実施 2026.03 ・ 更新 2026.08.14
プロンプト不要の生成AI基盤を4,000名に展開、議事録は1時間から20分へ
企業規模:1,000人以上
※イメージ画像です

取り組み概要
やさしく事例解説
プロジェクト解析
実施・導入企業
こんな方へおすすめのAI解説です
- AIを使う人と使わない人に社内が分かれている
- 議事録づくりに毎回1時間かかる
- 導入したツールが使われずに終わる
どのようなAIの取り組み?
プロンプト入力なしで使える生成AIアプリを全社共通基盤として約4,000名へ展開し、議事録作成の時間を約3分の1に縮めたAI取り組み
業種
ヘルプデスク・BPO(IT・通信)
取り組み領域
全社共通の生成AI基盤/社内DX推進
使ったAI
Alli LLM App Market(生成AIアプリ基盤)
主な成果
議事録作成が1時間から約20分に短縮
ヘルプデスクやコンタクトセンターのBPOを手がけるパーソルコミュニケーションサービスは、部署単位で先行していた生成AIの取り組みを経営判断で一本化し、全社共通の基盤としてAllganize Japanが提供する「Alli LLM App Market」を採用しました。選定で最も重視されたのは、プロンプトを書かなくても使える標準アプリが数多く揃っている点です。DX推進統括部が利用者の範囲を4段階に分けて広げ、最終的に約200名規模で使いやすさと業務への適用性を検証したうえで、全社員に開放しました。現在は約4,000名に向けて64個のアプリを提供し、現場から届く「こんなアプリがあったらいい」という要望はノーコードビルダーで随時アプリ化されています。社内コミュニティの運営やチャットアプリへの愛称づけなど、定着に向けた仕掛けも並走しています。
出典:■導入事例■【パーソルコミュニケーションサービス様】“誰もが使える“生成AI基盤を4,000名へ─導入後すぐ、議事録作成時間3分の1など全社で成果を創出 発行元:Allganize Japan株式会社
やさしく事例解説
何に困って、AIを入れたのか
全社での生成AI活用に踏み切った理由は2つ示されています。ひとつは労働人口が限られていく中での人材不足への対応で、2025年度の全社重点テーマに位置づけられました。もうひとつはアウトソーサーならではの事情で、自社で使い倒して得たノウハウを顧客への提案力に変えるという狙いです。ただし社内を見渡すと、新しい技術が好きで生成AIを使いこなす社員と、知見がなく手を出せない社員とに二極化していました。希望者を募って実施したPoC(小規模な試験導入)でも、登録した社員のうち定期的にアクセスしたのは約5割にとどまっています。
ここに、この事例のいちばん厄介な部分が表れているのではないでしょうか。編集部の見立てでは、困りごとの本質はAIの性能でも知識の量でもなく、「使いたい」と手を挙げた人ですら止まってしまう入口の摩擦にありました。空白の入力欄に何を書けばいいのか分からない状態は、意欲があるかどうかとは別の次元で人を足踏みさせます。全社4,000名規模で考えれば、この摩擦が数千人分積み上がる計算になります。
どうやって、うまくいったのか
入口の摩擦を減らすことを選定基準の中心に据えた判断が、この取り組みの起点になっています。全社員が使う基盤である以上、指標は高度な回答精度ではなく「苦手意識のある社員でも触れるか」に置かれました。プロンプトを入力せずに使えるアプリが多く用意されたサービスを選び、しかも検証の中で標準アプリは細かな設定調整をしなくてもそのまま業務に使えると確認されています。ここで作り込みを最小限にとどめた判断が、展開のスピードをそのまま押し上げたと考えられます。
範囲を一気に広げず、4段階に分けて利用者を増やした進め方も見逃せません。DX推進統括部の内部公開から始まり、本部会メンバー、全社横断の協議会メンバー、そして申請ベースの一般社員へと順に開き、最終的に約200名で検証しています。あわせて標準アプリから約40種類を選んで共有し、どれが実際に使われるかを観察するとともに、社内ポータルのコミュニティに感想や気づきを自由に投稿してもらいました。何が刺さるかを机上で決めず、利用の跡から読み取る設計です。
現場の要望をノーコードビルダーですぐ形にし、また要望が集まるという循環を作った運用が、全社展開後の伸びを支えています。同じアプリでも搭載する大規模言語モデル(LLM)を変えたものを複数並べ、社員が使い比べて自分に合う出力を選べるようにした工夫も、モデルごとの得手不得手を説明で伝えるのではなく体験で分からせる合理的な手だてです。定着の施策も同じ発想で組まれており、広報部が初心者目線で試した体験記事、ヘビーユーザーの座談会、社員公募で決めたチャットアプリの愛称「COMAINU」、しばらく使っていない社員への軽いトーンの声かけと、いずれも「押し出す」のではなく心理的な段差を下げる方向で一貫しています。
具体的に、どんな成果が出たのか
改善・向上したこと
推進したこと
この事例で出た成果
Teams議事録作成アプリでは、これまで1時間程度かかっていた作成作業が約20分に短縮された実績が生まれています。効果は工数だけにとどまらず、会議中に必死でメモを取ったり録音を聞き直したりする必要がなくなり、議論そのものに集中できるようになったというフィードバックが数多く寄せられています。現在は約4,000名に64個のアプリが提供され、生成AIパスポート資格講座では定員100名に対して何倍もの応募が集まり、会社として団体受験を行うほどの反響となりました。今後は部門や業務特性に応じた特化型アプリの拡充が進められる予定です。
うちでも使える?
応用が効きやすいのは、議事録づくりや社外メールの表現確認、調べ物のように、部門を問わず誰の手元にも転がっている小さな作業を抱えた組織です。この事例が示しているのは、汎用の作業なら標準アプリのまま十分に使え、作り込みに時間をかけなくても展開できるという点で、少人数の情報システム部門しか持たない会社でも真似しやすい構図といえます。
一方で、そのまま持ち込めない条件もあります。ここでの推進力は、「まずは試してみる」文化と知見をシェアする風土が土台にあったうえで、要望を受け取ってすぐアプリ化できる専任チームが社内に置かれていたことに支えられています。要望を投げても数か月返事がない状態では、この循環は回りません。また、顧客固有の手順や機微な情報を扱う業務は、汎用アプリの範囲を超えるため別の設計が必要になります。
小さく始めるなら、次の定例会議1回分の議事録をAIに任せ、清書にかかった時間だけを前回と比べてみてはどうでしょうか。数字がひとつ出れば、社内で話を通す材料になります。
この事例は2026年3月時点の情報です。AI分野は変化が速いため、現在は同様の取り組みをより短い期間・少ない負担で実現できる場合があります。
プロジェクト解析
プロジェクト内容
AIツール・サービスの提供形態
導入部門・データ活用
導入部門:全社共通・汎用業務
活用したデータ:文書・ナレッジ
採用したAI技術・ツール
採用したAI技術:テキスト・言語AI
AIモデル・ツール
連携ツール
連携したシステム・外部サービス
プロジェクト実施・導入企業
Allganize Japan株式会社
企業向けオールインワン生成AI・AIエージェントプラットフォーム「Alli LLM App Market」を提供。ユーザー数無制限で全社展開可能で、100以上のプロンプト不要の生成AIアプリ・AIエージェントを備え、300社以上の導入実績を持つ。
パーソルコミュニケーションサービス株式会社
出典・参考情報
■導入事例■【パーソルコミュニケーションサービス様】“誰もが使える“生成AI基盤を4,000名へ─導入後すぐ、議事録作成時間3分の1など全社で成果を創出
発行元:Allganize Japan株式会社
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