2026.05.19 最終更新
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プロジェクト概要
アプローチと成果
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こんな課題を持つ企業におすすめの事例です
三和コムテックは、クラウド環境の利用に制限がある顧客向けに、オンプレミス型のチャットソリューション「Rocket.Chat」を提供しています。近年、企業におけるコンプライアンス意識の高まりから、チャット上のコミュニケーションにおけるハラスメント対策が重要視されています。しかし、外部ネットワークに接続できないセキュアなオンプレミス環境では、一般的なクラウドベースのAIを活用することが困難でした。そこで同社は、クローズドな環境下でもユーザーのチャット内容からハラスメントが疑われる会話を検知し、アラートを発する新機能の開発を目指し、プロジェクトを始動しました。
この課題を解決するため、三和コムテックはIBMをビジネスパートナーとして迎え、共創プロジェクトを開始しました。具体的には、AIおよびデータプラットフォーム「IBM watsonx.ai」を活用し、オンプレミス環境で稼働する軽量なカスタム言語モデルの構築に着手しています。
開発にあたっては、法律の専門家と連携し、セクシャルハラスメントやパワーハラスメントに該当する会話例を含む高品質なトレーニングデータを厳選しました。このデータを基に、「IBM Watson natural language processing(NLP)」の分類機能を用いてモデルを学習させています。さらに、PoC(概念実証)を通じて複数のNLPモデルの精度を比較評価し、最も効果的なモデルを選定しました。現在もハラスメント検知の精度をさらに高めるため、トレーニングデータの継続的な改良とチューニングが行われています。
改善・向上したこと
品質・安全性向上
コンプライアンス強化
推進したこと
システムへのAI機能組込み
プロトタイプ開発(PoC)
新サービス・製品開発
PoCの結果、外部ネットワークから切り離されたクローズドネットワーク環境でありながら、AIによるハラスメント判定において95%以上という極めて高い精度を達成しました。これにより、クラウドベースの大規模言語モデル(LLM)に依存することなく、オンプレミスパッケージ内に軽量な言語モデルを安全にデプロイできる可能性が実証されています。
現在、同社はソリューションの実稼働環境への導入に向け、引き続きIBMと連携しながらアプリケーションの開発とモデルの精度向上を推進しています。
情シス・社内DX
チャットツール提供
バックオフィス・管理部門(人事・経理・法務)
コンプライアンス・監査支援AI
文書・ナレッジ
日報・議事録・メール履歴
チャットデータ
採用したAI技術
テキスト・言語AI
メール・文書の分類
ハラスメント検知
クラウドAI基盤
構築・利用したデータ基盤・インフラ
オンプレミス・社内サーバー
チャットツール・UI(画面)連携
Rocket.Chat
WarpBiz編集部の事例考察
成功の最大の要因は、法律の専門家と連携して高品質な学習データを厳選し、オンプレミス環境に適した軽量モデルを構築した点にあります。このアプローチは、機密情報を扱う金融や医療業界における社内コミュニケーションの監視や、コンプライアンス強化にも応用可能です。導入にあたっては、ハラスメントの定義が時代とともに変化するため、継続的なモデルの再学習と専門家による監修体制の構築が不可欠となります。セキュアな環境でのAI活用を検討される方は、ぜひ他の事例記事もご覧ください。
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