実施時期: 2025年09月|2026.06.02 最終更新
プロジェクト期間: 2年 〜 3年
企業規模: 1,000人以上
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プロジェクト概要
アプローチと成果
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こんな課題を持つ企業におすすめの事例です
生成AIの導入効果を最大化するためには、単なるツールの導入にとどまらず、堅牢な基盤構築と業務プロセスへの深い統合が不可欠です。デロイト トーマツ グループでは、トップダウンでの迅速な意思決定と全社的な展開を推進するため、2023年よりCxO直下に特任チームを設立しました。 最新技術の検証から実用性の高いツールの開発、そして持続的にAI変革に取り組める環境の整備を目指し、全社を挙げたプロジェクトが始動しました。
CxO直下の特任チームが主導し、チャットボット型の生成AIツールや提案資料の自動作成ツールなど4種類のツールを自社開発しました。社内データの活用と大量のアクセスに耐えうるよう、RAG(検索拡張生成)や負荷分散型の仕組みを整備し、堅牢な基盤を構築しています。 さらに、エンジニア向けの専門研修プログラムを実施して開発人材を育成する一方、現場への定着施策として100種類以上のプロンプト集の配布や参加必須のeラーニング、新卒・中途入社者向けの研修を導入しました。各組織内にはスーパーユーザーチームを編成し、生成AIの活用を前提とした業務プロセスの組み替えを全社的に推進しています。また、2025年3月にはAIエージェントの全社展開を完了しました。これにより、タスクに応じた最適なプロンプト生成から社内資料の活用、アウトプットのレビューまでをAIが一貫して自動実行する体制を整えています。
直近では、アクセス権管理付きRAGや社内向けのPrivate LLMの構築も進め、人事業務に特化した人事エージェントの開発・導入も行っています。
改善・向上したこと
業務の自動化
生産性向上
対応時間・リードタイムの短縮
属人化解消
社内ナレッジ活用
品質・安全性向上
推進したこと
AI基盤・インフラ構築
AI人材の育成
AI活用の社内展開・定着
2025年7月時点で、グループ全体で約12,000人の社職員がプロフェッショナルワーク内で生成AIツールを活用するまでに定着しました。その結果、月間約10万時間もの稼働時間削減という圧倒的な定量成果を達成しています。また、AIエージェントの導入により、各コンサルタントが個別にプロンプトを試行錯誤する手間が省け、アウトプットの品質向上と作業時間の大幅な短縮を実現しました。 人事エージェントの活用においては、社員の個人情報を適切に管理しながら労務管理などの自動化が進み、人事関連業務の負担軽減とデータ活用による精度向上という定性的な効果も生み出しています。
自社活用(自社開発・活用推進)
全社共通・汎用業務
社内専用AIアシスタント構築
AIによる定型業務の自動化
営業
提案書・見積作成支援
バックオフィス・管理部門(人事・経理・法務)
人事業務の自動化
士業・コンサルティング
報告書・レポート生成
文書・ナレッジ
マニュアル・業務規定・FAQ
企画書・提案書・過去スライド
数値・Excel・ログ
人事・勤怠・給与データ
採用したAI技術
テキスト・言語AI
チャットボット
文章自動生成
ライティング支援
AIモデル・構築手法
(RAG / ファインチューニング / 他)
RAG(社内データ等をAIが参照して回答)
AIエージェント(AIが自律的にツールを使いタスク実行)
Private LLM
生成AI・LLMサービス
WarpBiz編集部の事例考察
本事例の最大の成功要因は、CxO直下の特任チームによるトップダウンの推進力と、開発・育成・定着の3本柱を並行して進めた点にあります。特に、AIエージェントを活用してプロンプト作成からレビューまでを自動化したアプローチは、属人化を防ぎたいあらゆるナレッジワーカー部門に応用できる優れたアイデアです。導入にあたっては、単にツールを配るだけでなく、業務プロセス自体をAI前提で再構築する覚悟と、アクセス権管理などのセキュリティ対策が不可欠となります。全社的なAI定着や自律型AIエージェントの活用を目指す企業は、ぜひ本事例の推進体制を参考にしてみてください。
コンサルティングファーム
デロイト トーマツ、生成AI活用で月間約10万時間の稼働時間削減に成功、AIエージェントも全社展開 | デロイト トーマツ グループ
発行元:デロイト トーマツ グループ
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