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  5. マンション査定AI、実証実験で価格の誤差率4.89% 三井不動産リアルティ|三井不動産リアルティ株式会社の導入事例

✓ やさしく事例解説
不動産
不動産売買仲介

実施 2019.12 ・ 更新 2026.08.17

マンション査定AI、実証実験で価格の誤差率4.89% 三井不動産リアルティ

開発(実装支援・AI搭載支援)

企業規模:1,000人以上

※イメージ画像です

マンション査定AI、実証実験で価格の誤差率4.89% 三井不動産リアルティ のプロジェクト概要図解

取り組み概要

やさしく事例解説

プロジェクト解析

実施・導入企業

こんな方へおすすめのAI解説です

  • 見積もり価格が担当者ごとにばらつく
  • 顧客への金額提示に時間がかかる
  • 過去の取引データが眠ったまま
OVERVIEW

どのようなAIの取り組み?

自社に蓄積した成約事例のデータをAIに学習させ、マンションの推定成約価格を部屋単位で即時に提示できるようにしたAI取り組み

業種

不動産仲介業(不動産)

取り組み領域

マンション査定/価格算出

使ったAI

成約データを学習した価格推定AI(機械学習)

主な成果

実証実験で価格の誤差率中央値4.89%(首都圏1都4県)

マンション査定AI、実証実験で価格の誤差率4.89% 三井不動産リアルティ のプロジェクト概要図解

三井不動産リアルティは、エクサウィザーズと共同で、マンションの推定成約価格を算出する「リハウスAI査定」を開発しました。同社が長年積み上げてきた成約事例のデータをAIに学習させ、立地や建物のグレード、階数、部屋の向きといった住戸ごとの条件を総合的に見たうえで、価格をその場で弾き出す仕組みです。利用者側の操作はマンション名と部屋番号の入力だけで、専用ページに推定成約価格に加え、周辺でそのマンションを検討している人の数などが自動的に表示されます。実証実験では、推定価格と実際の成約価格との誤差率の中央値が首都圏で4.89%と測定され、対象範囲は全国18都道府県、約30,000棟のマンションへ広がっています。

出典:ニュースリリース:AIによりマンションの推定成約価格を即時に算出する「リハウスAI査定」を三井不動産リアルティとエクサウィザーズで共同開発 〜 全国売買仲介取扱件数No.1の三井不動産リアルティの膨大な成約事例を基に高水準の予測精度を実現 〜|三井不動産リアルティ 発行元:三井不動産リアルティ

EASY GUIDE

やさしく事例解説

何に困って、AIを入れたのか

三井不動産リアルティは、AI査定に着手する前から、ウェブサイト上でマンションの推定成約価格を確認できるサービスを提供していました。つまり困っていたのは、価格を出す手段がなかったことではなく、出した数字をどこまで信頼できる情報として顧客に手渡せるか、という点です。

住み替えの検討は、売却でいくらになりそうかという見通しが立って初めて動き出します。裏を返せば、提示された金額の確からしさが心もとなければ、顧客はその数字を判断の土台にできず、サービスは参考程度に眺めるもので止まってしまう。編集部の見立てでは、ここで問われていたのは査定機能の有無ではなく、顧客が最初の一歩を踏み出す材料として耐えられるだけの精度を、自社の手で示せるかどうかだったのではないでしょうか。

どうやって、うまくいったのか

価格を左右する条件を、棟ではなく住戸の単位まで分解したことが、精度を押し上げる起点になっています。立地や建物のグレードに加え、階数や部屋の向きまで含めて総合的に評価する設計は、同じマンションでも部屋ごとに相場が変わるという実務の常識を、そのままアルゴリズムの構造へ落とし込んだものといえます。マンション名と部屋番号という二つの入力だけで結果が返る導線も、この粒度があって初めて成り立つもので、利用者に細かな条件入力を求めずに済ませています。

学習素材に、売り出し価格ではなく実際に取引が成立した成約事例を据えた点も見逃せません。売り出し価格には売主の希望が混じるため、それを学べば希望価格を言い当てるAIになりかねませんが、成約価格を正解として学べば、市場で折り合いのついた金額そのものに近づいていく。長年の仲介業務のなかで溜まり続けた成約データは、外から買ってくることのできない資産であり、これをアルゴリズムの土台に置いた判断が、精度という一点で差の出る構造をつくっています。

