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実施時期: 2023年11月|2026.05.19 最終更新

熟練技術者のナレッジ継承課題を生成AIで解決し、モデリング時間を67%短縮
コンサル(導入支援・AI戦略支援)
開発(実装支援・AI搭載支援)

※イメージ画像です

熟練技術者のナレッジ継承課題を生成AIで解決し、モデリング時間を67%短縮 のプロジェクト概要図解

プロジェクト概要

アプローチと成果

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運営ピックアップ事例

こんな課題を持つ企業におすすめの事例です

  • 熟練技術者のノウハウや暗黙知を若手に継承したい
  • 社内に散在する図やグラフを含む資料を有効活用したい
  • 開発や企画業務における膨大な作業工数を削減したい
プロジェクト概要
背景・目的

自動車業界において、電動化やインテリジェント化による製品価値の向上が求められる中、リソースの効率的な活用が不可欠となっています。本田技研工業株式会社(以下、Honda)では、熟練技術者の知識を若手技術者へ継承するため、衝突安全車両開発の検討プロセスに「Advanced Expert System(A-ES)」を導入していました。このシステムにより、1回のシミュレーションに1日以上かかっていた作業を効率化し、価値創造のための時間を確保することを目指していました。

しかし、A-ESのモデリングには膨大な時間がかかり、2万点を超える自動車部品のうち、わずか数点の知識モデルを作成するだけで400時間を要するという課題に直面していました。この状況を打破し、より広範なビジネス展開を実現するため、AIを活用した新たなナレッジ抽出プロジェクトが始動しました。

熟練技術者のナレッジ継承課題を生成AIで解決し、モデリング時間を67%短縮 のプロジェクト概要図解
アプローチと成果
アプローチ

日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、IBM)は、Honda社内に分散しているノウハウが記載されたPowerPoint資料から、生成AIを用いて知識を抽出し、データベース化するアプローチを提案しました。熟練技術者が残したPowerPoint資料は図やグラフが豊富である一方、テキスト情報がまばらであり、従来のAIでは再利用が困難でした。

そこでIBMは、大規模なマルチモーダル・モデル(LMM)を活用して、グラフや図のコンテンツをテキストに変換する手法を採用しています。テキスト化された知識をデータベースに保存することで、RAG(検索拡張生成)のような高度な知識活用を可能にしました。IBMは「watsonx.ai」のインフラ・モデル・コンセプトに基づき、価値検証からデリバリー、運用までをフルカバーするデモンストレーションを実施し、LMMとLLMを適用することでプロジェクトの実現可能性を確保しています。

プロジェクトへの評価と成果

改善・向上したこと

コスト削減

属人化解消

社内ナレッジ活用

対応時間・リードタイムの短縮

推進したこと

プロトタイプ開発(PoC)

データ戦略・活用策定

2023年11月から12月にかけて実施された試験運用(PoC)を経て、生成AIを活用したアプローチの有効性が実証されました。従来は熟練技術者の経験を手引書にするために3年、そこからモデルを作成するために1年かかっていましたが、生成AIの導入により技術文書を文章としてモデル化できるようになり、モデル化期間が3年から1年へと大幅に短縮されています。

これにより、ドキュメントのモデリング時間を67%短縮することに成功しました。さらに、開発業務では30%、企画・管理業務では50%の工数削減効果が得られています。Hondaの担当者は、膨大な開発情報を安全に活用するプラットフォームが、顧客への価値提供に貢献していると高く評価しており、将来の本番開発活動に向けたさらなる協力を期待しています。

カテゴリー詳細
プロジェクト内容
AI導入・支援形態
SaaS・AIツール導入
AI顧問・技術アドバイザリー
PoC(実証実験・概念実証)
AIシステム受託開発
導入部門・データ活用
導入部門と活用内容

全社共通・汎用業務

社内データ検索・データ抽出

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企画業務

製造

研究開発支援

設計支援・ジェネレーティブデザイン

活用したデータ

文書・ナレッジ

企画書・提案書・過去スライド

仕様書・コード・技術資料

採用したAI技術・ツール

採用したAI技術

テキスト・言語AI

社内データ検索・Q&A

画像AI

文字認識・読取(OCR)

AIモデル・構築手法

(RAG / ファインチューニング / 他)

RAG(社内データ等をAIが参照して回答)

活用・導入したAIモデル・ツール

生成AI・LLMサービス

LMM

AI構築プラットフォーム

watsonx.ai
連携ツール

構築・利用したデータ基盤・インフラ

watsonx.ai

WarpBiz編集部の事例考察

成功の最大の要因は、テキストが少なく図表が多いPowerPoint資料に対し、マルチモーダル・モデル(LMM)を用いて画像からテキストへ変換し、AIが読み取れるデータとして構造化した点にあります。このアプローチは、設計図や現場の点検シートなど、非構造化データが多く眠る建設業やインフラ業界のナレッジ共有にも応用できるでしょう。導入にあたっては、既存資料のフォーマットや品質を事前に評価し、AIが正確に読み取れるか検証するPoCの実施が不可欠です。社内の暗黙知を形式知化し、技術伝承の課題を解決したい企業は、ぜひ他のRAG活用事例も参考にしてみてください。

プロジェクト実施・導入企業

実施・支援企業 (VENDOR)
日本アイ・ビー・エム株式会社

AIおよびデータ・プラットフォーム「watsonx」をはじめとする革新的なテクノロジーやコンサルティング・サービスを提供するグローバルIT企業。

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導入先企業 (CLIENT)
本田技研工業株式会社
業種:自動車製造
出典・参考情報
※本事例は以下の公開情報を元にWarpBiz編集部がリサーチ・作成しました。

本田技研工業株式会社 事例紹介 | IBM

発行元:日本アイ・ビー・エム株式会社

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