実施時期: 2025年06月|2026.05.19 最終更新
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プロジェクト概要
アプローチと成果
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こんな課題を持つ企業におすすめの事例です
四国電力送配電は、電力の安定供給という重要な社会インフラを支えるため、電力設備の建設・運用・保守を担っています。しかし、険峻な山地での点検など多大な労力がかかる業務が存在する一方で、ベテラン層の引退と深刻な人手不足という大きな転換期を迎えていました。
限られた人員で業務品質を維持・向上させながら、より効率的なプロセスへと変革するためには、デジタル技術を駆使したDXの推進が急務となっていました。とはいえ、長年の業務プロセスに固執する文化が根強く、変革への意識が十分に浸透していなかったことから、まずは自発的に業務効率化に取り組む「DX人材の育成」と体制づくりから着手することとなりました。
現場の業務変革を牽引する「DXキーパーソン」を育成するため、NECの伴走支援のもと、3カ年にわたる体系的な育成プログラムを構築して展開しています。育成対象を、ビジネス課題の解決策を立案する「DXデザイナー」と、データを実際に扱う「データサイエンティスト」の2職種に定義し、1年目の基礎学習を経て2年目から専門コースに分かれる実践的な仕組みを採用しました。
プログラムの運用においては、受講者の反応を見極めながら柔軟に内容を軌道修正する工夫が凝らされており、例えばBIツールの研修では、単なる操作スキルの習得に偏らないよう「なぜBIを学ぶのか」という目的意識を強調する内容へと刷新しています。さらに、経済産業省のスキル標準に基づいていた難解なIT用語を、自社の業務に即した分かりやすい言葉に再定義することで、受講者が現場で果たすべき役割と将来像を明確にイメージできるよう改善を重ねています。
改善・向上したこと
業務の自動化
人手不足の解消
品質・安全性向上
推進したこと
AI人材の育成
組織変革・DX推進
内製化・自走体制の構築
AI活用の社内展開・定着
育成プログラムの継続的な展開により、社内においてデジタル技術を活用した業務見直しの機運が着実に高まっています。具体的な業務変革の動きとして、変電設備の点検業務において、従来の端末への手入力から音声認識を活用した入力への移行が検討されており、作業の安全性向上と人員配置の最適化が期待されています。また、用地取得部門では、NECの地図情報ソリューションを導入することで、これまで手作業で行っていた地図作成業務の自動化を実現しました。
今後は、育成プログラムの集大成として、受講者自身が課題を発見し、データを用いて検証・改善案を立案する実践的なワークショップが予定されており、さらなる業務改善と新規ビジネス創出への貢献が見込まれています。
エネルギー・インフラ
送電線・パイプライン点検
画像・動画・3D
衛星・地図・空間データ
採用したAI技術
音声AI
音声認識・文字起こし
その他のツール
WarpBiz編集部の事例考察
本事例の成功の最大の要因は、単なるツールの使い方研修に留まらず、受講者の理解度や現場の反応に合わせてプログラムを柔軟に軌道修正した点にあります。特に、一般的なIT用語を自社の業務に即した言葉に翻訳して人材定義を明確にしたアプローチは、DXへの抵抗感が強い他業種や伝統的な企業においても大いに参考になるはずです。現場が「操作スキルの習得」に終始してしまうハードルも、目的意識を徹底することで乗り越えています。
人材育成から実際の業務自動化へと繋げた好例として、ぜひ他のDX推進事例や人材育成の記事もご覧ください。
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