実施時期: 2023年08月|2026.06.02 最終更新
プロジェクト期間: 1年 〜 2年
企業規模: 1,000人以上
※イメージ画像です

プロジェクト概要
アプローチと成果
カテゴリー詳細
お問い合わせ
こんな課題を持つ企業におすすめの事例です
三菱UFJ銀行では、全国の自治体から届く固定資産税や償却資産税などの通知書が膨大な数に上っていました。毎年4月から6月にかけて、約600通(課税明細書を含めると約2,000件)の通知書から必要項目を手作業で専用システムに入力し、さらに紙と見比べながらのダブルチェック(再鑑)を行っていました。
また、所在地コードについては、目視で確認したマスターのコードを補記して入力するなど、作業負荷が非常に大きく、通常業務との並行が困難な状況でした。 そのような中、行内の他部署でAI-OCRを活用している事例を知り、自部署の業務との親和性を感じたことから、TOPPANエッジへの相談に至りました。
TOPPANエッジは、非定型帳票に対応したAI-OCRソリューション「ABBYY FlexiCapture」を導入しました。 全国の自治体ごとに異なる約400種類の帳票パターンをそのまま定義するのではなく、通知書と明細書の組み合わせパターンを分析し、共通化できるひな型を作成することで156パターンまで集約しました。これにより、開発コストを抑えつつ読み取り精度を向上させる工夫を施しています。
また、罫線や地紋と文字が重なる部分のしきい値調整や、スキャナーで読み取りにくいドロップアウトカラー(ピンク系の色など)が使われている帳票に対しては、座標値でデータを抽出するなどの技術的な調整を行いました。 さらに、行内で利用されている住所マスターをアプリケーションに組み込み、読み取った住所にヒットする所在地コードを自動で出力する機能も開発し、手作業によるコード補記の手間を省いています。
改善・向上したこと
コスト削減
業務の自動化
生産性向上
エラー・ミスの削減
推進したこと
既存システムとのAI連携
導入の結果、大量の帳票を一度に処理しても高い精度で読み込むことができ、特に納税通知書に関してはほとんど間違いが見受けられないレベルに達しました。 入力プロセスが不要になり、読み込んだデータを一つの画面上でチェックするだけで済むようになったため、紙と画面を見比べる負担が大きく軽減されています。 所在地コードの自動出力機能も実装できたことで、理論上は年間約400時間の業務時間削減が見込まれています。
現場の担当者からは、限られた時間内での処理業務がスムーズに進むことへの期待が寄せられており、今後は連続スキャナーの導入など、さらなる業務効率化に向けた取り組みも視野に入れています。
バックオフィス・管理部門(人事・経理・法務)
税金処理業務
請求書読み取り
経費精算自動化
文書・ナレッジ
帳票・紙の資料
請求書・領収書・注文書
納税通知書・課税明細書
採用したAI技術
画像AI
文字認識・読取(OCR)
その他のツール
連携したシステム・SaaS
Access・Excel
WarpBiz編集部の事例考察
成功の最大の要因は、400種類に及ぶ多様な帳票フォーマットをそのままAIに学習させるのではなく、共通パターンを見出して156種類に集約したベンダーの分析力と工夫にあります。このアプローチは、全国の自治体や複数の取引先から異なる書式の書類を受け取る不動産、建設、小売業などのバックオフィス業務にも広く応用できるでしょう。導入にあたっては、スキャン時のドロップアウトカラーや罫線との重なりなど、物理的な紙の特性に起因する読み取りエラーを想定し、事前のテストとチューニング期間を設けることが重要です。同様の課題を抱える企業は、AI-OCRの導入事例を参考に自社に合ったツール探しを進めてみてください。
関連度の高い事例を選定しています。少しお待ちください。