えたいか」の発表枠に充ててみる。出口を先に作ってから学ぶ順番を、小さな規模で再現してみるやり方です。
この事例は2024年8月時点の情報です。AI分野は変化が速いため、現在は同様の取り組みをより短い期間・少ない負担で実現できる場合があります。
プロジェクト解析
プロジェクト実施・導入企業
株式会社AVILEN
「データとアルゴリズムで、人類を豊かにする」をパーパスに掲げ、上場企業を中心に700社以上の企業(2023年12月末時点)に対し、AI搭載のソフトウェア開発とビルドアップパッケージ(デジタル組織の構築支援)を主軸としたAIソリューションを提供。企業のAIトランスフォーメーション戦略の策定から、テクノロジー活用アビリティの向上、AIの導入まで一気通貫で支援している。
一般財団法人 山口県デジタル技術振興財団
出典・参考情報
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