開発を外部のAI企業であるエクサウィザーズとの共同で進めた体制も、現実的な進め方として参考になります。取引データと不動産の勘所を持つ側と、機械学習の設計を担う側が役割を分けることで、自社にない技術を補いながら、データ資産の解釈は手元に残す形になりました。精度を誤差率の中央値という一つの指標で測り、実証実験で数値を確かめたうえで対象エリアを広げる進め方も、感覚ではなく測定で妥当性を確認する姿勢の表れです。

具体的に、どんな成果が出たのか

改善・向上したこと

顧客対応の効率化
対応時間・リードタイムの短縮
品質・安全性向上
業務の自動化
推定成約価格の精度向上

推進したこと

新サービス・製品開発
既存システムとのAI連携
システムへのAI機能組込み

この事例で出た成果

実証実験では、機械学習による推定成約価格と実際の成約価格との誤差率の中央値、MERと呼ばれる指標が、首都圏1都4県で4.89%、全国エリアでは5.34%と測定されています。対象範囲も広がり、全国18都道府県、約30,000棟のマンションについて推定成約価格を算出できる状態になりました。誤差の中央値が5%前後に収まるということは、顧客が受け取る金額が、ざっくりした目安ではなく資金計画の出発点として扱える水準に近づいたことを意味します。

うちでも使える?

応用が効くのは、過去に実際いくらで決まったのかという結果が、まとまった量で自社に残っている領域です。中古車やリユース品の査定のように、対象を説明する条件(年式、状態、仕様など)が記録として揃っていて、しかもその条件と結果が紐づいているなら、同じ考え方を持ち込む余地があります。反対に、取引の頻度が低くて似た事例が集まらない商材や、価格が個別の交渉や取引先との関係で大きく動く領域では、過去データから引ける線が細くなり、この方式は力を発揮しにくい。結果の金額だけが残っていて、その価格になった理由にあたる条件が記録から抜け落ちている場合も同様です。

手をつけやすい確認は、直近の成約記録を数十件ぶん並べ、価格が高かった案件と安かった案件の差を説明できる項目が、どちらの記録にも同じように埋まっているか見比べてみること。埋まっていない項目が見つかれば、そこが精度の天井になります。

この事例は2019年12月時点の情報です。AI分野は変化が速いため、現在は同様の取り組みをより短い期間・少ない負担で実現できる場合があります。

ANALYSIS

プロジェクト解析

プロジェクト内容

AI導入・支援形態

AIシステム受託開発
プロジェクト伴走支援(共創・内製化)

導入部門・データ活用

導入部門:営業

提案書・見積作成支援
売却査定
顧客向けWebサービス
物件価格査定

活用したデータ:数値・Excel・ログ

売上・受注・販売実績
成約事例データ

採用したAI技術・ツール

採用したAI技術:AIモデル・構築手法

機械学習(数値データからの予測・推論)
統計モデル(数値データに基づく傾向分析)

連携ツール

連携したシステム・外部サービス

専用Webアプリ・業務システム
COMPANIES

プロジェクト実施・導入企業

実施・支援企業 (VENDOR)

株式会社エクサウィザーズ

東京都港区浜松町1丁目18番16号 住友浜松町ビルディング5階
従業員数:154名(2019年10月1日時点)
設立:2016年2月8日
東京都港区浜松町1丁目18番16号 住友浜松町ビルディング5階
従業員数:154名(2019年10月1日時点)
設立:2016年2月8日

AIを利活用したサービス開発による産業革新と社会課題の解決を主な事業内容とする企業。代表取締役社長は石山洸、資本金13億1,200万円。

この取り組みに関心があれば 株式会社エクサウィザーズの公式情報をご覧ください

導入先企業 (CLIENT)
三井不動産リアルティ株式会社
業種:不動産売買仲介従業員数:1000名以上

出典・参考情報

※本事例は以下の公開情報を元にWarpBiz編集部がリサーチ・作成しました。

ニュースリリース:AIによりマンションの推定成約価格を即時に算出する「リハウスAI査定」を三井不動産リアルティとエクサウィザーズで共同開発 〜 全国売買仲介取扱件数No.1の三井不動産リアルティの膨大な成約事例を基に高水準の予測精度を実現 〜|三井不動産リアルティ

発行元:三井不動産リアルティ

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