WarpBiz ピックアップ
製造業
B2Bソリューション・ハードウェア製造

実施時期: 2024年06月|2026.06.02 最終更新

属人化した品質管理の課題をAIで解決し、年間18.6万時間の労働時間を削減
企画・推進(AI導入・AI戦略)
自社開発(開発・AI搭載)

プロジェクト期間: 1年 〜 2年

企業規模: 1,000人以上

※イメージ画像です

属人化した品質管理の課題をAIで解決し、年間18.6万時間の労働時間を削減 のプロジェクト概要図解

プロジェクト概要

アプローチと成果

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運営ピックアップ事例

こんな課題を持つ企業におすすめの事例です

  • 社内のノウハウが属人化しており、情報共有が進まないことに悩んでいる
  • 過去の事例や規定の検索・確認に膨大な時間がかかっている
  • 社員のAI活用スキルにばらつきがあり、効果的なプロンプトが入力できない
プロジェクト概要
背景・目的

パナソニック コネクトでは、業務生産性の向上やシャドーAI利用リスクの軽減を目的に、全社員を対象としたAIアシスタントサービスの導入を決定しました。特に製造業の現場においては、品質管理のノウハウが経験者に依存しており、情報が共有されにくいという課題を抱えていました。さらに、過去の事例や規定を検索し、精査・判断する作業に膨大な時間を要しており、業務効率化が急務となっていました。

こうした背景から、経営層から現場まで挑戦を後押しする企業文化を背景に、大規模かつスピーディなAI導入プロジェクトがスタートしました。

属人化した品質管理の課題をAIで解決し、年間18.6万時間の労働時間を削減 のプロジェクト概要図解
アプローチと成果
アプローチ

同社は、OpenAIの大規模言語モデルをベースに開発した自社向けのAIアシスタントサービス「ConnectAI」を国内全社員約12,400人に展開しています。

社員が的確な指示を出せるよう、日常業務のプロンプトサンプルを用意するだけでなく、新たにプロンプト添削機能を追加し、より素早く的確な回答を得られるユーザーインターフェースを構築しました。さらに、一般的なAIでは対応できない自社固有の質問に答えるため、品質管理規定や過去の事例など社外秘情報を学習させた自社特化AIの実用化にも踏み切っています。

この機能には、回答結果の真偽を社員自身が確認できるよう、回答の引用元を表示する仕組みも実装されており、ハルシネーション(もっともらしい嘘)への対策も講じられています。

プロジェクトへの評価と成果

改善・向上したこと

生産性向上

社内ナレッジ活用

コスト削減

業務の自動化

属人化解消

品質・安全性向上

従業員満足度・働き方改善

推進したこと

プロトタイプ開発(PoC)

既存システムとのAI連携

システムへのAI機能組込み

AI基盤・インフラ構築

AIガバナンス・リスク管理

AIリテラシー向上

AI活用の社内展開・定着

導入から1年間で、全社員合計で18.6万時間の労働時間削減を達成しました。1回あたりの利用で平均約20分の業務短縮につながっており、検索エンジン代わりの単純な用途から、戦略策定や商品企画といった高度な活用へと社員のAIスキルも向上しています。

また、懸念されていた情報漏洩や著作権侵害などの問題も一切発生していません。品質管理領域に特化したAI機能についても、社員から5点満点中3.5点という高い評価を獲得しています。今後は、自社データを構造的に整備する「パナソニック コネクトコーパス」の構築を進め、人事や社内ITサポートなどより幅広い業務領域への展開を目指すとしています。

カテゴリー詳細
プロジェクト内容

自社活用(自社開発・活用推進)

AI導入・開発手法
社内PoC(実証実験)
API活用開発(生成AI等)
データ基盤構築・MLOps
AIツールの社内導入・業務効率化
AIガバナンス・社内ルール策定
AIアシスタントの導入
導入部門・データ活用
導入部門と活用内容

全社共通・汎用業務

社内データのAI検索構築

社内専用AIアシスタント構築

AIによる定型業務の自動化

高セキュリティ環境構築

顧客対応・サポート

回答アシスト生成

オペレーター支援

バックオフィス・管理部門(人事・経理・法務)

人事研修サポート

製造

設計支援・ジェネレーティブデザイン

活用したデータ

文書・ナレッジ

SNS・口コミ・Web記事(外部)

マニュアル・業務規定・FAQ

数値・Excel・ログ

構造化データ

採用したAI技術・ツール

採用したAI技術

テキスト・言語AI

社内データ検索

社内Q&A対応

文章自動生成

ライティング支援

音声AI

音声認識・文字起こし

AIモデル・構築手法

(RAG / ファインチューニング / 他)

RAG(社内データ等をAIが参照して回答)

AIエージェント(AIが自律的にツールを使いタスク実行)

活用・導入したAIモデル・ツール

生成AI・LLMサービス

ChatGPT
連携ツール

その他のツール

ConnectAI

WarpBiz編集部の事例考察

成功の最大の要因は、全社員への大規模展開と並行して、プロンプト添削機能や引用元表示など、現場がAIを使いこなすための補助機能を細やかに実装した点にあります。この自社特化型AIのアプローチは、膨大なマニュアルや過去の対応履歴を抱える金融機関のコールセンターや、建設業の安全管理部門など、正確性が求められる他業種の業務にも広く応用できるでしょう。導入にあたっては、検索対象となる社内データの整理・構造化や、機密情報のアクセス権限管理といった事前のデータガバナンス整備が重要なハードルとなります。自社専用のAI環境構築やRAG(検索拡張生成)の導入を検討されている方は、ぜひ他の事例記事もご覧いただき、自社に合ったツール探しにご活用ください。

プロジェクト実施・導入企業

自社活用・開発 (IN-HOUSE)
パナソニック コネクト株式会社
東京都中央区
従業員数:約28,300名
設立:2022年4月
東京都中央区
従業員数:約28,300名
設立:2022年4月

B2Bソリューションの中核を担う事業会社。製造業100年の知見とソフトウェアを組み合わせたソリューションや高度に差別化されたハードウェアの提供を通じて、サプライチェーン、公共サービス、生活インフラ、エンターテインメント分野のお客様をつなぎ、「現場」をイノベートすることに取り組んでいる。

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出典・参考情報
※本事例は以下の公開情報を元にWarpBiz編集部がリサーチ・作成しました。

パナソニック コネクトのAIアシスタントサービス「ConnectAI」を自社特化AIへと深化 | 技術・研究開発 | 技術・研究開発 | プレスリリース | Panasonic Newsroom Japan : パナソニック ニュースルーム ジャパン

発行元:パナソニック コネクト株式会社

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