実施時期: 2023年11月|2026.06.17 最終更新
プロジェクト期間: 1年 〜 2年
※イメージ画像です

プロジェクト概要
アプローチと成果
カテゴリー詳細
お問い合わせ
こんな課題を持つ企業におすすめの事例です
ディーニーズ株式会社は、テレビ通販を中心とした通信販売事業を展開しています。顧客層は60代から80代が中心であり、インターネットよりも電話でのコミュニケーションを好むため、コールセンターでの電話対応が重要な顧客接点となっていました。しかし、テレビ通販の呼量は天候や突発的なニュースなどの外部要因に大きく左右されるため、正確な予測に基づく人員配置が非常に困難でした。 オペレーターが対応しきれない「あふれ呼」に対しては、IVR(自動音声応答)で受け付けた後にかけ直す「コールバック」で対応していましたが、約15%はつながらずに機会損失が発生していました。さらに、コールバック時の受注率は通常の約80%から60〜65%にまで落ち込んでしまうという課題も抱えていました。慢性的な人手不足や採用難も重なり、機会損失の防止と顧客満足度の維持を両立するため、AIを活用した注文受付の自動化プロジェクトが始動しました。
株式会社PKSHA Technologyが提供するボイスボット「PKSHA VoiceAgent」を導入し、あふれ呼の一次対応を自動化しました。まずは代金引換の注文受付からスタートし、後にクレジットカード決済にも対応範囲を拡大しています。 プロジェクトの進行においては、現場担当者が専門知識なしでフローを組み替えられるSaaSの利点を活かし、スピーディーな改善サイクルを回しました。導入当初は受注率が40%程度にとどまりましたが、音声認識による個人情報の復唱確認で顧客がつまずく課題を発見しました。そこで、ボイスボットでの完全な情報取得にこだわらず、後からオペレーターが録音を聞き直して補完するフローへと大胆に変更しました。 また、顧客が迷わず回答できるよう、「はい」「いいえ」で答えられる質問形式にシナリオを工夫しました。さらに、簡易データベース機能と条件分岐機能を活用し、商品の色やサイズ、顧客の住所に応じて復唱内容や送料を動的に変更する仕組みも構築しています。
改善・向上したこと
業務の自動化
人手不足の解消
顧客対応の効率化
売上・収益の向上
推進したこと
AI活用の社内展開・定着
ボイスボットの導入により、コールバック対応の比率が約30%から10%ポイント改善し、あふれ呼による機会損失を大幅に削減することに成功しました。お待たせすることなく注文を受け付けられるようになった結果、ボイスボット経由の受注率は83%まで向上し、人が対応した場合とほぼ同等の数値を達成しています。 また、オペレーターの確保が難しい深夜や早朝の時間帯でも、ボイスボットを前提とした人員配置が可能になり、柔軟なコールセンター運営が実現しました。懸念されていた顧客からのクレームもほとんどなく、スムーズに利用されています。今後は受注の100%自動化や、より複雑なカスタマーサポート領域への活用拡大を見据えています。
顧客対応・サポート
ボイスボット対応
音声自動応答
電話自動応答
インバウンド対応
飲食サービス
自動注文・音声受付
音声・音響
通話録音・コールセンターログ
採用したAI技術
音声AI
音声認識・文字起こし
対話型音声AI
ボイスボット構築
その他のツール
WarpBiz編集部の事例考察
本事例の成功の最大の要因は、AIによる完全な自動化にこだわらず、ボイスボットと人の役割分担を明確に割り切った点にあります。録音の聞き直しを人が担うことで、顧客の離脱を防ぎ受注率を劇的に向上させました。このアプローチは、飲食店の予約受付や修理サービスの一次受付など、呼量変動が激しく定型的なヒアリングが多い業務に広く応用可能です。導入にあたっては、音声認識の精度を補うため、顧客が「はい/いいえ」で答えられるようなシナリオ設計が不可欠となります。同様のAI活用を検討される方は、ぜひ他の事例記事もご覧いただき、自社に合ったツール探しにご活用ください。
導入事例|ディーニーズ株式会社〜ボイスボット注文受付で機会損失防止 人と遜色ない受注率83%で、クレジットカード決済完結
発行元:株式会社PKSHA Technology
関連度の高い事例を選定しています。少しお待ちください。