実施時期: 2023年08月|2026.05.19 最終更新
企業規模: 1,000人以上
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プロジェクト概要
アプローチと成果
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こんな課題を持つ企業におすすめの事例です
三井不動産は、長期経営方針においてテクノロジーを活用した不動産業のイノベーションを掲げ、リアルとデジタルを掛け合わせたサービスの提供を目指しています。その一環として、日常業務における文章の要約や翻訳、アイデア出しといった作業の効率化が求められていました。
しかし、一般的な生成AIサービスでは入力情報が社外に送信されるリスクがあり、機密情報を扱う業務での利用にはセキュリティ上の懸念がありました。そこで、従業員が安心・安全に生成AIを活用できる環境を構築するため、自社特化型のAIチャットツールの開発と全社導入を決定しました。
アルサーガパートナーズ株式会社と共同で、自社特化型AIチャットツール「&Chat(アンドチャット)」を開発しました。基盤には「Microsoft Azure」上で提供される「Azure OpenAI Service」の『GPT-4』を採用し、入力データが社外に送信されないセキュアな専用環境を構築しています。
さらに、最新のインターネット情報の参照機能に加え、社内データとの連携も実装しました。第一弾としてITマニュアルを読み込ませることで、社内固有のノウハウに基づいた回答を可能にしています。また、従業員が精度の高い回答を容易に得られるよう、文章の要約や翻訳など17種類の汎用プロンプト集を標準搭載し、利用のハードルを下げる工夫を施しています。
改善・向上したこと
業務の自動化
生産性向上
社内ナレッジ活用
データドリブン文化の定着
推進したこと
システムへのAI機能組込み
既存システムとのAI連携
AIリテラシー向上
AI活用の社内展開・定着
2023年8月より全従業員約2,500人を対象に運用を開始し、日常業務の効率化を推進しています。社内定着に向けた取り組みとして実施した活用研修には、約3割の従業員が参加するなど高い関心を集めました。
さらに、業務改善につながるプロンプトのアイデアを社内から募集する「全社プロンプトアイデアソン」を開催し、各部門における推進リーダーの育成を図っています。今後は、連携する社内データを拡充することでマニュアル検索の煩雑さを解消するほか、お客様からの問い合わせ対応への活用も視野に入れ、体験価値の向上を目指していく方針です。
自社活用(自社開発・活用推進)
全社共通・汎用業務
社内データのAI検索構築
社内専用AIアシスタント構築
高セキュリティ環境構築
情シス・社内DX
社内ヘルプデスク自動化
文書・ナレッジ
マニュアル・業務規定・FAQ
採用したAI技術
テキスト・言語AI
社内データ検索・Q&A
チャットボット
文章生成・ライティング
要約・レポート作成
翻訳・多言語対応
AIモデル・構築手法
(RAG / ファインチューニング / 他)
RAG(社内データ等をAIが参照して回答)
生成AI・LLMサービス
クラウドAI基盤
構築・利用したデータ基盤・インフラ
Microsoft Azure
WarpBiz編集部の事例考察
本事例の成功の鍵は、セキュアな環境構築と同時に、汎用プロンプト集の実装やアイデアソンといった「現場が使いこなすための仕組みづくり」を並行して行った点にあります。社内マニュアルを読み込ませたAIチャットは、製造業の技術継承や小売業の店舗オペレーション支援など、多様な業界のナレッジ共有に応用できるでしょう。一方で、全社導入にあたっては、AIの回答精度を維持するための継続的なデータ更新と、従業員のリテラシー格差を埋める教育体制の構築が不可欠です。同様の社内AI活用や定着施策を検討される方は、ぜひ他の事例記事も参考に自社に合ったアプローチを探してみてください。
不動産業
三井不動産 | 全従業員を対象に、自社特化型AIチャットツール「&Chat」の運用開始
発行元:三井不動産株式会社
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