実施 2025.03 ・ 更新 2026.08.17
広告費を変えずアポイント約3倍、営業時間外の取りこぼしを防いだWeb接客の設計
※イメージ画像です

取り組み概要
やさしく事例解説
プロジェクト解析
実施・導入企業
こんな方へおすすめのAI解説です
- 夜間や休日の問い合わせを取りこぼしている
- 日程調整の連絡の往復に時間を取られる
- どの施策から来たリードか分からない
どのようなAIの取り組み?
見込み顧客が自分で商談日時を予約できるWeb接客ツールを使い、広告予算を変えないまま月間アポイント数を約3倍に伸ばしたAI取り組み
業種
デジタルプロモーション支援(広告・マーケティング)
取り組み領域
リード獲得・商談設定(マーケティング/営業)
使ったAI
BtoB Web接客ツール「immedio」+Slackへの顧客情報の自動提供
主な成果
月間アポイント数が20件前後から60件弱へ約3倍に増加
デジタルプロモーションの内製化支援を手がける株式会社リチカが、株式会社immedioのBtoB向けWeb接客ツール「immedio」を採り入れ、問い合わせから商談設定までの流れを組み替えた事例です。サイトを訪れた見込み顧客が、営業担当を介さずにその場で都合の良い日時を選んで商談を予約できるようにし、営業時間外に届いた問い合わせも取りこぼさない導線を用意しました。訪問者の条件によって商談の設定を切り替える分岐機能や、複数の担当者をひとまとめに扱うグループ分けを組み合わせ、同席者を含む日程調整も予約の時点で片が付くようにしています。あわせて、問い合わせが発生するとSlackにAIが顧客情報を届ける仕組みを整え、インサイドセールスとフィールドセールスの双方が前提情報を持って接触できる状態を作りました。
出典:導入で3倍のアポイント獲得、広告予算を変えずにアポイント獲得が最大化。煩雑な業務の改善、工数削減にも寄与。 | 株式会社immedioのプレスリリース 発行元:株式会社immedio
やさしく事例解説
何に困って、AIを入れたのか
リチカでは、問い合わせから3分以内に電話をかけられるかどうかがアポイント取得を左右すると把握していました。しかし夜間や休日に届いた問い合わせにはその速さで応じられず、確度の高い見込み顧客ほど機を逃す状態が続いていました。加えて、二人一組のバディ体制で営業を進めているため、担当者が日程を押さえたあとに同席者の予定を確認し直す往復が日常的に発生していました。
編集部の見立てでは、ここでの詰まりは人手の不足ではなく、顧客が動きたい時間と社内が動ける時間、そして意思決定の順番がずれていたことにあります。関心が最も高い瞬間に接点を持てるかどうかが成果を決めるのに、その接点を開くスイッチを社内側だけが握っていた。日程の手戻りも根は同じで、確定の権限が社内にあるために、顧客の一言で済むはずの変更が社内の調整工数へ姿を変えていたのではないでしょうか。
どうやって、うまくいったのか
商談の枠を押さえる操作そのものを、営業担当ではなく見込み顧客の手に渡した設計が、この取り組みの起点になっています。空いている枠を提示して選んでもらう形にすれば、初期対応の速さは担当者の在席状況から切り離され、深夜でも週末でも同じ導線が働きます。電話をかけるまでの時間をどう縮めるかではなく、顧客を待たせない位置に窓口ごと置き換えたという発想の切り替えが効いたと考えられます。
その自動化を実務に耐える形にしているのが、訪問者の条件に応じて商談設定を切り替える分岐と、複数担当をまとめて扱うグループ分けの設定です。狙うターゲット層が変われば設定を差し替えられるため、一度組んだ導線が現場の意図から離れても、開発を挟まずに追随できます。バディ体制の同席者調整も、個々のカレンダーを都度突き合わせる作業から、あらかじめ組み合わせを定義しておく設計上の問題へと置き換えられました。顧客側で再調整できる余地を残した判断も、調整の主導権を社内から外へ移すという同じ筋で一貫しています。
問い合わせの発生をSlackへ流し、その場でAIが顧客情報を添える仕組みは、自動で入った予約を「相手が分からないまま迎える商談」にしないための補いと読めます。予約の自動化が進むほど、担当者が前提を知らずに当日を迎える危うさは増していきます。情報を取りに行く手間を通知の側へ寄せたことで、インサイドセールスは架電の前に、フィールドセールスは商談の前に、同じ材料を手にした状態から動き出せます。
具体的に、どんな成果が出たのか
改善・向上したこと
推進したこと
この事例で出た成果
広告予算を増やさないまま、月間20件前後だったアポイント数が60件弱へと約3倍に伸びています。日程調整では確認の往復が減り、顧客自身が組み直せるようになったことでリスケジュールの手間が縮み、リスケ率の低下にもつながりました。Slack経由の情報提供によって架電効率が上がり、商談準備の負担も軽くなっています。副次的に、日程調整URL単位でリードをグルーピングできるようになったため、どの施策由来かが判別でき、ROI(投資に対する効果の割合)の算出や施策ごとの効果測定がしやすくなりました。
うちでも使える?
相性が良いのは、初期接触の速さが成約率を大きく左右し、かつ最初の商談で話す内容がある程度決まっている業種でしょう。不動産や人材サービスのように問い合わせ直後の一手が勝負を分ける領域では、同じ考え方が働きやすいはずです。前提として、担当者のカレンダーが実態と一致していること、そして「この条件の相手なら誰が出るか」を事前にルール化できることが要ります。
逆に、案件ごとに誰をアサインするかを人が個別に判断している営業や、事前のヒアリングを経ないと商談の長さや同席者が決まらない商材では、予約の時点で枠を確定させる前提が崩れます。現場作業や外出が多く、予定表が実際の稼働を反映していない組織でも、自動予約は空振りしやすいでしょう。
まず試すなら、直近1か月に届いた問い合わせを受信時刻順に並べ、営業時間外に何件入っていたかを数えてみるところから。その件数が、この仕組みで拾える余地の大きさをおおよそ示してくれます。
この事例は2025年3月時点の情報です。AI分野は変化が速いため、現在は同様の取り組みをより短い期間・少ない負担で実現できる場合があります。
プロジェクト解析
プロジェクト内容
AIツール・サービスの提供形態
導入部門・データ活用
導入部門:全社共通・汎用業務
活用したデータ:数値・Excel・ログ
採用したAI技術・ツール
採用したAI技術:テキスト・言語AI
AIモデル・ツール
連携ツール
連携したシステム・外部サービス
プロジェクト実施・導入企業
株式会社immedio
「未来をつくる出会いをふやす」をミッションに、BtoB Web接客ツール「immedio(イメディオ)」を提供する企業。代表取締役は浜田英揮。
株式会社リチカ
出典・参考情報
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