WarpBiz ピックアップ
医療・ヘルスケア
医療機関・研究所

実施時期: 2025年09月|2026.06.02 最終更新

膨大な記録業務の負担を音声入力AIで解決し、作業時間を約40%短縮
コンサル(導入支援・AI戦略支援)
開発(実装支援・AI搭載支援)

プロジェクト期間: 1年 〜 2年

※イメージ画像です

膨大な記録業務の負担を音声入力AIで解決し、作業時間を約40%短縮 のプロジェクト概要図解

プロジェクト概要

アプローチと成果

カテゴリー詳細

お問い合わせ

運営ピックアップ事例

こんな課題を持つ企業におすすめの事例です

  • 紙媒体や手書きによる記録作業に時間がかかり、本来の業務に集中できない
  • 情報が複数の媒体に分散しており、必要な情報を一元的に活用できていない
  • 会議や電話対応の記録作業が負担となり、スタッフが疲弊している
プロジェクト概要
背景・目的

がん医療の進歩に伴い、患者は自宅で手書きの記録を行い、来院時にも同じ質問を繰り返される負担がありました。また、医療従事者側も情報が分散して活用しづらい状況に直面していました。さらに、看護業務の激増により、看護師が記録作業に費やす時間が1日平均94分(勤務時間の約20%)に達するという課題も浮き彫りになっていました。特に看護カンファレンスや電話サポートにおいて、記録に時間を取られて議論や会話に集中できず、事後の記録作業も大きな負担となっていました。

これらの課題を解決し、「患者に寄り添う医療」の環境を整備するため、医薬基盤・健康・栄養研究所、大阪国際がんセンター、日本IBMの3者は共同研究を開始しました。

膨大な記録業務の負担を音声入力AIで解決し、作業時間を約40%短縮 のプロジェクト概要図解
アプローチと成果
アプローチ

日本アイ・ビー・エム株式会社の支援のもと、「問診生成AI」と「看護音声入力生成AI」を開発しました。「問診生成AI」は、患者が自身のスマートフォン等からAIアバターとのチャットや音声入力で体調を記録できるシステムです。

生成AIによる会話形式の問診により、規定項目以外の症状も自然に引き出す工夫が施されています。入力内容は電子カルテとシームレスに連携し、グラフやサマリーとして一元化されます。一方、「看護音声入力生成AI」は、看護カンファレンスと電話サポートの業務において、IBM Watson Speech to Textによる音声認識と、IBM watsonx.aiの日本語要約に特化した大規模言語モデル(LLM)を活用しています。会話内容の書き起こしからカルテ記録のドラフト作成、電子カルテへの取り込みまでを自動化します。

運用においては、誤変換をシステム側で修正する自動学習の仕組みや、AIの要約を看護師が最終チェックする体制を整え、記録の正確性と一貫性を確保しています。また、院内ポリシーに準拠したセキュアなネットワーク接続を構築し、安全なデータ連携を実現しました。

プロジェクトへの評価と成果

改善・向上したこと

業務の自動化

生産性向上

対応時間・リードタイムの短縮

従業員満足度・働き方改善

推進したこと

システムへのAI機能組込み

新サービス・製品開発

既存システムとのAI連携

「問診生成AI」の導入により、診察時の症状ヒアリングに要する時間を最大25%軽減し、より深い対話や治療方針の検討に時間を充てることが期待されています。「看護音声入力生成AI」については、従来の手入力との比較検証を実施した結果、記録に要する時間が約40%短縮されました。また、約8割の記録で「AIを用いた方が優れている」との評価を得ています。これにより、看護カンファレンス(1日1病棟17分)や電話サポート(1日1人2分)の記録時間を約40%削減する目標を掲げています。

今後は、対話型疾患説明生成AIの他科展開や、書類作成・サマリー作成支援AIの導入など、さらなる機能拡張を予定しています。

カテゴリー詳細
プロジェクト内容
AI導入・支援形態
プロジェクト伴走支援(共創・内製化)
AIシステム受託開発
問診・音声入力AI開発
導入部門・データ活用
導入部門と活用内容

全社共通・汎用業務

自社システムへのAI連携

会議の記録・要約

商談の記録・要約

顧客対応・サポート

回答アシスト生成

オペレーター支援

医療・ヘルスケア

電子カルテの自動入力・音声入力

医療文書の要約・生成

活用したデータ

音声・音響

通話録音・コールセンターログ

会議音声・商談録音

採用したAI技術・ツール

採用したAI技術

テキスト・言語AI

チャットボット

自動要約

レポート作成

音声AI

音声認識・文字起こし

活用・導入したAIモデル・ツール

生成AI・LLMサービス

IBM watsonx.ai

その他のツール

Watson STT
連携ツール

連携したシステム・SaaS

電子カルテシステム


チャットツール・UI(画面)連携

モバイルアプリ(iOS/Android)

WarpBiz編集部の事例考察

成功の最大の要因は、現場の課題を的確に捉え、AIによる自動化と人間の最終チェックを組み合わせた運用体制を構築した点にあります。このアプローチは、製造業の保守点検記録や、カスタマーサポートの応対履歴作成など、正確性が求められる他業種の記録業務にも応用可能です。導入にあたっては、AIの誤変換やハルシネーション(もっともらしい嘘)のリスクを考慮し、人間が介在するフローを設計することが重要です。同様のAI活用を検討される方は、ぜひ他の事例記事もご覧いただき、自社に合ったツール探しにご活用ください。

プロジェクト実施・導入企業

実施・支援企業 (VENDOR)
日本アイ・ビー・エム株式会社
東京都港区
東京都港区
この事例と同じようなシステムを開発したいですか? WarpBizで実現可能なパートナーを探しましょう。
類似の事例を見る
同様の支援ができる AI支援企業を探す
導入先企業 (CLIENT)
大阪国際がんセンター
業種:医療機関・研究所
出典・参考情報
※本事例は以下の公開情報を元にWarpBiz編集部がリサーチ・作成しました。

「AI創薬プラットフォーム事業」の共同研究において、患者に寄り添う医療のための問診生成AIおよび看護音声入力生成AIの実運用を開始|大阪国際がんセンター

発行元:大阪国際がんセンター

この事例を見た方は以下の事例も見ています
類似事例を読み込んでいます

関連度の高い事例を選定しています。少しお待ちください。