実施 2024.07 ・ 更新 2026.08.17
SNS広告の配信先選びをAIで自動化し、管理工数を約75%削減した運用
※イメージ画像です

取り組み概要
やさしく事例解説
プロジェクト解析
実施・導入企業
こんな方へおすすめのAI解説です
- 広告の配信先の見直しが追いつかない
- ターゲット選びが担当者の勘頼み
- 広告費に見合う成果が出ていない
どのようなAIの取り組み?
広告の実績データをもとに配信ターゲットの取捨選択と新規発見を自動化し、管理工数を約75%削減したAI取り組み
業種
SNSマーケティング支援(広告・マーケティング)
取り組み領域
SNS広告運用/配信ターゲットの調整
使ったAI
広告の配信先を選ぶ最適化AI
主な成果
ターゲティングの管理工数を約75%削減
SNSマーケティング支援を手がける株式会社ホットリンクが、X(旧Twitter)広告の配信ターゲットを選び直す作業をAIに任せる仕組みを構築した取り組みです。CTRやCV数といった広告の実績値を手がかりに、成果の出ているターゲットは残し、成果につながっていないものは配信対象から外す処理を自動で回しています。さらに、蓄積したデータから成果が見込める新しいターゲットを探し出し、配信先へ組み込むところまでを継続的に実施。クリエイティブについても、成果の良し悪しを比べて共通点を自動でラベル付けする取り組みが進み、社内のR&D部門や外部の専門家と組んだ精度改善が重ねられています。手作業では週に1〜2回が限界だった更新の頻度と精度を、仕組みの側から引き上げる狙いです。
出典:AIで実現した、X広告のターゲティング工数を大幅削減&「人間では発見しにくいターゲット」へのリーチ|#ホットリンク 発行元:株式会社ホットリンク
やさしく事例解説
何に困って、AIを入れたのか
X広告のターゲティングは、ユーザーの投稿内容や検索キーワード、特定アカウントのフォロワーまで指定できる自由度の高さが特徴です。ところが指定の幅が広いほど管理すべき組み合わせは膨れ上がり、複数の案件を並行して抱える運用担当者にとっては、細かな分析と微調整の連続が重い負担になっていました。手作業での更新は週に1〜2回が限界だったとされています。
編集部の見立てでは、この困りごとの本質は作業量そのものよりも、更新の頻度が人手のペースに縛られていた点にあります。広告の成果は配信しながら日々動くのに、見直しの間隔だけが固定されていれば、その間はずれたターゲットへ配信し続けることになる。しかも扱っているのは顧客から預かった予算であり、設定ミスが許されない緊張感が、思い切って試す動きをためらわせる方向にも働いていたのではないでしょうか。
どうやって、うまくいったのか
残すか外すかの判断を、CTRやCV数という配信実績の数値に寄せ切ったことが、自動化の土台になっています。ターゲティングの巧拙はもともと担当者の経験や感覚が入り込みやすい領域ですが、成果指標という共通のものさしに判断を置き換えれば、同じ処理を毎日でも回せます。属人的な勘所ごと機械に覚えさせようとせず、実績で測れる部分だけを切り出して手放した割り切りが効いた、というのが編集部の読み方です。
外すだけで終わらせず、新しいターゲットを探して配信先に加えるところまでを一続きの処理にした設計も見逃せません。成果の低いものを削る自動化だけでは配信先が痩せていく一方ですが、発見と追加が同じサイクルに組み込まれていれば、母集団を保ちながら中身を入れ替えられます。過去の成功パターンから学ぶ方式は、女性向け商材で一見関連の薄いサブカルチャー系アカウントが高いコンバージョン率を示すといった、人の連想からは出てきにくい組み合わせを拾う点でも相性がよいはずです。
仕組みを作って終わりにせず、精度を上げ続ける体制を並走させている点も、この取り組みの性格をよく表しています。成果の良し悪しを比較してクリエイティブの共通点を自動でラベル付けする試みが進み、社内のR&D部門や外部の専門家と連携した改良が続けられています。広告の成果は市場や競合の動きで揺れるため、判定の基準は放っておけば古びる。改善を運用の一部として抱え込んだ構えが、自動化を一度きりの効率化で終わらせない条件になっているのではないでしょうか。
具体的に、どんな成果が出たのか
改善・向上したこと
推進したこと
この事例で出た成果
ターゲットの選定や除外を手作業で回していた頃と比べ、ターゲティングの管理工数は約75%削減されました。空いた時間はレポーティングやクリエイティブの選定といった、より戦略寄りの業務に振り向けられています。配信面でも従来の手運用と比べてCV数やCTRの向上が確認され、アプリインストールを目的とした広告では、リターゲティング中心の配信よりCPI(1件の獲得にかかる費用)が安く収まるケースも生まれました。
うちでも使える?
応用しやすいのは、配信の結果が数値で細かく取れて、対象の入れ替えが設定変更だけで完結する領域です。リスティング広告の検索キーワードや、メール配信のセグメント分けなどは、成果指標で優劣を測れるうえ、判断の結果をそのまま設定へ反映できます。逆に、判断材料となる実績データがまだ薄い場合や、1件あたりの配信量が少なく数値のブレが大きい場合は、自動化した判定がノイズを追いかけるだけになりかねません。
もう一つの分かれ目は、出してよい相手かどうかが数値に現れない領域をどう扱うかです。AIが見つけた新しい配信先が成果指標の上では優秀でも、ブランドの立場からは出稿を避けたい先である可能性が残ります。予算の最終管理や出稿先の可否といった、金額と信頼に直結する判断は人の側に置いたまま、成果の増減で機械的に決められる部分だけを渡すのが現実的な線引きでしょう。まずは直近の広告レポートを開き、成果の良い配信先と悪い配信先が実績指標だけで説明できるかどうかを見比べてみるところから。
この事例は2024年7月時点の情報です。AI分野は変化が速いため、現在は同様の取り組みをより短い期間・少ない負担で実現できる場合があります。
プロジェクト解析
プロジェクト内容
AI導入・支援形態
導入部門・データ活用
導入部門:マーケティング
活用したデータ:数値・Excel・ログ
採用したAI技術・ツール
採用したAI技術:AIモデル・構築手法
AIモデル・ツール
連携ツール
連携したシステム・外部サービス
プロジェクト実施・導入企業
株式会社ホットリンク
SNSマーケティング支援会社。ソーシャルメディア分析機能やX(旧Twitter)マーケティング支援技術の研究開発を行う社内R&D部門を持ち、創業時からデータ活用を軸に事業を展開。SNS広告運用やSNSコンサルティングを提供している。東証マザーズ上場。
出典・参考情報
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